HIGASHIYA ひと口果子 〜季節を映し出すモダンな和菓子〜

HIGASHIYA ひと口果子 〜季節を映し出すモダンな和菓子〜

食べ物がおいしくなる秋は、季節の和菓子が気になります。
川島屋百貨店

HIGASHIYA

ひと口果子

HIGASHIYAひと口果子
家族が皆、出かけていて一人だけの夜、ゆっくりお茶を淹れて和菓子をいただく。音を全部消して、明かりを少し落とすと、虫の声が冴え冴えと耳に響き、昼間のざわざわした気分が嘘のよう。和菓子の滋味が、ゆったりした気分にしてくれます。

そんな時、よく登場するのはHIGASHIYAの「ひと口果子」。ころりとした球状が特徴の愛らしいお菓子です。
季節の旬も含め、吟味した素材を使い、職人さんが手間隙をかけて作り上げたもの。丸いかたちがモダンで、素材の色を活かした彩りが美しい。直径2㎝ほどと小ぶりで、種類がたくさん揃っているので、いろいろ買ってきて、お腹の具合や気分によって加減しています。

「ひと口果子」の発想のルーツにあるのは、何と、古代のお菓子といいます。昔々は、干した果実や木の実が、お菓子の役目を果たしていたとか。だから「ひと口果子」も、干した果実や木の実が、ふんだんに使われているのだと腑に落ちました。

ユニークなのは、従来の和菓子で、あまり使われなかった素材を取り入れていること。たとえば「棗バター」は、棗椰子の中にバターと胡桃を収めたもの。「和菓子にバター?」と最初は思いましたが、棗椰子の甘味とバターのコク、胡桃のカリカリ感が口の中で合わさって、豊かな味が広がります。

「路考茶」は、つぶした栗にブランデーを混ぜ合わせてあるのですが、ブランデーの香りが旬の栗の風味を引き立てています。「鳥の子」は、生姜入りの白あんに濃厚なはちみつが。ぴりりとした風味が爽やかな後味を残してくれます。

また、日本茶はもちろん、お酒にも似合うのが特徴のひとつ。
皿にいくつか盛り込んで、酒器と一緒にお盆にのせ、飲みながらいただくのも一興。あるいは、大きな皿にたくさん並べ、皆でわいわいいただくのも楽しい。お茶にもお酒にも合うので、大人も子どもも、飲みたい人もそうでない人も一緒に、食後の豊かなひとときを過ごせます。

もうひとつ触れたいのはパッケージ。細く長い紙箱の中に、薄紙にくるまれた菓子が一列になって収まっている姿は、きりりとした美しい佇まい。ちょっとした手土産にも重宝します。
 HIGASHIYA
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ひと口果子
価格:ひと口果子 Aセット(棗バター、鳥の子、路考茶、紫根 、深支子、桧枝 各1個入り)1,800円(税抜き)
問い合わせ先:HIGASHIYA Online Shop
TEL:03-5724-4738
川島蓉子 かわしま・ようこ
1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科終了。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。多摩美術大学非常勤講師。