「No!」と言う勇気が、心と体のデトックスにつながるわけ

「No!」と言う勇気が、心と体のデトックスにつながるわけ

対人関係でもつい無理をしがちな新学期。しかし「No!」と言えないストレスは後に心身の不調にも。そこで上手な「No!」の伝え方をご紹介します。

感謝の言葉を添えて伝える「No!」で、断り上手に

「言うべき時に否というのは、人生の平和と幸福との要訣である。
Noと言うことができず、又、言いたがらぬ人間はたいてい零落する。
世の中の悪が栄えるのは我々がNoという勇気をもたないためである。 」

19世紀を代表する英国の作家であり医師でもあった、サミュエル・スマイルズの遺したこの言葉は、現代を生きる多くの人にとっても当てはまるのではないでしょうか。

新学期や新生活など新たなスタートを切る時期は、人は新しい環境に早く慣れようとして無理をしがちです。ですが、それが後々、自分にとって苦しい状況を作るきっかけにもなってしまったり。

無理をしがちなのは「早く慣れたい」という焦りや「相手の期待に応えたい」という思いがあるからかもしれませんが、「相手に嫌われるのが嫌で」とか「相手に悪いと思って」「自分の評価が下がるのが心配で」といった理由で、「No!」と言えないということも多いのではないでしょうか。

そこで無理をしすぎないために、「No」というのはなぜ苦しく感じてしまうのか、そして「No」と言う必要はなぜあるのか、また「No」という時に必要なことは何なのかについて、ご紹介します。

「No」と言う時に、苦しく感じる理由

9歳の子どもを対象としたアメリカの大学の調査結果では、相手に対して「No」と言えない時の理由のひとつとして、「自分の居場所を失いたくない!」というものが挙がりました。
子どもですらこのように感じるなら、大人なら尚更かもしれません。

このような「所属をしていることへの安心感を失う恐怖」だけでなく、「相手から嫌われる恐怖」などもあるのではないでしょうか。特に、親子関係において、幼少期に「●●をしていないと見捨てられてしまう」という恐れを強く抱くきっかけがあった人は、見捨てられることを恐れて本当の自分の思いを押し殺してNoを言えなくなってしまう傾向も見られるようです。

それだけでなく「●●をしていないと、自分には価値がない」といった自分に対する無価値感が生まれ、それゆえ「Noを言う自分は完全ではない」というセルフイメージにつながり、「『必要とされること』を必要としてしまう」という悪循環に陥り、「No」が言えなくなってしまうのです。

「No」と言う必要はなぜあるのか

「No」を言わずに、無理して望まないものごとの為に自分の時間と体を費やすことは、自分の感情を押し殺すことになり、心と体の大きなストレスになります。その結果、心の病を始めとして、体の不定愁訴等の症状として現れることがあります。また「No」を言わずにプロジェクトを進めてしまい、時間を費やしたのに良い結果が得られなかった、ということにもつながってしまったり。「No」を言うことで心のデトックスになり、それが時間や体を大事に使えるきっかけになります。

「No」と言う時に必要なことは何か

1)断るもの、そして、断らなければならない理由を明確にし、相手に正直に伝える
「ビジョンがあればNOが言える。NOを言えればビジョンが実現する」とは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズの言葉。「何となく嫌だ」は伝わりづらい為、「何が嫌なのか」「どうして嫌なのか」「どういう目的があって、断っているのか」を明らかにしましょう。

2)断る際に、「ありがとう」の言葉を添える
「誘ってくれありがとう」「ご連絡ありがとう」といった、相手の依頼に対して感謝の気持ちを先に伝えた上で「こういう理由で難しい」と断ることにより、相手も「自分自身が否定・拒否されたわけじゃない」と受け取りやすくなるため、「No」を言われても傷つきにくくなります。
張り切りがちな新学期や新生活に、是非「No」という勇気も取り入れてみてください。
「No!」と言う勇気が、心と体のデトックスにつながる

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