美容と健康に悪影響!肥満や便秘を引き起こす“むくみ腸”とは

美容と健康に悪影響!肥満や便秘を引き起こす“むくみ腸”とは

なかなか痩せない、お腹が張っている、便秘に悩まされている、この3つに該当する人は“むくみ腸”である可能性が高いです。今回は、肥満やぽっこりお腹、便秘を引き起こすむくみ腸の特徴や原因、むくみ腸の予防・改善を図るのに役立つ方法についてご紹介します。

むくみ腸の特徴と原因

腸をさわる女性
●むくみ腸とは
むくみ腸とは、その名の通り、むくんだ腸のことをいいます。むくみ腸になると、腸の中に水分や老廃物が蓄積することから、腸内細菌の悪玉菌の活動が活発になります。すると、悪玉菌から腸内ガスが放出されるようになり、ガスによるお腹の張り、腸内環境の悪化による便の質の低下、血行不良による基礎代謝の低下などによって、ぽっこりお腹や慢性的な便秘、太りやすい体質へとつながってしまうのです。


●腸がむくむ仕組み
むくみ腸は、本来、大腸の腸壁を通じて吸収されるはずの水分が何らかの原因によって腸内に停滞することから引き起こされる症状です。主な原因は腸の血行障害で、腸の血流の悪化に伴って水分の流れも悪くなってしまうことから水分が腸管の中に蓄積し、むくみが引き起こされてしまうのです。


●むくみ腸の原因
むくみ腸の原因には、腸の血行障害が関与しています。まず、便秘です。便秘になると、老廃物を豊富に含んだ便が腸の中に停滞することから、それを吸収した血液の中にも老廃物が多くなります。すると、血液の流れが悪くなり、腸の血行障害が引き起こされてしまうのです。

また、下剤の使用も腸の血行障害を引き起こします。下剤を使用すると、下剤に含まれる成分の刺激によって、腸粘膜に炎症が起こりやすくなります。その結果、腸内機能が低下し、腸の血行障害へとつながってしまうのです。
このほかにも、腸の血行障害には、冷えや運動不足、栄養バランスの偏った食事や喫煙なども関与しています。むくみ腸を予防・改善するためにも、まずは日常生活から腸の血行促進を図っていきましょう。

むくみ腸のセルフチェック

お腹を抱える女性
この中には、「自分がむくみ腸であるかどうかが分からない…」という人も多いはず。ここでは、そんな方のためにむくみ腸のセルフチェックを用意しました。以下の4つの項目において該当するものがあるかどうかをチェックしてみましょう。

●月に数回、便秘が3日以上続く
月に数回、便秘が3日以上続くという人は、慢性的な便秘体質です。慢性的な便秘体質の人の腸は機能が低下している傾向にあり、腸内の血行も悪くなっていることから、むくみ腸になる可能性が高いといえます。

●オナラが臭い
オナラが臭い人の腸内には、悪玉菌が繁殖しています。腸内に悪玉菌が繁殖すると、腸の機能低下や腸の血行不良につながり、むくみ腸が起こりやすくなります。

●お腹が膨らんでいる上に、触ると硬い
お腹が膨らんでいる上に触ると硬いという人は、腸内に悪玉菌によって放出されたガスが溜まっています。上記でもお話した通り、腸内にガスが溜まると腸の機能低下や血行不良につながってしまうため、むくみ腸が起こりやすくなります。

●数年間下剤を飲み続けている
慢性的な便秘によって長期間下剤を飲み続けているという人は、腸粘膜で炎症が起こりやすくなることで、腸の機能低下や血行障害の原因となり、むくみ腸が起こりやすくなります。

上記でご紹介した4つの項目に1つでも当てはまるという方は、むくみ腸である可能性が高いです。むくみ腸を放っておくと、腸の機能低下や血行障害がますます悪化してしまうのはもちろん、身体の美容と健康にも悪影響が及んでしまいます。具体的にどのような悪影響が及んでしまうのか、次項からはむくみ腸によって引き起こされる主な症状についてご紹介していきます。

むくみ腸になると便秘が悪化する

トイレ
便秘には、大腸の機能低下が関与しています。健康な人の場合、大腸が蠕動運動(ぜんどううんどう)という“縮んでは緩む運動”を起こすことによって便が排出されます。しかし、便秘の人の場合、先天的に大腸の働きが弱かったり、ストレスや食生活、生活習慣などによって大腸の働きが低下してしまったりすることから、蠕動運動が起こらなくなり、便を正常に排出することができなくなってしまうのです。

そんな便秘の人がむくみ腸になると、より便秘が悪化してしまいます。というのも、むくみ腸になると、腸内に蓄積された水分や老廃物によって、大腸に炎症が起こりやすくなります。すると、本来の大腸の機能が大きく低下することで蠕動運動の力が弱まり、便を先へ送りだすことができなくなるため、便秘の悪化につながってしまうのです。

また、むくみ腸になると、大腸の炎症によって、反対に蠕動運動が強くなることもあります。この場合でも、強い蠕動運動によって腸が痙攣を起こしてしまい、便をスムーズに先へと送り出せなくなることで、便秘の悪化につながってしまいます。たとえ便意を感じても、腸内に溜まった水分だけが排出されることから頻繁に下痢が起こるようにもなり、スッキリを実感できない日々が続いてしまうことになります。

このように、普段から便秘の人がむくみ腸になると、ますます便秘が悪化してしまいます。便秘が悪化すると、全身の血行不良や基礎代謝の低下、最悪の場合腸疾患につながってしまうこともあるため、軽視は禁物です。むくみ腸を対策して、正常に便を排出できる身体への改善を図っていきましょう。

むくみ腸になると太りやすくなる

体重計
腸は、食べ物から摂取した栄養分を消化・吸収する場所でもあります。むくみ腸になると、そんな腸の働きが弱まってしまうことから、栄養分の消化・吸収効率が低下。食べ物から摂取した脂肪が皮下脂肪や内臓脂肪となって身体の中に蓄積されることから、太りやすくなってしまいます。

また、むくみ腸になると腸内の血液の流れが悪化し、最終的には全身の血行不良へとつながってしまいます。全身の血行が悪くなると、身体の随所に血液が流れにくくなることから、各臓器の働きが弱まり、その結果、基礎代謝が低下。基礎代謝が低下すると自然と消費されるエネルギーが減少してしまうため、いくら食事制限や運動などのダイエットを頑張っても、結果の出にくい体質になってしまうのです。

さらに、全身の血行不良は冷え性の原因にもなり、冷え性になるとますます基礎代謝が低下してしまいます。血液の流れに伴ってリンパの流れも悪化してしまうことからむくみも起こりやすくなり、体重に変動がないにも関わらず、身体が太ったように見えてしまうのも難点といえます。

このように、むくみ腸になると太りやすくなってしまうことから、現在ダイエット中だという人は、ダイエットを進めながらもむくみ腸の改善にも取り組みましょう。むくみ腸が改善されれば、全身の血液の流れも正常になり、冷え性の改善や基礎代謝の向上を図ることが可能です。そうなれば、消費されるエネルギー量も増えやすくなるので、ダイエットの結果も出やすくなります。

むくみ腸になると病気にかかりやすくなる

疲れを感じる女性
私たちの身体には、免疫力というものが存在しています。免疫力とは、免疫細胞によって発揮される身体の外部からの侵入者に対する抵抗力のことです。私たちが日々健やかな身体を維持できているのは、免疫力があってこそ。免疫力が弱まってしまえば、空気中の有害物質や風邪やインフルエンザウイルスなどに身体を侵されてしまい、病気のリスクが増大してしまうことになります。

そんな免疫力に深く関係しているのが、腸です。腸では、免疫力をつくる免疫細胞の7割が生成されており、免疫力を維持するためには腸の機能を正常に保つことが重要となります。
しかし、むくみ腸になると、腸内に余分な水分や老廃物が溜まってしまうことから腸内環境が悪化し、腸の機能が低下。その結果、免疫細胞が生成されにくくなり、免疫力の低下へとつながってしまうのです。免疫力が低下してしまえば、風邪などの感染症にかかりやすくなるのはもちろん、身体の中で生成されてしまうがん細胞を撃退する力も弱まってしまうことから、がんの発症リスクも増大してしまいます。

「最近、風邪をひきやすくなった」「ちょっとしたことで疲れを感じてしまう」という人は、免疫力が低下している可能性が高いです。病気に負けない強い身体をつくるためにもむくみ腸を改善して、免疫細胞の生成を促し、腸の中から身体の健康維持に努めていきましょう。

毎日の食事からむくみ腸を対策しよう

ヨーグルト
便秘や下痢、肥満や病気などの様々な症状によって、美容と健康に悪影響を及ぼすむくみ腸。そんなむくみ腸を改善するためには、日々食事で摂取する食べ物を見直すのがおすすめです。食べ物の中には、腸内細菌の善玉菌の活動をサポートしてくれるものがいくつか存在し、そういった食べ物を積極的に摂取すれば、善玉菌の働きによって腸の働きがアップ。腸内環境が整いやすくなることで、むくみ腸の改善を図ることができるのです。

●発酵食品でむくみ腸を改善
むくみ腸の改善に役立つ食べ物としては、まず発酵食品があげられます。納豆やキムチ、ヨーグルトや漬物などの発酵食品には納豆菌や乳酸菌といった善玉菌の仲間が含まれており、習慣的に摂取すれば腸内に善玉菌が増え、善玉菌が活性化しやすくなることで、腸内環境の正常化を図ることができます。

●食物繊維とオリゴ糖でむくみ腸を改善
むくみ腸には、食物繊維やオリゴ糖の含まれている食べ物もおすすめです。食物繊維やオリゴ糖は善玉菌の餌となるものです。食べ物から腸内に取り入れてあげれば、善玉菌の働きを高めることができ、腸内環境の正常化に役立ってくれます。食物繊維やオリゴ糖は、野菜や果物、豆類などに多く含まれています。むくみ腸を改善するためにも、普段の食事内容に取り入れていきましょう。

●生姜ココアでむくみ腸を改善
むくみ腸の改善には、生姜ココアもおすすめです。生姜ココアとは、その名の通り、生姜入りのココアのことです。生姜に含まれるショウガオールには腸の血行を促す働き、ココアに含まれるココアフラバノールには腸の血管を広げる働きがあり、生姜ココアを飲めば腸内の血液の流れが促進されるでしょう。すると、血液の流れに伴って停滞した水分や老廃物の流れもスムーズになり、その結果、むくみ腸の改善が期待できるというわけです。

そんな生姜ココアのつくりかたは、とっても簡単。カップの中に小さじ2杯のピュアココアを入れたら適量のお湯を注ぎ、皮ごとすりおろした生姜を小さじ1杯を入れて掻き混ぜれば完成です。生姜をすりおろすのが面倒な場合は、市販の生姜チューブを使用してもOKです。はちみつを入れると甘みが出て飲みやすくなります。

なお、生姜ココアを飲むときは、1日3回、食事前のタイミングで1杯飲んでください。それを3週間以上継続的に続けることで効果が期待でき、飲み続けていくうちに便秘や下痢、ぽっこりお腹といったむくみ腸の症状も改善されるでしょう。また、ココアに含まれるポリフェノールでアンチエイジング効果やリラックス効果、生姜に含まれるショウガオールで冷え性の予防・改善も期待できるので、むくみ腸の改善はもちろん、美容と健康の維持にも役立ちますよ。

マッサージや筋トレもむくみ腸対策に役立つ

マッサージ
むくみ腸の改善には、マッサージや筋トレも効果的です。ここでは、むくみ腸の改善に役立つ簡単なマッサージや筋トレの方法をご紹介していきます。

●大腸を刺激するマッサージ
①右手で右の腰骨の脇の部分、左手で左の助骨の下の部分を持ちます。
②指の腹を使い、痛気持ち良いと感じる程度の圧で3分間揉み続けます。

このマッサージでは、大腸の中でも水分や老廃物、便が停滞しやすい部分を刺激することができます。大腸の働きが向上しやすくなる上に、水分や老廃物、便の排出を促すこともできるので、むくみ腸の改善はもちろん、便秘や下痢、ぽっこりお腹の解消といった効果も期待できます。

●下腹部を刺激する筋トレ
①手を下腹に添えた状態で、仰向けに寝ます。
②下腹に力を入れ、腰が浮かないように意識しながら両足を床から10cm浮かします。
③息を吐き出しながら、地面から60度くらいの位置まで足を上げます。
④③の状態で5秒間体勢をキープし、5秒経ったら息を吸いながら足をおろします。
⑤②~④の流れを10回、これを3セット繰り返せば完了です。

この筋トレでは、下腹部を刺激して、腸内に溜まったガスの排出を促すことができます。腸内ガスの排出が促されれば、腸やその付近の臓器の血行を促すことができ、むくみ腸の改善に役立ちます。下腹部に適度な筋肉がつくことで基礎代謝が向上しやすくなることから、ダイエット効果を期待することもできますよ。


むくみ腸は、顔や脚のむくみよりも身体の美容と健康に悪影響を及ぼすものです。放っておけば、太りやすくなる、便秘が悪化するだけではなく、病気のリスク増大にもつながってしまうため、むくみ腸の疑いがある人は今回ご紹介した内容を参考に、今からでも対策に取り組んでいきましょう。

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