頭皮のかゆみの原因は?健やかな頭皮を手に入れるための対策をご紹介

頭皮のかゆみの原因は?健やかな頭皮を手に入れるための対策をご紹介

頭皮にかゆみを感じたら、頭皮で何らかのトラブルが起こっている可能性が高いです。放っておけばフケや頭皮の炎症につながってしまうこともあります。そこで今回は、頭皮にかゆみが起こる仕組みや原因、頭皮のかゆみを改善するための対策についてご紹介します。

頭皮にかゆみが起こる仕組み

頭皮にかゆみが起こってしまう原因には、頭皮の炎症が関係しています。
私たちの頭皮には、顔の中で最も皮脂腺が多いとされているTゾーンの2倍にあたる皮脂腺が存在します。皮脂腺が多いということは、頭皮はそれだけ皮脂を分泌しやすい場所であるということ。つまり、頭皮は、身体の中で最も皮脂分泌の盛んな場所であるといえます。

そんな頭皮に存在する皮脂腺は、何らかの原因によって過剰に皮脂を分泌することがあります。皮脂が過剰に分泌されると、皮脂を餌とする雑菌が頭皮で繁殖。雑菌によって傷がついた頭皮は炎症を起こし、これが頭皮のかゆみとしてあらわれてしまうのです。このため、頭皮のかゆみを対策するためには、頭皮で皮脂が過剰に分泌されるのを防ぎ、雑菌の繁殖を抑制する必要があります。

また、頭皮のかゆみは、何らかの原因によって頭皮に傷がつくことでも引き起こされます。頭皮に傷がつくと、その中に雑菌が侵入しやすくなります。万が一、雑菌が傷の中に入り込んでしまえば、頭皮で炎症が起こり、その結果、かゆみがあらわれてしまうのです。こういった理由から、頭皮のかゆみを予防・改善するためには、頭皮を傷つけないようにする必要もあります。

頭皮のかゆみを放置するとどうなるの?

この中には、「たかが、頭皮のかゆみだし…」といって、頭皮のかゆみを軽視している人もいるでしょう。しかし、頭皮のかゆみを軽視するのは禁物です。頭皮のかゆみを放っておけば、症状が悪化するのはもちろん、頭皮環境にも大きなダメージを与えてしまうことになります。

まず、頭皮のかゆみを放っておくと、頭皮の炎症が悪化します。頭皮の炎症が悪化すると、かさぶたやフケがでるようになり、頭皮環境が悪化。髪の毛の成長にも悪影響を及ぼし、薄毛や脱毛の、白髪の原因にもつながってしまいます。

また、かさぶたやフケがでるようになると、かゆみの度合いが増します。余計に頭皮がかゆくなれば、ついつい爪で頭皮を掻きむしってしまうことになり、その結果、頭皮に傷がついてしまいます。頭皮に傷がつけば、そこへ雑菌が侵入。更に炎症が起こってしまう事態となり、最終的にはいつまでたってもかゆみのおさまらない不のスパイラルへと陥ってしまうのです。

そして、最悪の状態にまでなると、脂漏性湿疹といった病気にまで発展してしまいます。この状態にまでなると、自分でいくらケアしても症状の改善を図ることが難しくなり、皮膚科で専門的な治療を受ける必要が出てきます。

最初は軽度だった頭皮のかゆみが病気にまで発展してしまうのを防ぐためにも、頭皮のかゆみは初期の段階に対策するのがベストです。現在、頭皮のかゆみに悩んでいる人というは、頭皮のかゆみを引き起こす原因を見直しながら正しい頭皮ケアを行い、頭皮環境を正常に整えていきましょう。次項からは、頭皮のかゆみを引き起こす原因についてご紹介していきます。

間違ったシャンプーが頭皮のかゆみを引き起こす

頭皮にかゆみが起こる原因のひとつに、間違ったシャンプーがあげられます。以下でご紹介するシャンプーの方法に心当たりがある人は、間違ったシャンプーによって頭皮にかゆみが起こっている可能性が高いです。ただちに改善を図っていきましょう。

●シャワーの温度が40度以上
シャンプーをするときのシャワーの温度が40度以上だと、頭皮が乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥すると、身体が乾燥から頭皮を守ろうとして皮脂を過剰に分泌させることから、雑菌が繁殖。頭皮にかゆみが起こりやすくなるため注意が必要です。シャンプーをするときは、38度前後のぬるま湯に温度を設定するようにしましょう。

●爪をたてて洗う
シャンプーをするときに、ゴシゴシと爪をたてて洗うと、頭皮に傷がついてしまいます。その傷の中に雑菌が侵入すれば炎症が起こり、頭皮にかゆみが生じてしまうのです。シャンプーをするときは、爪をたてないように注意しましょう。

●シャンプーやリンスの洗い流しが不十分
洗い流しが不十分で髪や頭皮にシャンプーやリンスが残った状態でいると、シャンプーやリンスの成分に雑菌が繁殖。頭皮に炎症が起こりやすくなることで、頭皮のかゆみにつながってしまいます。

頭皮の乾燥が頭皮のかゆみを引き起こす

頭皮のかゆみの原因として次にあげられるのが、頭皮の乾燥です。この中には、頭皮が乾燥すると頭皮から皮脂が失われることで、頭皮にかゆみが起こりにくくなると考える人もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。

頭皮が乾燥すると、身体が乾燥から頭皮を守ろうとして、皮脂を余分に分泌させます。このため、一時的には乾燥状態にあった頭皮も、時間が経てば皮脂まみれの頭皮になってしまい、そこには当然ながら雑菌が繁殖します。その結果、炎症が引き起こされ、頭皮のかゆみへとつながってしまうというわけです。

また、頭皮が乾燥すると、頭皮を健やかに保つために必要な水分が奪われてしまいます。その結果、頭皮の角質が剥がれやすくなり、ただ炎症が起こるだけでなく、フケやかさぶたも出やすくなります。

日頃から乾燥した部屋で過ごすことが多い、お風呂あがりに髪や頭皮を濡らしたまま長時間放置する、帽子をかぶらず外出することが多い、こういった習慣は頭皮を乾燥させる原因となります。心当たりのある人は注意してくださいね。

スタイリング剤が頭皮のかゆみを引き起こす

この中には、ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤を頻繁に使用する人も多いはずです。しかし、スタイリング剤もつけかたを間違えると頭皮のかゆみの原因となるため、注意が必要です。

本来、スタイリング剤は髪に塗布するものですが、ヘアスタイルなどによっては頭皮にも塗布してしまうことがあるでしょう。スタイリング剤が頭皮に付着すると、付着したスタイリング剤に雑菌が集まり、スタイリング剤の成分を餌に雑菌が繁殖します。その結果、その部分には炎症が引き起こされてしまい、頭皮のかゆみやフケの原因となってしまうのです。

また、スタイリング剤は、シャンプーで落としきれず、頭皮や髪に残りやすいのも特徴です。髪や頭皮にスタイリング剤が残ったままの状態でいると、当然ながら雑菌が繁殖。毎日シャンプーで頭皮や髪を洗っているにもかかわらず、頭皮のかゆみに悩まされてしまうことになります。

日頃からよくスタイリング剤を使うという人は、頭皮のかゆみを予防・改善するためにも、塗布の仕方やシャンプー時の洗い残しに注意しましょう。

ストレスで頭皮のかゆみが引き起こされることも

意外かもしれませんが、ストレスで頭皮のかゆみが引き起こされることもあります。一見は関連性がないように感じるストレスと頭皮のかゆみ。一体、どのようなつながりがあるのでしょうか。

まず、私たちの身体がストレスを感じると、交感神経の働きが優位になります。交感神経は、ストレスを感じるときだけでなく、緊張時や活動時にも優位になる神経です。そんな交感神経には皮脂分泌を促す働きがあり、全身の皮脂腺に働きかけて、より多くの皮脂を分泌させようとします。その結果、身体の中でも皮脂腺の多い頭皮では大量の皮脂が分泌されるようになり、そこには雑菌が繁殖。炎症が引き起こされることによって、頭皮にかゆみが生じてしまうのです。

常日頃からストレスを抱えているという人は、頭皮にかゆみが起こりやすくなります。健やかな頭皮環境を手に入れるためにも、定期的に好きなことや趣味に打ち込んだりする時間を設けるなどして、ストレスの発散を図っていきましょう。

シャンプーから頭皮のかゆみを対策

●正しいシャンプーの方法
頭皮のかゆみを対策するためには、毎日のシャンプーを正しい方法で行うことが大切です。現在、頭皮のかゆみに悩まされているという人は、以下の方法を参考にシャンプーの方法を見直していきましょう。

① まずはブラッシング
シャンプーをする前には、ブラッシングで髪をとかしましょう。ブラッシングをするだけで、髪や頭皮の汚れの一部を取り除くことができます。

② お湯の温度はぬるめ
シャンプーをするときは、シャワーの温度を38度前後のぬるま湯に設定しましょう。

③ 予洗いをする
予洗いとは、シャンプーを塗布する前にお湯だけで髪や頭皮を洗うことをいいます。髪や頭皮を十分に濡らし、できるだけ時間をかけて丁寧に洗っていきましょう。

④ シャンプーを泡立てて塗布する
予洗いが終わったら、シャンプー剤を手のひらの上で泡立てます。十分に泡立ったら、頭皮から髪に流していくようなイメージでシャンプー剤を塗布していきます。

⑤ 指の腹でマッサージ
シャンプを塗布したら、爪ではなく、指の腹の部分を使って、優しくマッサージするように洗っていきましょう。毛穴の汚れや皮脂を取り除くためにも、髪だけではなく、頭皮もしっかり洗いましょう。

⑥ 時間をかけてすすぐ
シャンプーが髪や頭皮に残らないように、しっかりと時間をかけてすすいでいきます。シャンプーよりも多くの時間をかけてすすいでいきましょう。

⑦ 毛先を中心にコンディショナーやトリートメントを塗布
コンディショナーやトリートメントを塗る際は、頭皮を避け、毛先中心に塗布していきましょう。頭皮についてしまうと、毛穴詰まりの原因になるため、注意してください。塗布し終わったら、シャンプーのときと同様、しっかりと時間をかけてすすぎましょう。

⑧ タオルドライ
シャンプーが終わったら、タオルドライです。髪や頭皮に付着した水分を可能な限り拭き取りましょう。ゴシゴシと拭くのではなく、髪を掴むイメージでポンポンと優しく拭き取るのがポイントです。

⑨ ドライヤー
タオルドライが終わったら、ドライヤーを頭皮から髪へとおろしていくようなイメージであてていきましょう。あてるときは、頭皮や髪から20cm程度距離をあけるようにしましょう。頭皮の乾燥や髪のダメージを最小限に抑えることができます。

●シャンプーの種類にもこだわってみよう
頭皮にかゆみを感じるときには、シャンプーの種類にもこだわってみましょう。シャンプーの種類の中には、頭皮ケアに重きをおいた乾燥シャンプー(保湿シャンプー)というものがあります。乾燥シャンプーを使えば、適度な皮脂を残しながら頭皮を洗うことができ、頭皮から皮脂が過剰に分泌されるのを防ぐことができます。頭皮から皮脂が過剰に分泌されるのを防ぐことができれば、雑菌の繁殖が抑制されることによって頭皮に炎症が起こることもなくなり、頭皮のかゆみの予防・改善につながります。

なお、乾燥シャンプーを選ぶときは、Amazonや楽天といったインターネット通販を利用するのがおすすめです。ランキングで上位のものや、レビューや口コミなどで評判の良いものを選べば、頭皮のかゆみに対して高い効果が期待できるでしょう。

頭皮のかゆみが重度の場合は皮膚科へ

対策に取り組んでも頭皮のかゆみが改善されない、フケやかさぶたが出る、出血や赤みがあるほど炎症が悪化している、このような場合には、原因の見直しや正しいシャンプーを心掛けながら、皮膚科で専門医に診てもらうようにしましょう。皮膚科へ行けば、症状に合った塗り薬や飲み薬を処方してもらうことができ、かゆみの原因となっている炎症を鎮めることができます。炎症が鎮まればフケやかさぶたも出なくなり、かゆみも治まりやすくなります。

また、皮膚科へ行けば、頭皮のかゆみという症状から脂漏性湿疹や尋常性乾癬、シラミや水虫などの病気が発覚することもあります。症状が改善される上に自覚症状のなかった病気を発見するきっかけにもなるので、まさに一石二鳥といえるでしょう。


頭皮のかゆみを甘く見ていると、炎症の悪化によって後々後悔することになります。放っておけば、フケやかさぶたが出てしまうのはもちろん、薄毛や白髪のリスクも増大。最悪の場合、皮膚科にかからないと治らない皮膚疾患にまでつながってしまうこともあります。このため、現在、頻繁に頭皮がかゆくなるという人は、今からでも対策に取り組んでいきましょう。
今回ご紹介した頭皮にかゆみが生じる原因を見直したり、正しいシャンプーの方法を心掛けるだけでも、頭皮のかゆみは軽減されるはずです。かゆみ知らず、フケ知らずの健やかな頭皮を手に入れるためにも、日頃の生活習慣から頭皮環境の改善を図っていきましょう。

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