医師が教える!日焼け止めに潜む危険性と正しい選び方・塗り方!

医師が教える!日焼け止めに潜む危険性と正しい選び方・塗り方!

日焼け対策に必要不可欠の日焼け止めですが、人によっては肌に合わず肌トラブルを引き起こしてしまうことがあります。そこで皮膚科専門医で千春皮フ科クリニック院長である渡邊先生に、日焼け止めの正しい選び方について詳しく教えていただきます。
教えてドクター! 後悔しない!正しい日焼けケア 渡邊千春先生

日焼け止め成分の危険性って?

日焼け止め成分によっては肌に危険なものがあると聞いたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

「日焼け止めは『紫外線吸収剤』『紫外線散乱剤(ノンケミカル)』の2種類に分けられます。
紫外線吸収剤は、皮膚の表面で紫外線を吸収し、化学的にエネルギーに変えて放出することで、紫外線が肌の内部に侵入するのを防ぐものです。防御力が高い分、肌への負担が大きく個人差はありますがアレルギー反応が出やすいと言われています。

紫外線散乱剤(ノンケミカル)は、肌の表面で紫外線を跳ね返すことで、紫外線が肌に当たるのを防ぐものです。効果も長持ちしやすく、有機化合物ではないので肌への負担が少ないのが特徴です」(渡邊先生)

では紫外線吸収剤が危険なのですか?

「刺激が強いといわれる紫外線吸収剤でも問題ない人もいれば、肌にやさしいとされる紫外線散乱剤で肌荒れを起こす人もいます。
日焼け止めの主な副作用は、接触皮膚炎や光接触皮膚炎なので、自分の肌に合う成分を確認しながら、使い心地や使用シーンなどと合わせて選ぶことが大切です」(渡邊先生)

日焼け止め成分を正しく知ってきちんと選ぶ!

自分に合った日焼け止めを選ぶために、代表的な日焼け止め成分やポイントを教えてください。

「紫外線吸収剤として使われる代表的な成分は以下の通りです。
1. t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(主にUV-Aを吸収)
2. メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(主にUV-Bを吸収)
3. オキシベンゾン-3(UV-AとUV-Bの両方を吸収)

紫外線散乱剤(ノンケミカル)の代表的な成分は、『酸化チタン』や『酸化亜鉛』で、UV-AとUV-Bの両方が防げるのが特徴です。

化粧品であれば全成分の表示が義務化されていますし、対象外の薬用化粧品(医薬部外品)でも主剤(有効成分)は記載されているので、購入の際は必ずチェックすると良いと思います。

SPFについてですが、日常生活であれはSPF20~30でPA++、赤ちゃんならSPF10~20でPA+、海や山など長時間紫外線に当たるときはSPF50でPA+++以上を目安に選ぶようにすると良いでしょう」(渡邊先生)

日焼けは絶対にしない!も危険?日焼け止めの正しい塗り方

紫外線を全く浴びないのも危険という話があるようですが?

「日焼け止めの過剰な使用により、皮膚でのビタミンD生産の低下を招き、くる病、骨軟化症を起す恐れがあります。
ただし日光浴は、1日に10分程度行えばビタミンDを必要量生成できるという報告があること、また日焼け止めも完全には紫外線を防御できないので実際にはビタミンD欠乏は起こりにくいと考えらます」(渡邊先生)

それでは日焼けを防ぐための効果的な塗り方について教えてください。

「塗り方は、1円玉程度の少ない量をしっかり伸ばして塗り、もう一度同じように丁寧に重ね塗りすると、ムラにならず効果的です。
塗り直すタイミングは、夏場など汗で落ちやすい季節は2~3時間置きに、重ねづけしたり、塗り直しが必要です」(渡邊先生)

正しい塗り方で、効果的に日焼けをブロックしましょう!
■監修
渡邊 千春 先生
千春皮フ科クリニック 院長

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