Vol.4_女性のための、気になるマナー&エチケット!

女性のための、気になるマナー&エチケット!

美BEAUTE読者アンケート~マナー・エチケット編~でご回答頂いた内容から抜粋して、「元ミス・ユニバースファイナリスト」のマナー講師・尾崎まみ先生が、解説します!
女性のための、気になるマナー&エチケット!編


ミスを指摘する方法は?

Q1:相手を傷つけずにミスを上手に指摘する方法はありますか?(東京都・30代後半)

A1:仕事の場合、ミスを放置しておくとミスが拡大してしまうので、気付いたらすぐに指摘する必要がありますよね。実はミスをした相手が一番傷つくのは「指摘されること」ではなく「指摘のされ方」なんです。その為に 1)指摘する場面 2)「後良し(あとよし)言葉」 3)柔らかな言葉使いを意識すると、指摘をされた相手も傷つくことなく、ミスの改善に取り組めると思います。

1)ミスを指摘する場面

「人前でミスをした本人だけを注意する」といったことは厳禁です。それはどんな言い方をしたとしても、大勢の前で指摘された人は傷つきます。更に最近では「パワハラ」だと思われる場合もあります。ミスは指摘する場所を選ぶことが大事で、必ず自分と当事者の1対1というのが重要です。

2)「後良し言葉」を使う

次のような順番で、ミスを指摘すると相手を傷つけず円滑なコミュニケーションが取れます。

<ミスを指摘する際の会話の順番>

1)ミスを「具体的に」指摘する。
2)なぜそれがミスだと思うのか、「理由」を述べる。
3)「いつもこういう所が素晴らしいと思っている」という「相手の良い所」を褒める。
4)「あなたには期待しているから宜しく頼むね」という「期待の言葉」を添えて会話を締めくくる。

こうすると「指摘することはしているけれども、きちんと褒めてもいる」ということで、相手が傷つくことなく伝えることができるかと思います。

マナーに関する指摘の場合は、例えば、食後のナプキンをきちんと折り畳んでしまったご友人には「ナプキンは少し崩した方が良いんだよ。『美味しかった!』という気持ちを表すには、ナプキンを崩すのがマナーでね。食べ方はとても綺麗だったから、ナプキンを崩すと、より作法が美しい人に見えると思う」とお伝えしてはいかがでしょうか。

3)「柔らかな言葉遣い」に気をつける

「次回からは、絶対にこのようにして」という命令形ではなく、「次回からは、このようにしてくれるかな?」といった質問形で明るく伝える方が、相手の心には届きやすいです。その際、「忙しそうだけれども」といったクッション言葉を添えて、「あなたの状況は分かっているけれども、このようにミスは直して欲しい」と伝える思いやりが、ミスを指摘する方には必要です。

料理の取り分けで悩んでいます!


お皿に取り分けたサラダを、笑顔で両手を添えて渡す様子

Q2:食事会や合コンでの料理の取り分けは、率先してすると変に頑張っているように見えてしまうのではないか…と不安になります。どのように取り分ければよいでしょうか?(埼玉県・20代後半)

A2:これは個人的な意見にはなりますが、まず「率先してやること」はおかしなことではないです。私は「誰が取り分けるのか」を待って、いつまでも場が和まないことより、早く取り分けて食事の場を楽しみたいと思うタイプなので、比較的、率先して取り分けをします。そうすると、自分が率先して取り分けをすると、「次は自分がやります」「代わりますよ」と言ってくれる方が意外と多いので、ご心配されているような場面になることはほとんどありません。

取り分けのポイントとしては、「素早く、均等に、少量を綺麗に盛りつける」の3つを覚えておくと良いでしょう。一度に多くの量を盛りつけると汚く見えてしまうので、まずは少量で構いません。自分がどう見られるかより、まずは率先してサッと取り分けて場を和ませることに注力しましょう。

もし「合コンだから頑張っているように見える」のであれば、それはマナーがその場限りだからかもしれません。常日頃から、合コンでの男性の前だけでなく、女子会などでも率先して取り分けていれば、決してそのように気張って見えることはありませんので、常日頃から心がけてみてください。

マナー違反していないか不安!

Q3:電車や駅で見かける悪いしぐさ、マナーはありますか?(神奈川県・40代前半)

A3:電車や駅のホームでは、特に以下のようなマナーやしぐさが気になります。

1)足を開いて座席に座っている女性が多い

座席で膝が開いたまま座っている女性はとても多いです。電車の座席では足を横に流したり、足を組むと隣の方のご迷惑になるので、両膝をきちんと合わせてまっすぐ座るようにしましょう。実は、背筋が伸びていないと、足が開きがちになるんです。つまり、姿勢が悪いから足も開いてしまうんですね。姿勢が悪いと服にもシワがよります。健康とマナーはセットです。きちんと背筋を正しているとそれだけで筋肉も鍛えられ、膝も開かなくなり、服のシワもよらないと、一石三鳥。背骨をしっかり立てて、膝をつけて座ってくださいね。

2)香水や整髪料、化粧品、ハンドクリームなどのニオイがきつい

満員電車に乗り込んだところ、女性の化粧品類の香りで思わずウッと鼻をハンカチで押さえたくなることはありませんか?電車に乗る時には極力香水はつけず、持ち歩いたアトマイザーを使ってお化粧室でつけることをお勧めします。

ちなみに、香水は、お食事やワインなど香りを楽しむものを飲む時にはつけてはいけません。TPOに合わせて、香水の香りが邪魔にならないかどうかを確認してつけるようにしてください。

また整髪料と香水の香りが混ざっている女性も多いです。香りが混じらないよう、無香料のものを使うのも手です。

3)電車の中でのメイク

電車の中でメイクをする女性もかなり多いですが、欧米では、人前でメイクをするのは水商売の女性とも言われています。またアイシャドーやファンデーションの粉が飛び散り、隣に座っている人の洋服を汚しては大変です。そういったことも含めて、お化粧は家でするようにしましょう。

特に、ビジネスシーンでは「身支度半分、仕事半分」という言葉もあるように、「身支度を整えることが仕事の一つ」と言われています。朝寝坊をしてしまった時には、ファンデーション・アイブロー・口紅だけは必ずして、それ以外は電車内ではなく、会社のお化粧室でしてくださいね。

敬語やお作法、間違っているかも!

Q4:間違って使われている敬語や お作法などはありますか?(長野県・40代前半)

A4:実は、結構色んな敬語やマナーが間違って使われているんです。いくつか挙げてみますね。

1)「了解しました」「承知しました」「かしこまりました」の違い

上司や目上の方、外部の方に「了解しました!」とお伝えしている人も多いのではないでしょうか?「了解」という言葉は、上位権限を持つ人が部下などを許可する場合に使う言葉で、同僚同士で使うのであればOKですが、上司や目上の方、外部の方に使ってはいけません。上司や目上の方、外部の方には「承知しました」「かしこまりました」という言葉を使うようにしましょう。

2)「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違い

1)と同じく、上司や目上の方に「ご苦労様です!」とお伝えしていませんか? 目上の人が部下に、「自分のために働いてくれてどうもありがとう」という意味を込めて使う言葉が「ご苦労様」です。上司や目上の方には「お疲れ様です」と伝えましょう。外部の方には「お疲れ様」ではなく、「お世話になっております」を使うようにしましょう。

3)「オレンジジュースになります」「会議室になります」といった、「●●になります」という表現

「●●になります」というのは、変化を表す言葉です。そのため、「オレンジジュースです」「会議室でございます」という表現が正しいです。

4)「1,000円からのお預かりになります」という表現

1,000円「を」お預かりするわけで、「お預かり」という状態に「なる」わけではありません。よって、「1,000円をお預かりします」という表現が正しいです。

5)「オレンジジュースで宜しかったでしょうか?」という表現

「宜しかったでしょうか?」というのは、過去のことを「これでよかった?」と尋ねていることになります。今、起きていることに対して会話をしているのですから、「オレンジジュースで宜しいでしょうか?」が正しいですね。

6)「お召し上がりになられる」という表現

こちらは「召し上がる」+「お~になる」という二重敬語の典型ですね。「召し上がりました」が正しい表現です。

7)「院長先生」「社長様」など「役職名」+「先生or様」の表現

こちらの表現も多く使われていますが本来はNGです。「院長の●●先生」や「●●社長」と伝えるようにしましょう。

8)ドアをノックする回数は、2回が正しい? 3回が正しい?

実はドアをノックする時も、ビジネスマナーでは「ノック2回」はトイレのノックとされています。面接や他社に訪問するといったビジネスシーンでの正しい回数は「ノック3回」なのです。

9)お箸を逆さにして取り分ける

「直箸(じかばし)で、お料理を取り分けてはいけない」という配慮で、お箸を逆さにして取り分けることがマナーだと思われているかもしれませんが、そもそも、お箸の持ち手もさほど綺麗ではないので、新しいお箸をもらって、取り分けるようにしましょう。

10)利き手と反対の手のひらを「手皿」にして添えてしまう

お料理の汁などが垂れないよう「手皿」を無意識にされている人が散見されます。ですが、和食の場合は特に食器を遠慮なく持ち上げてよいので、利き手でお箸を、反対側の手でお皿を持ち上げ、お料理を少量にして口に運びましょう。お浸しなどの汁も、うまくお皿の中に落としてから運ぶようにすると「手皿」をする必要がなくなります。
■Profile
監修/尾崎まみ
ミス・ユニバースファイナリスト、JAL国際線CAを経て、マナーコンサルタントに。
http://ameblo.jp/mami--ozaki/

イラスト/micca

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