違いを分かって使ってる? 保湿成分の役割はこんなに異なる!

違いを分かって使ってる? 保湿成分の役割はこんなに異なる!

乾燥しがちな季節になり、保湿が…!と思いつつ、どの保湿成分がどのような役割なのかを知らずに使っている方もいませんか?

保湿成分が潤すのは「角質細胞」と「細胞間脂質」で大きく異なる!

化粧品に含まれる「保湿成分」というと、様々なものがありますが、その役割を熟知して使われている方は少ないのではないでしょうか?

そもそも、一般的に呼ばれる「肌」というのは、食品用ラップと同じ厚みの約 0.02 ㎜の「角質層」の中で、「角質細胞」が積み重なり、その細胞同士の隙間を「細胞間脂質」が埋めることによって、肌の水分蒸発を防いだり、外からの異物侵入を防いだりしています。

その「角質層」を潤す化粧品成分は様々なのですが、大まかに言うと、1)角質細胞内の水分を保持するものと、2)角質細胞同士の隙間にある「細胞間脂質」を維持するものに分けることができます。

保湿成分であるアミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲンは「角質細胞内」の水分をキープ!

1)角質細胞内の水分を保持するもの
その代表的な成分が、アミノ酸、尿素、グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどです。よく見かける「NMF(エヌエムエフ。Natural Moisturizing Factorの略)」は、こういったアミノ酸や尿素など、角質細胞内で水分を保持する天然保湿因子のことを指しています。

そして注意をしたいのが、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの多糖類についてです。確かに、それらは角質細胞内に含まれる成分なのですが、そもそも分子量が大きいので、角質細胞内に取り込まれる事はほとんどありません。

つまり「わずか1gで6Lの保水力を持つ」と言われるヒアルロン酸は、実際は角質細胞内には届いておらず、細胞同士の細胞間を埋める役割の方が優れているので、「ヒアルロン酸」という成分を使いたい時は「ヒアルロン酸入り化粧水」ではなく「ヒアルロン酸入り美容液」を使った方が、役割にかなっているということなのです。

保湿成分であるセラミドは「細胞間脂質」を潤し、角質細胞内の水分を閉じ込める!

2)角質細胞同士の隙間にある「細胞間脂質」を維持するもの
その代表的な成分は、レシチンやセラミド、コレステロールといったものになります。細胞同士の隙間にある「細胞間脂質」は「脂肪酸コレステロール+セラミド」でできており、角質細胞内の水分が逃げ出さないよう、閉じ込める役割りがあります。

「セラミド」は「油溶性」なので、水溶性の化粧水には溶け込みづらく、その為、配合量も多くはありません。よって前述の「ヒアルロン酸」と同じく、化粧水成分として取り込むより、美容液として取り込んだ方が、効果を発揮しやすいと思われます。

また「セラミド」の中にも様々なタイプがありますが、一番保湿効果が高いと言われているのが、ヒトの肌の中にあるセラミドと同じ構造を100%の割合で合成した「ヒト型セラミド」です。この「ヒト型セラミド」が使われているかどうかを確認することをオススメします。

このように、一般的に「保湿成分」と呼ばれるものには、「角質細胞内を潤すもの」と「角質細胞同士の隙間である、細胞間脂質を潤すもの」の2種類に分かれるので、保湿をするならその2種類をカバーしたいもの。

例えば、ヒアルロン酸入りの化粧水と、セラミドの美容液も勿論悪くはないですが、「角質細胞内を潤す」という役割が手薄になっているので、アミノ酸配合の化粧水を使って細胞内を潤し、セラミドやヒアルロン酸の美容液で細胞間脂質を潤すといった、保湿の役割分担をしてみるとよいでしょう。
効率よく2種類の細胞を潤す工夫を!

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