広海・深海が聞く、美しいヘアカラーのために知っておくべきこと

広海・深海が聞く、美しいヘアカラーのために知っておくべきこと

ヘアカラーと言えば右に出る者がいないといっても過言ではない、ヘアカラーのカリスマ、「air」の木村直人さんが登場です!
広海・深海の木村直人インタビュー

美しいカラーの秘訣は、全体像の把握と素早さ

深海)木村さんは髪を信じられないくらいきれいな色にしてくれるのよ。

広海)私たち、もう5~6年はお世話になってるよね。木村さんは「カラーの達人」っていうイメージ。

木村)ヘアカラーはやっぱり好きだよね。もちろん、カラー以外も全部やるので、位置づけとしてはトータルプロデュースかな。

深海)どうやったらあんなきれいな色を出せるの?

木村)ヘアカラー剤のスペック、カラーにかける時間、その手法など、カラーにまつわる全体像を把握すること。僕はとにかく手早く行うタイプ。びっくりされるんだけど、カラー剤を塗布するのにかかる時間が2分くらい。一緒に手伝ってくれるアシスタントのテクニックも考慮して、こういう工程でこのくらいで仕上げるという全体像を事前に細かく計算してる。

広海)2分ってすごいわね!

木村)あと、カラーって乾いた髪に塗布していくことが多いけど、僕は濡らした髪に行う。乾いた髪だと絡みやすいしカラー剤を吸収しやすいから、髪を濡らして、カラーの吸収時間を僕の方でコントロールするという手法にたどりついたんだよね。スタートしたら流れを止めず、スムーズに最後まで進めることでクオリティを上げている。

深海)さっさと終わって、しかもキレイって言うのはうれしいわよね。

木村)サロンでは6~7人を同時にみてるんだけど、同時進行しながらも、待ち時間ではなく、僕の技術的な部分で、一人の人が完成する前に次の人に移ることは絶対しない。そのサイクルも重視してるよね。

美しいヘアカラーは、1日にして成らず!

広海・深海インタビュー
広海)で、この秋冬はどんな色にすれば間違いないの?

木村)僕はね、トレンドカラーは存在してないと思ってるんだよね。メディアが発信してる旬な色もあるけど、最適なのは美容師さんの提案を聞くことじゃないかな。少なくとも僕の場合は、トレンドに合わせてヘアカラーをするよりは、一人ひとりに対して、その人にベストなカラーを提案して、完成度を高めていくことを突き詰めてる。

深海)色の完成度を高めるために、どんなことをしているの?

木村)発色に関していうなら、1回では正直ベストな色は出ないんだよね。同じ色を何回も重ねていくことで、濃厚で、発色がよくて、色持ちがよくて、という状態になる。

広海)ヘアカラーをしょっちゅう変えるって言うのは良くないの?

木村)良くないわけじゃないけど、カラーの美しさを優先するなら、NGだね。ピンク系からいきなりグリーン系に変えるっていうのは、色の幅が違いすぎるので、1回じゃ無理だし、頭皮にもダメージを与えちゃう。同じ系統の色を重ねて深みを出していく方が確実にきれいに仕上がるね。

広海)でも、色の判断とか、自分じゃできなかったりもするわよね。

木村)なりたいカラーの画像を美容師さんに見せるといいよ。その色に近づいていくにはどうしたらいいかという道筋の説明やアドバイスをもらえるはず。たいてい、なりたい色に1回のカラーではたどりつけないので、僕はその辺ははっきり伝える。今はこういう色の状態なので、今回はこうなります、来月はこうです、その次は…と。だいたい半年~1年サイクルで考えてもらうといいと思う。

深海)それって木村さんに限ったことじゃなくて、どのサロンでも言えることなの?同じカラーを繰り返した方がキレイになるって?

木村)うん、その方が絶対きれいになるね。

美しいカラーのために、避けるべきこと

木村直人インタビュー
広海)トレンドはないとは言え、「今ならこんな色がおすすめだよ」っていうのはないの?

木村)敢えて言うなら、カーキグレーかな。今の深海さんの色を、さらにトーンを下げて、くすみマックスにした感じ。個性はあるけど、嫌味がないので。光に透かすと透明感もあってキレイだよね。

深海)頻繁に色を変えるのと、いきなり全く違う色にすること以外に、「これはやっちゃだめだよ」というのはある?

木村)ハイライト、ローライト、ブリーチは失敗しやすいから要注意。特に毎月美容院でカラーができない場合は、避けたほうがいい。失礼な言い方だけど、ちょっと汚いというか、だらしない感じになっちゃうんだよね。

特にブリーチはテクニックが本当に難しいから、一人の技術者が最後まで責任をもって関われる状況じゃないと、失敗しやすい。僕は提供するクオリティを落としたくないから、混み合ってる時はブリーチは断るかな。

広海)じゃあ、どうしてもブリーチをしたかったら、いつ行けばいいの?

木村)うちのサロンでは土曜日の2~4時は一番混む時間帯だから、そこではできないね。うちに限らず、美容院は可能であれば朝一番に行くのがおすすめ。お客様が少なくて、スタッフに余裕があるからね。

深海)カラーを長持ちさせるコツってあるの?

木村)残念ながらないです(笑)。一番効果的なのは、定期的にカラーすること。

髪の洗い方、タオルでのふき方、乾かし方、眠り方、全部関係するから、一部分だけ気をつけても、正直、効果が薄いんだよね。だって、水で流すだけで退色するから。逆に落ちてくれないとカラーチェンジ出来ないしね。メーカーさんもカラーが落ちる前提で色を作ってるし。

深海)わかる気がする。私も定期的に染めてもらうことで、どんどん良くなってる気がするもん。

木村)あとね、リタッチで済ませるのもおすすめしない。

深海)大人のお姉さんがよくやるやつね。

木村)まあ、いろんな考え方があると思うんだけど、僕の考え方としてはおすすめじゃないんだよね。カラー剤って髪の中に入れていくものであって、退色する=髪に詰まっていたものが流出している、という状態なわけ。リタッチは、スカスカになっている部分を放置しちゃうことだから、それよりは、定期的に髪の中にカラーを詰めてあげた方がいいんだよね。

広海・深海)そうなんだー。

木村)あとさ、女の人って家にいる時は基本的に雑、と僕は思ってるわけ。濡れた状態で髪を縛ったりしてるはずだと。髪の中身がスカスカの状態でそんなことをしたら、傷みが劇的に進行しちゃう。家でもちゃんとケアしてますって言ってる人でも、髪の状態を見ると嘘かほんとかすぐわかっちゃうんだよね(笑)。

木村流 カラーの決め方

SNSも駆使する
広海)私たちは色味もなにも、木村さんにお任せしちゃってるけど、双子でも違う色にしてくれてるじゃない?これはどんな風に決めたの?

木村)やっぱり、二人同じはつまらないでしょ。深海さんの方が少しだけ雰囲気に男性的要素を残してるからグリーン系、広海さんはその補色ってことでピンク系にしてるね。

深海)木村さんは「カラーはおまかせします」って言われたら、その人のファッションや顔だちを見て色を決めるの?

木村)そうでもないね。お任せて言われたら、明るいのと暗いの、どちらが希望かだけ聞いて、あとはその人の雰囲気とか、気分とかと、僕自身のテンションで決めます。色味より大切なのは、実は、ムラなく、ツヤツヤに、美しく仕上げることなんだよね。クオリティさえしっかりしていれば、お客さんは満足してくれるから。

広海・深海)へー。なるほどね。

広海)木村さんのいう雰囲気っていうのは、外見ではないの?

木村)外見っていうよりね、もうちょっと内面とかライフスタイルみたいな感じかな。僕はお客さんとはSNSでつながってることが多くって。SNSでお客さんを見つけたら、フォローするようにしてる。だから、ツイッターなんかで発しているものから雰囲気を感じ取って決めることが多いかな。

深海)SNSで顧客とつながってるなんて、なんだかとっても寄り添う美容師さんですね。

広海)それに、すごく今っぽいわよね。

深海)木村さんってズバズバ言うから怖い人って思われがちだけど、案外お客さんの細かいところまで把握してくれてるんですね。愛があるなって思っちゃいました。

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