漢方薬やハーブティーもご用心!常用を避けたい便秘薬の成分は?

漢方薬やハーブティーもご用心!常用を避けたい便秘薬の成分は?

「働く大人の女の子のごほうびマガジンROLA(ローラ)」より、常用すると怖い「下剤」のリスクについて、ドクターが教えてくれました。
ホントは怖い「便秘」・下剤を常用するとさらなる悪循環が待っている?

便秘解消のために下剤を常用すると、さらなる悪循環が待っている!!

たいていの便秘女子が必需品としている便秘薬。なかなか出ないときにすがってしまうのは仕方ないのかも。

「便秘薬の問題点は『常用』と『習慣化』です。薬ナシでは排便できず、手放せなくなってしまうと危険です。特に、腸を刺激して蠕動運動を促す成分が入っている薬は、いわば刺激性下剤です。おなかはスッキリするかもしれませんが、常用すると腸にも肛門にも悪影響を及ぼします」(日本橋レディースクリニックの野澤真木子先生)

便秘薬でも、最近は漢方薬など体に優しいイメージのものもありますよね。

「漢方でも連用すると習慣化する成分があります。センナ・ダイオウ・アロエなどの生薬はなるべく長期にわたって常用しないようにしましょう」

便秘薬の成分表示を見ると、これらの刺激性成分は結構入っていますよね。

「あとは、薬ではなくても、ハーブティーやダイエットティーに入っていることがあります。特にダイエット効果を謳うお茶には、たいてい下剤の成分が入っていますから気を付けてください。また、一部の下剤の成分は長期連用すると、腸に色素沈着を起こして大腸の粘膜面が黒くなってしまいます」

そもそも腸の中って、きれいなピンク色ですよね? それが黒ずむ?!

「刺激性成分の多いお薬や生薬の一部が含まれる下剤を長期常用している人の腸を内視鏡で見ると、色素が沈着して、黒ずんでいます。この色素沈着が腸の神経叢まで達すると、腸の動きを悪くしてしまうのです。結果、さらに便秘がひどくなるという悪循環が待っているのです」

便秘を治したくて飲んでるのに、さらに便秘をひどくするなんて!!

「乳酸菌やビフィズス菌などが入った整腸剤系、便を軟らかくするマグネシウム系であれば、常用してもあまり問題はありません。ただしマグネシウムは自己判断で大量に飲むと副作用が出ることもありますので、医師の判断のもと服用し、定期的に血液検査は必要になります。また、長年下剤を常用している人は突然薬を中止したり、一気に種類を変えることはできず、その人に合った量や種類の微調整が必要になります。治療が長引くケースも多いのです」

「お通じ」の脳内イメージを変える

下剤系に頼りきっている女子は、まずは下剤からの卒業が必要なんですね。

「便秘といってもさまざまなタイプの人がいますが、長期間強い下剤を常用している人は大変です。まず、頭の中の『お通じ』の常識を変えていかなければいけません。常用してきた人は、『お通じ=下痢にして、出しきっておなかがスッキリする』と考えているからです。下痢でも出せばOKと思い込んでいるため、その考え自体を修正していくことが必要なのです」

排便の脳内イメージがそもそも間違っているってことですね。

「下剤のスッキリ感に慣れている人は、ちょっとでも出ないと、おなかが張ってツライと感じますから。じっくり時間をかけて、薬を替えていきますので、そう簡単に治ると思わないことです」

また、下剤常用によるダメージはお尻にも確実にくるそうです。

「下剤の常用で毎日下痢の人は、肛門の進展性が悪くなって、さらには肛門が狭くなる『肛門狭窄』を起こします。排便時に切れやすく、裂肛(切れ痔)の原因にもなるので注意が必要です」

薬に頼りきっている人は見直しを!
■Profile
野澤真木子先生
医療法人社団 桃仁
日本橋レディースクリニック
http://nl-clinic.jp/
杏林大学医学部卒業。同大学医学部付属病院第一外科入局。消化器外科専門医として勤務。大腸肛門病センター松島病院、松島ランドマーククリニック院長を経て、現職に。日本消化器内視鏡学会専門医、日本大腸肛門病学会指導医、日本外科学会専門医。
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