卵巣&子宮にダメージ?医師が教える「月経のリスク」とケア方法

卵巣&子宮にダメージ?医師が教える「月経のリスク」とケア方法

「働く大人の女の子のごほうびマガジンROLA(ローラ)」より、現代女性の月経に潜むリスクと卵巣&子宮ケアの方法をドクターが教えます。
女子必読! ピルの実力・子宮や卵巣を病気から守る!?

避妊だけじゃない! 子宮や卵巣を病気から守ってくれる万能薬

日本でピル(低用量ピル)が認可されたのは1999年。飲んでいる人はその恩恵とメリットを知っているけれど、まだまだ認知度は低い模様……。

「ピルと言うと、『避妊薬・高い・副作用』のイメージが未だに強いようですが、大きな勘違いです。効果は避妊だけではありません。月経痛や月経不順の治療薬としても使われていますし、月経困難症には保険適用のピルもあります。10代から飲める、女子必携のお薬であると知っておいてほしいのです」と話すのは、よしの女性診療所の吉野一枝先生。

そもそもどうして避妊できるのでしょうか。仕組みがよくわからない人も多いようです。

「女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。これは脳と卵巣が連係して分泌されているのですが、毎月大きな変動を繰り返して、排卵と月経を起こしています。ピルはこの女性ホルモンの分泌量を『低め安定』に保つお薬で、排卵を起こさないようにするので妊娠しないのです」

毎月排卵しなくても問題ないのでしょうか?

「妊娠を望まないのであれば、排卵は必要ありません。意外とみんな知らないのですが、実は毎月の排卵のたびに卵巣は傷ついています。卵巣の皮を破って卵子が飛び出すため、卵巣表面は穴が空いたような状態になります。そして次の月までに修復することを繰り返しているんです。ピルはそもそも排卵を抑制して、卵巣を休眠状態にするんです」

ショック! 毎月、卵巣が傷ついているなんて。でもそれが卵巣に悪さをするのでしょうか?

「毎月傷ついて修復を繰り返すような部位は、遺伝子の情報伝達ミスが起こりやすくなります。結果、卵巣がんなどの病気を増やしてしまうのです。子宮も同じこと。毎月、妊娠のために子宮内膜が厚くなりますが、妊娠が成立しなければ剥がれ落ちて、月経となります。この繰り返しによって、子宮体がんを発症しやすくなるわけです」

何もしないとリスクが上がる?!

毎月、自然に起こる排卵・月経が卵巣や子宮にダメージを与えていたなんて、誰も教えてくれなかった!

「昔の女性は10人くらい子供を産んでいたので、一生のうち排卵・月経の回数が少なかったのです。妊娠中は排卵・月経がなくなりますからね。でも現代は子供を多く産まなくなり、無駄に排卵と月経を繰り返している状態。つまり卵巣と子宮を酷使しているのです。ピルはこの負担を減らし、卵巣がんや子宮体がんを予防してくれる効果があるのです」

何もしない、自然がいちばんかと思いきや、まったく逆なんですね……。

「予防できるのは、がんだけじゃないんですよ。ピルによって子宮内膜症は予防と治療が可能ですし、子宮筋腫が大きくなるスピードも遅くなります。その他にもイマドキ女子が気になるトラブルを解消するメリットもたくさんあるので解説していきましょう!」

他にもあるんだ! ぜひ知りたい!!
■Profile
吉野一枝先生
よしの女性診療所
http://www.drkazue.jp/
CM制作会社勤務などを経て、29歳で医師を志す。32歳で帝京大学医学部入学。卒業後、東京大学医学部付属病院産婦人科、母子愛育会愛育病院、長野赤十字病院などでの勤務を経て、2003年に開院。
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