医師が教える!女性の不調の鍵は女性ホルモン

女性ホルモンが鍵!医師が教える女性に多い体の不調とセルフケア

むくみや便秘、吹き出物などの女性に多い不調。それらは女性ホルモンが深く関わっているのです。セルフケアで女性ホルモンを整えていきましょう。
大人の女性ホルモンバイブルVol.4

むくみのための女性ホルモンの整え方

むくみとは

むくみの原因は、主に塩分の摂り過ぎと血行不良です。かかとの高い靴を履いていたり、きつい下着を身につけていたり、立ち仕事などで、夕方からむくみが出やすくなります。血行不良などで、体内の水分がうまく排出されずに、下半身にたまりやすくなるからです。そこに睡眠不足や過労、月経などが加われば、さらにむくみが強く出る可能性も。むくみが出たらすぐにとることを習慣にしましょう。

※一晩寝てもむくみがとれなかったり、顔がまんまるになったり、体重が増えるなどの場合、病気の症状としてあらわれている可能性があります。ほかの症状を伴うときは、医師に相談することをおすすめします。

むくみ予防のセルフケア

アロママッサージ

精油の芳香成分が皮膚に浸透して、血液の流れを整えます。アロママッサージのタイミングは入浴後が特におすすめ。精油はキャリアオイルで希釈して使用します。初めてアロマオイルを作る場合のキャリアオイルは「ホホバオイル」や「スイートアーモンドオイル」が使いやすいかもしれません。マッサージの前に、パッチテストを行うことをおすすめします。

■アロマオイルの作り方:キャリアオイル10ml(小さじ2)に精油2滴(約0.1ml)を入れ、1~3%の濃度にする。

【おすすめの精油】
■サイプレス:全身の血行を整え、下半身のむくみに役立ちます。
■ジュニパー:老廃物の排出を助け、むくみやだるさに作用します。
■ローズマリー:水分が停留したむくみや肥満に作用します。

【プレマッサージ】
1. 両手の付け根を使い、ひざ上10cmくらいをもみほぐす。
2. 両手の親指を使い、ひざの皿のふちをなぞるようにマッサージする。
3. 片方の足のひざ裏から付け根方向10cmくらいにかけ、両手の親指以外の指で軽くたたく。もう片方も同じように行う。

【アロママッサージ】
※下図をご参照ください。左右同時に行えます。
1. 好みのマッサージオイルを両手に取り、ふくらはぎの外側を上から下になでる。
2. くるぶしから足の甲をなでるように進み、土踏まずを手で圧迫する。
3. ふくらはぎの内側を下から上になでる。
4. これを10回ほど繰り返す。
アロママッサージで女性ホルモンを整える

プチ断食

体にたまった毒素の排出に効果的な断食。今回は手軽に行える1日断食の方法をお伝えします。

【1日断食】
1日目:準備期(準備食)。間食はしない。精製された砂糖はとらない。栄養バランスを考えて、消化に良いものを少なめに食べる。
2日目:本番(断食)。水分をしっかり補給する。酵素ドリンクなどを加えると、栄養は補給できるため、おすすめです。
3日目:回復期(回復食)。1~2回目の食事は固形物を避け、お粥や味噌汁、スムージーなどにする。その後は、暴飲暴食を避け、栄養バランスの良い食事をとる。

※断食は、回復期(回復食)がとても重要です。せっかく断食をしても回復食で栄養バランスが悪く、添加物が多いものをとってしまったり、暴飲暴食をしてしまったりすると、体に負担がかかるため、注意が必要です。

便秘解消のための女性ホルモンの整え方

便秘とは

便秘に定義はありませんが、一般的に「便が腸内に長くとどまり、水分が減って硬くなる。3日以上たってもスムーズな排便がない」または、「毎日排便はあるが、硬さを伴い、排便後すっきりしない」場合、便秘といいます。

便秘予防のセルフケア

ハーブティー

単独で飲用するより、ハーブを2種類以上ブレンドした方が、相乗効果が期待できます。ハーブティーはお湯で10分程じっくり蒸らすのがポイントです。

【おすすめハーブ】
■カモミール:ストレスやイライラなどからくる神経性の便秘に効果的。
■フェンネル:おなかの張り、便秘解消に効果的。脂肪燃焼作用も!
■ローズヒップ:ビタミンCが多く含まれ、肌荒れや便秘解消にも効果的。

アロママッサージ

便通を整えるにはマッサージが最も効果的。お腹全体にマッサージオイルを塗り、「の」の字を書くように時計回りにやさしくマッサージを行います。
※マッサージオイルの作り方は、上記「むくみ予防のセルフケア」の欄をご参照ください。

【おすすめの精油】
フェンネル:結腸、消化器などにやさしく働きかける精油です。
ローズマリー:体液の流れをスムーズにし、胃腸の障害に効果的な精油です。

大人にきび(吹き出物)のための女性ホルモンの整え方

大人にきび(吹き出物)とは

10~20歳代前半に、皮脂が過剰に分泌して毛穴が詰まってできるにきびに対し、20歳代後半からできるにきびは「吹き出物」と呼ばれ、メイクやストレス、疲れ、ホルモン、食事などの複合的な要因で引き起こされるものです。

吹き出物対策のセルフケア

ローフードスムージー

「インナービューティームース」
で老廃物の排せつを目指しましょう!

【材料】(約300ml分)
バナナ …3本
ピーマン …3個
レモン汁 …大さじ1

【作り方】
1. バナナは皮をむく。ピーマンはヘタと種を取る。
2. ミキサーでバナナとピーマンをある程度撹拌させて、レモン汁を加える。さらに撹拌する。
3. 冷蔵庫で30分ほどねかせる。

ピーマンに含有のビタミンPは毛細血管を強くするため、健康的な顔色に。一方バナナは、老廃物の排せつを促して美肌効果も。脳の神経伝達物質であるセロトニンの材料となるビタミンB6が豊富に含まれ、ホルモンバランスを整える「インナービューティームース」。吹き出物と呼ばれるにきびに効果的です。

漢方

ホルモンバランスが崩れているときや、内臓の機能が低下しているとき、肌荒れになったり、にきび(吹き出物)ができたりします。漢方で体全体の調子を整えて、肌トラブルを改善していきましょう。

【おすすめの漢方】
■大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう):いろいろなタイプの人に、幅広く用いられる漢方。
■半夏寫心湯(はんげしゃしんとう):胃腸の状態が悪いときや、神経性胃炎、過敏性腸症候群などに。
■当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):ホルモンバランスを整えて、むくや冷え性も改善へ。
※症状が強いときは、病院を受診されることをおすすめいたします。
※ご紹介したセルフケアでは、妊娠中やアレルギー、継続して受診中の特別な疾患があるときには使用できないものがあります。ほかの薬との併用に注意が必要なものがあります。専門家のアドバイスを受けてご使用ください。

■Profile
監修:中村 裕恵(なかむら ひろえ)
東京女子医科大学卒業。
勤務医時代より代替医療の研修を行い、2003年統合医療ビレッジ内クリニック院長に就任。2007年10月トータルヒーリングセンターを開設( http://be-oneself.co.jp/ )。

イラスト:micca

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