肌の構造とスキンケア


死骸と聞くと取り去りたくなりますが、実は角質となった細胞の死骸こそが重要で、体のバリア機能を果たし、保湿の膜となっているのです。それがバリア層。ところが、私たちは肌に栄養や水分や油分を与え、しっとりつるつるにしています。お手入れ後はいいのですが、長い目で見ると、肌のメカニズムを狂わせているというのです。本来、肌は排せつ器官、吸収させるところではないのです。
本当に化粧品は浸透するのか?
本来吸収する場所ではない肌のバリア層を、どのように化粧品が突破するのでしょうか? その秘密は、界面活性剤。その界面活性剤はバリア層を突破することができ、細胞膜をとかし、そこに美肌の有効成分を送り込むといわれています。即効性を感じるのはそのせいなのかもしれません。
しかし、バリア層を突破するということは、有効成分だけではなく、余計なものも侵入する可能性があります。それを心配する美容関係者もいるようです。
自然治癒力を信じる!肌断食でデトックス!!
バリア層が心配なら何もしない方がいいのでは? と思いますよね。最近では「何もしなくていい」という説が浮上してきているのです。そう、「肌断食」です。
洗顔は純石けんだけでこすらずやさしく洗います。水温は、体温より低いぬるま湯がベスト。ファンデーションも石けん洗いのみでいいのですが、心配なら「石けんで落ちます」と書いてあるオーガニックコスメなどのファンデーションがいいかもしれません。
その後、何もしないのが究極の「肌断食」ですが、それではつっぱってしまうという「肌断食」初心者は、薬局などでも手軽に手に入るワセリンなどをほんのちょっぴり塗っておきましょう。
それでも心もとないなら、「夜だけ肌断食」や、ファンデーションもお休みする「休日肌断食」から始めると続けやすいかもしれませんね。
とにかく、「肌を過保護にしない」方が、肌のターンオーバーが整い、排せつ器官としての役割を果たすようです。
体の内側もデトックス
今、「食べ過ぎない」が老化予防といわれてきています。食事・生活習慣に気を配ることが血液をきれいにして、不調から身を守ることになるのかもしれません。
食べ過ぎないということは、内臓に負担をかけないということにもつながっています。すでに内臓が弱っているなら、温活で体温を上げるといいでしょう。
食事の回数は、体質を考慮しながら1日1回を目指し、量も抑え気味に、腹八分目以上は食べない。そして水分の摂り過ぎにも注意するのが、内側からキレイに近づける近道のようです。添加物など化学物質は体を冷やすので、こちらにも気を配ることを忘れずに。
化粧水やクリームなど、肌に付け続けてきた筆者にとって、まったく何もつけないというのは、とても勇気のいるもの。ですから今はまだ、「夜だけ肌断食」ですが、すこぶる好調の肌状態をキープしています。美容液など、ついつい付け過ぎてしまいがちな筆者のような大人女子こそ、「肌断食」が必要なのかもしれません。
肌断食 —スキンケア、やめました
アングリアンウォーターピーリングフェイスクレンザー
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