【漢方薬剤師に聞く!】女性の悩みに効くオススメ漢方!生理痛・妊活編

【漢方薬剤師に聞く!】女性の悩みに効くオススメ漢方!生理痛・妊活編

女性の体の不調の代表格である生理痛や赤ちゃんになかなか恵まれないと悩んでいる女性が増えているそうです。そんな女性の体の不調に効果が期待できる漢方があるそうです!渋谷DSクリニックの漢方薬剤師である髙城千絵子先生にお話をお伺いします。
女性特有の不調は漢方で改善! 髙城千絵子先生

生理前・生理中・生理後が辛い!先生おすすめの漢方は?

生理痛や生理前後の体の不調に多くの女性が悩んでいると聞きましたが、これらの症状に有効な漢方を教えていただけますか?

「漢方というものは、自分の『証(しょう)』に合ったものでないと、生理痛などの症状が逆に悪化してしまうことがあります。
『証』とは、簡潔に言うなら、その人の体質がどのタイプに当てはまるのか、その体質の人が今どんなことに悩んでいて何が原因なのかを診ていくことです。

つまり同じ生理痛でも、血が足りないことが原因の方と血がドロドロしていることが原因の方とでは、適切な漢方が異なるということになるのです。
ですから、『生理痛だから××という漢方が良い』ということではなく、同じ生理痛でも、その他の一般的な症例と合わせて、自分はどのタイプなのかをしっかりと考え、本当に自分にあった漢方を服用することが大切になります」(髙城先生)

生理痛+自分の症状をしっかり把握することが大切なのですね。それでは早速、詳しく教えてください!

「ここでご紹介する症状と漢方名は、あくまで一例なので、もしも実際に漢方を試してみようと思った方は、自分だけで漢方の種類を判断しないで、漢方を扱うクリニックや漢方薬剤師などにきちんと相談してから始めるようにしてくださいね。では早速、生理痛について一般的に処方される漢方についてご紹介します。

■生理前に痛みが強い方・生理前症候群(PMS)やイライラを感じる方…『加味逍遥散(かみ しょうようさん)』など
生理前の症状が多くて、さらにイライラなどもあるような方にお出しします。

■生理前に気持ちの落ち込みがある方…『柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいし かんきょうとう)』など

■生理中が一番辛い方…『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』など
血がドロドロしていて、血がなかなか出ていかないから辛いと考えられます。特に、生理中に塊が出ることが多いというような方にお出しする漢方です。
またウコギ科の草本植物『田七人参(でんしちにんじん)』は、血のドロドロを解消してくれます。ちなみにこの「田七人参」とは、土に7年埋まっていた人参で、収穫した後の土には雑草すら生えてこないほど土の栄養をたっぷり吸収しているといわれています。

■生理後に辛い方…『当帰芍薬散(とうき しゃくやくさん)』『四物湯(しもつとう)』『加味帰脾湯(かみ きひとう)』など
血が足りない方に多い症状です。

なお漢方ではありませんが、血を吸収した後のナプキンの吸収剤(ジェル)は体をとても冷やすということが分かっています。それは熱が出たときにおでこなどに貼るジェルシート並みともいわれています。
生理痛は冷えによって悪化するので、生理痛がある患者さんには、ナプキンは小まめに取り替え、本当にひどい方は『布ナプキン』に変えて冷えによる生理痛を防ぐよう指導しています」(髙城先生)

妊娠したい!妊活中におすすめの漢方薬とは?

妊娠を望んでいる妊活中の方に、おすすめの漢方はありますか?

「妊娠を望む方におすすめの漢方はあります。ただ、もともとの体質として妊娠しにくい方、妊娠してもうまく進まない方など、赤ちゃんができにくい原因は個人によって大きく異なるので、ここでも『××という漢方が良い』と名前を挙げることはできません」(髙城先生)

効果がある分、専門家であっても慎重に判断していかなくてはならないということなのですね。

「また、妊活に良いとされる市販の漢方を服用されている方も多いのですが、中には赤ちゃんに心配な添加物が含まれている漢方もあるので注意が必要です。妊活中の方や妊娠中の方が漢方を飲む際は、私たち漢方薬剤師が調合するようなその人に合った無添加の漢方を選ぶと安心だと思います」(髙城先生)

産後のトラブルなどに効果がある漢方もあると聞いたことがあるのですが?

「お腹の中の赤ちゃんを育てるのはもちろんのこと、出産後の母乳もお母さんの血液から作られています。ですから妊娠中や産後は、お母さんの血液が足りない状態となり、同じ血液で保たれている髪の毛などが抜けやすくなったり、代謝も下がりやすくなってしまうのです。
こういった産後トラブルも、妊活・妊娠中から自分の体にあった漢方を飲んでいれば、予防することができます。心配な方は、一度、漢方薬剤師などにご相談いただければと思います」(髙城先生)

生理痛ひとつでも真なる原因をとらえて、しっかりとアプローチしてくれる漢方なら私たち女性の辛い悩みにも応えてくれそうです。また妊活や産後トラブルについても、自分にあった漢方を見つけられれば、嬉しい効果が期待できそうです。これらのことで悩んでいる方は、一度、漢方について考えてみてはいかがでしょうか?
■監修
髙城 千絵子 先生
渋谷DSクリニック 漢方薬剤師

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