【”お金=生きる”じゃない】映画監督・安藤桃子の高知の暮らし

【”お金=生きる”じゃない】映画監督・安藤桃子の高知の暮らし

映画『0.5ミリ』が数々の賞を受賞!映画監督の安藤桃子さんにインタビュー。

高知に移住して価値観が激変して。今はそこに細かく向き合っている日々です。

この4月から、妹で女優の安藤サクラさんとともに、「江原道」のイメージキャラクターに就任、同時にラジオ番組J-WAVE81.3FM「Koh Gen Do WORDS ALIVE」のナビゲーターになった安藤桃子さん。江原道は10代の頃から愛用してきたという。

「その頃の化粧品はまだ石油系のものが多くて。私は海外留学が長かったこともあって、アロマやレメディ等、自然派といわれるものはいろいろ試したんです。でも自然の恵って、薬にもなれば毒にもなる。とにかくパワフル。だから100%自然なら何でもよし! というわけじゃなくて、西洋人、東洋人の肌の違いもありますし、理想は自然の力と人の生み出す最先端の技術とのクロスポイントを見出すことなのかも。江原道は自然由来をベースに技術も大切にしているので、そのクロスポイントに共感しました。今回こうやってお仕事させていただけることになって本当に嬉しいんです」

3年前に家族と高知に移住したことでも話題に

自分にとってのベストな“クロスポイント”は、拠点は高知に置きながら、文明を上手く活用して自身の表現を発信していく、というスタンスだったのだそう。
「高知に移住して価値観がひっくり返ったんですよ。まず気づいたことは、“お金=生きる”じゃないんだ! ということ。「生きる」とは食べて寝る、生活するということだ、と。高知に暮らしていると『釣ってきたよ~』と魚をもらったり、散歩がてら山に入って山菜を採ってくるのが日常。そうして手に入れたものは絶対に残さないし、鹿の骨なんかはアクセサリーにしたくなるほど(笑)。生活に対して感謝をしながら生きられることを基本にしたいです」

2014年に公開された安藤桃子さんの監督・脚本映画『0.5ミリ』は数々の賞を受賞したが、実はそれ以降、新たな作品は発表されていない。今はどのような作品を撮りたいと思うようになっているのだろう?「長編小説を書いて、それを撮る、というスタイルなんですが、実は出産直後に小説は書き上げているんです。でも結婚、移住、出産という経験を通して、価値観がどんどん進化していって、今はそれを一粒一粒丁寧に拾い上げて向き合い続けている日々。だからその小説も、今読むと自分でもさっぱり分からない(笑)。それが良いのか悪いのか、これを世に生み落とすべきかそのまま天に返すか……。ただ自分を通して出てきたもののたどり着く先を見極められるよう、己の軸をドシッと据えていたいなと思っています」

そんな安藤桃子さんにQ&A!

Q.普段はどんなスキンケアを?

A.正直、子育てをしてたらバタバタで、たいしたことはしてないんですけど……。ひとつ!どんなに酔っ払って記憶がなくても、朝起きたら顔だけは絶対洗ってるんです!偉いでしょ(笑)。

Q.高知で暮らすようになって一番変わったことは?

A.東京では22時回ってからご飯を食べることも多かったんですけど、今はできるかぎり16時頃にお風呂に入って17時に食事の支度を始めて18時には食べて、あとは子供と遊んだり音楽を聴いたり。で、22時くらいには布団に入って、10時間くらい寝る(笑)。

Q.安藤桃子さんにとって映画を作ることとは?

A.よく「クリエイティブな仕事をしていていいね」と言われるんですけど、私は誰しもがクリエイティブなんじゃないかと思っていて。それは、自分の命が輝くために人生を表現、クリエイトするということ。私の場合その手段が映画というだけです。

あんどうももこ●1982年生まれ。東京都出身。2010年に監督・脚本を手がけた『カケラ』で映画監督デビュー。2014年に自身の小説『0.5ミリ』(幻冬舎)を、妹の安藤サクラ主演で映画化。大きな話題となり、報知映画賞作品賞、上海国際映画祭最優秀監督賞・作品賞・脚本賞など多数の賞を受賞。プライベートでは2014年に結婚、高知市に移住。一児の母でもある。

撮影/北岡稔章 ヘアメイク/MICHIRU for ying and yang(3rd) スタイリング/高橋直子 取材・文/山本奈緒子


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