【医師に聞く!】大人女子の肌荒れとは?症状や種類を詳しく解説!

【医師に聞く!】大人女子の肌荒れとは?症状や種類を詳しく解説!

肌荒れというと肌の一部がカサカサしたり、ゴワゴワしたりというイメージが一般的だと思いますが、皮膚科では、もっと広い範囲の肌のトラブルを指すそうです。そして、その肌荒れを放置しておくと…?千春皮フ科クリニックの渡邊院長に教えていただきます!
教えてドクター! 保存版!大人の肌荒れ対策を徹底解説 渡邊千春先生

そもそも「肌荒れ」ってどんな症状のことを言うの?

一口に「肌荒れ」といっても、いろいろ種類があると思うのですが、どういった肌の状態を肌荒れと言うのでしょうか?

「皮膚表面は平滑ではなく多数の溝がみられます。この溝を『皮溝(ひこう)』と呼び、この溝に囲まれた部分を『皮丘(ひきゅう)』と呼びます。
『肌理(きめ)』はこの皮溝と皮丘が作り出す凸凹の形態を言います。つまり肌荒れとは
◆肌理が乱れてかさかさになる
◆毛穴が目立つ
◆赤くなる
◆痒みが出る
◆吹き出物が出る
などの『不快な状態が生じること』をいいます」(渡邊先生)

大人女子たちの肌荒れにはどんな種類や症状が多い?

「10代の肌荒れ」と「大人の女性の肌荒れ」とでは症状や原因が異なるとも聞いたのですが、大人女子たちの肌荒れでは具体的にどのような症状で来院される方が多いですか?

「主に、30~40代女性の『肌荒れ』で来院される方の中で、多い症状とその特徴をご説明しますね。
◆乾燥
冬だけでなく夏もエアコンの影響などで肌が乾燥します。乾燥した皮膚は表面がカサカサし角質がはがれやすくなり、肌理(キメ)が粗くなります。角質の水分が少ないので洗顔や入浴後に『肌のツッパリ』を感じやすくなるのも特徴のひとつです。また『肌のごわごわ感』や『痒み』などの症状で受診する方もいます。

◆化粧品かぶれ
顔や首の肌に『赤み』『腫れ』『痒み』などの刺激や異常を主訴に受診する方が多いです。新しく使用する化粧品だけでなく、普段使用している化粧品でも季節の変わり目や体調、肌のコンディションによって合わなくなり、かぶれを生じることがあります。
白髪染めでは『パラフェニレンジアミン』、化粧品・シャンプーでは『イソチアゾリノン系防腐剤』によるアレルギーが有名です。

◆紫外線による皮膚トラブル
紫外線を浴びた数時間後に『赤み』や『乾燥』などが生じる場合があります。過度に紫外線を浴びた場合は『灼熱感』や『疼痛』を伴い『浮腫・水泡形成』などが生じることもあります。

◆ニキビ
皮脂が過剰に分泌して毛穴をふさぎ、そこに増殖したアクネ菌などの刺激により炎症を起こしたものがニキビです。ニキビには以下のような段階があります。
・白ニキビ(白色面皰:めんぽう)…毛穴が皮脂で詰まっただけの状態
・黒ニキビ(黒色面皰:めんぽう)…表面が皮脂の酸化よごれと混じって黒く見えるもの
・赤ニキビ(紅色丘疹:こうしょく きゅうしん)…アクネ菌などの影響で赤くなったもの
・膿疱(のうほう)…炎症を起こして黄色い膿を持った状態

◆湿疹(アトピー性皮膚炎)
小児期のアトピー性皮膚炎が治癒せずに大人になっても続く場合と、大人になってから発症するアトピー性皮膚炎も近年増加傾向にあります。慢性の経過により『皮膚が黒ずんだり硬くなったりボコボコする』などの症状が強くなり加齢とともに『乾燥傾向』も強まります。

◆湿疹(脂漏性湿疹)
頭部や顔面・腋窩・陰部などの『脂漏部位が赤くなったり、黄色っぽい鱗屑(りんせつ/フケのようなカサカサ)』が主体の皮膚炎。
乳児脂漏性湿疹は生後4か月くらいまでに治まるとされていますが、大人の脂漏性湿疹は『体調』や『ホルモンバランスの乱れ』などにより慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります」(渡邊先生)

大人の肌荒れを放置しておくとどうなる?

湿疹なども放置しておくと悪化するようなケースがあると教えていただきましたが、大人の肌荒れを放置しておくと、一般にどういった心配がありますか?

「大人の肌荒れを放置すると肌荒れが治っても、毛穴が開いたままになったり、肌がくすんだり、シミ、しわ、たるみが進行したりする原因になります」(渡邊先生)

皆さんも肌荒れくらい適当にケアしておけば自然と治るだろうと若いころのイメージで油断しがちではないですか?しかし大人女子の肌荒れの場合は、「毛穴の開き」「肌のくすみ」「シミ」「しわ」など、どれも絶対に避けたい肌トラブルの要因になります。その事実を知ったからには、やはり早めにクリニックなどによる治療を考慮したほうが良さそうです!
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
渡邊 千春 先生
千春皮フ科クリニック 院長

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