【医師に聞く!】大人の肌荒れは放置すると××になる!その原因も解説

【医師に聞く!】大人の肌荒れは放置すると××になる!その原因も解説

大人の肌荒れを放置しておくと、さまざまな肌トラブルの引き金になるということをご存知ですか?乾燥、紫外線、化粧品かぶれなど肌荒れを引き起こす原因と放置した場合の危険性について、千春皮フ科クリニック院長の渡邊千春先生にお伺いしました!
教えてドクター! 保存版!大人の肌荒れ対策を徹底解説 渡邊千春先生

「乾燥」による肌荒れを放置すると…<小じわ・くすみ・皮膚炎>の可能性!

大人の肌荒れにも様々あると思うのですが、大人の女性に多い肌荒れについて、その原因と放置した場合の危険性について教えていただけますか?

「表皮は角質細胞、有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)、顆粒細胞(かりゅうさいぼう)、基底細胞などで構成されており、外的刺激や紫外線などの異物の侵入を防ぐ役割を担っています。その主役は表皮の最も外層にある角質層であり、『肌の滑らかさ』と『みずみずしさ』を保っています。

『紫外線』や『空気の乾燥』、『ホルモンバランスの乱れ』などで、表皮のターンオーバーの乱れが生じると、『天然保湿因子(MNF)』や『細胞間脂質』が少なくなって、『肌のバリア機能が低下』し、肌が乾燥したり肌が荒れたりする原因となります。
乾燥肌や肌荒れを放置すると、『小じわ』や『くすみ』が生じやすくなってしまうんです。また、乾燥によって角層のバリア機能が弱まると、異物やアレルゲンが侵入しやすくなり、皮膚が赤くなるなどの『皮膚炎』をおこしやすくなります」(渡邊先生)

「にきび」による肌荒れを放置すると…<赤み・色素沈着・ニキビ跡>の可能性!

「思春期のニキビは皮脂の過剰な分泌によるもので、Tゾーンにできることが多いのですが、これに対して大人のニキビは、『顎』『フェイスライン』『首』に多くできます。不規則な生活、寝不足、過労、ストレスなどで『体の自然なリズム』が崩れるとニキビができやすくなります。

また、皮脂の分泌量は『生理周期』により増減します。生理前は『プロゲステロン(黄体ホルモン)』の分泌量が多くなり、皮脂分泌が増加して毛穴が詰まりやすくなります。特に成人女性では、血中の『男性ホルモン(アンドロゲン)』が増加するため、皮脂腺の機能が亢進し、『口周りにニキビ』ができやすくなります。

ニキビを放置しておくと、炎症が真皮や皮下組織にまで及び、『色素沈着(炎症の後に色素が蓄積してシミのようになってしまう)』や『ニキビ跡(ニキビの炎症の結果により生じた肌の凹凸)』の原因となります」(渡邊先生)

「紫外線」による肌荒れを放置すると…<シミ・しわ・たるみ>の可能性!

「皮膚に紫外線が当たると、サンバーン(炎症反応)、サンタン(色素沈着)、免疫抑制が起こります。過度に紫外線を浴びることにより、
・赤くなる
・乾燥する
・単純性疱疹(たんじゅんせいほうしん/ヘルペス)
などの皮膚疾患が生じやすくなります。

UV-Bにより、メラニンを生成する色素細胞の数を増加させるため、日焼けを繰り返すと、部分的にメラニンが増えて『シミ』ができます。
UV-Aは波長が長く、肌の奥まで到達するため、肌にハリや弾力を与える真皮のコラーゲン繊維やエラスチン繊維を変性させ、『しわ』や『たるみ』の原因に。

また、通常なら問題ない少量の光線でも赤みなど肌荒れを起こすことがあり、これを『光線過敏症(こうせんかびんしょう)』といいます。光線過敏症には外因性(肌に直接つける化粧品・香水・果汁など)と内因性(経口から摂取した薬剤・食品など代謝された結果影響を及ぼすもの)があります」(渡邊先生)

「化粧品かぶれ」による肌荒れを放置すると…<シミ・くすみ>の可能性!

「いわゆる化粧品かぶれは、『アレルギー性接触皮膚炎』というものが大半で、どんな製品でも起こりえます。その人が持っているアレルギー物質に肌が触れると症状が発現します。
乾燥をしていると皮膚のバリア機能が低下し、普段使用している化粧品でもかぶれを起こすことがあります。
外国製の化粧品は香料などを多く含むことがあり、『パラフェニレンジアミン』『イソチアゾリノン系防腐剤』などで症状が出やすいとも言われています。

化粧品かぶれは、『赤み』や『かゆみ』などの症状が強い場合は気づきやすいですが、症状が軽い場合は気づきにくいことがあります。しかし、軽いかぶれでも繰り返すことにより『シミ』や『くすみ』の原因になるので注意が必要です」(渡邊先生)

最近、肌の調子が下がる一方と感じているなら、それは大人の肌荒れかもしれません。また知らぬ間に、乾燥が進み「くすみ」や「小じわ」になっているのかも…。最近のクリニックでは治療法が大きく増え、その人にあったさまざまな治療を受けられるそうです。
最近、肌の調子が悪いなと心当たりがある方は、一度、クリニックなどに相談してみてはいかがですか?
■監修
渡邊 千春 先生
千春皮フ科クリニック 院長

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