「ギー」の作り方と美容効果~レシピまで|インド最強オイル徹底解説

「ギー」の作り方と美容効果~レシピまで|インド最強オイル徹底解説

無塩バターを煮詰めて抽出した純粋な油「ギー」。インド発祥で、食用のほかアーユルヴェーダにも使われるインドの万能最強オイルの成分や効果効能、手作りの方法、どこで買えるのか?など美容と健康に役立つギーを使ったオススメ料理のレシピ4選もご紹介。

ホントに万能?ギーの特徴

インド発祥の優秀オイル、「ギー(ghee)」をご存知ですか?美にこだわる海外セレブや芸能人の間で爆発的な人気を集め、日本でも注目されているヘルシーな万能バターオイルです。

食用のほか、伝統医学アーユルヴェーダや肌に塗る保湿オイルとしても活用されています。またヒンドゥー教の儀式にも用いられており、何千年も前からインドでは欠かせない存在です。では詳しくその特徴を見ていきましょう。

ギーとバターの違い

ギーとバターは似ているようですが、まったく違います。
ギーとは、インドで「マカーン」と呼ばれる発酵無塩バターを煮詰めて、水分やたんぱく質を取り除いた純粋な油。
黄金色のサラサラの液体で、温度が下がると白っぽいペースト状になります。

ギーの主な成分

ギーには美容と健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。主な成分として

◆中鎖(ちゅうさ)脂肪酸…素早くエネルギーになり脂肪となりにくい。
◆短鎖(たんさ)脂肪酸…腸内環境を改善。免疫機能強化も。
◆共役(きょうやく)リノール酸…蓄積した脂肪を分解し燃焼させる。
◆ビタミンAやビタミンE…老化防止に役立つ抗酸化ビタミン。肌や目の健康に必要な栄養素。

などが挙げられます。

常温で長期保存可

中鎖脂肪酸・ブチル酸が多い

脂肪酸は脂質の主成分で、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があります。さらに飽和脂肪酸は、炭素の鎖の長さによって「長鎖脂肪酸」・「中鎖脂肪酸」・「短鎖脂肪酸」の3つに分けられ、それぞれ働きが異なります。

バターは、「脂肪が蓄積しやすい」長鎖脂肪酸の含有量が多いのですが、ギーは中鎖脂肪酸が豊富。こちらは消化機能に負担をかけることなくすぐに小腸で吸収され、エネルギーにすることができます。体脂肪を減らす働きがあるほか、脂肪になりにくいエネルギー源としてアスリートにも愛されています。

また「酪酸」とも呼ばれる「ブチル酸」が多く含まれ、腸内の善玉菌の増殖を促すことで腸内環境を整えるのに役立つほか、免疫強化にも効果があります。

ギーなら乳製品が苦手な乳糖不耐症でもOK

牛乳やヨーグルトなどに含まれる乳糖を消化・分解できないことによって下痢などの症状が起きる「乳糖不耐症」。これにより今までバターが使えなかった人でも、乳頭を含まないギーなら食べることができます。

ギーはどんな味?

無塩バターから作られるので塩っぽい味などはなく、ほんのり甘くコクがあります。ほのかにバターの香りがし、クセもないので幅広い料理に加えることができるのです。

ギーの効果効能とは?

栄養価の高いギーは、私たちに様々な効果効能をもたらしてくれます。

抗酸化作用でアンチエイジング

ブチル酸・リノール酸・そしてビタミンAとEは高い抗酸化作用を持っており、老化の原因になる活性酸素を除去する働きがあります。そのため老化防止に役立ちエイジングケアとしても注目されています。

免疫力アップでガンからも身を守る!

短鎖脂肪酸の一つであるブチル酸には、免疫細胞の一つキラーT細胞を増やす働きがあり、腸内環境を整えることで免疫機能を高めることができます。それによりがん細胞から体を守るなどの効果も。またビタミンDも免疫力アップにつながります。

アレルギー炎症抑制

T細胞は様々な働きを持っており、アレルギーや炎症を抑えることもそのひとつ。ブチル酸の力で、症状を緩和させます。

また共役リノール酸にはアレルギー反応を抑えるほか、原因となる物質の生成を抑える抗アレルギー作用があります。

目の疲れをとる

消化機能を助ける

ギーに含まれる「短鎖脂肪酸」は、消化器官の粘膜を刺激することで、ミネラルや水分などの栄養素の吸収を高めてくれます。その結果効率的に栄養分を体内に行き渡らせることができるのです。

ダイエットにも効果的

脂肪の分解や燃焼をサポートする成分がたっぷりなギーは、ダイエットの強い味方でもあります。脂肪にならない中鎖脂肪酸はもちろん、腸内環境を整え便秘を解消してくれる短鎖脂肪酸の働きも、「油はダイエットの敵」という概念をくつがえすものでしょう。

ただしギーのカロリーは1g約9kcalと、オリーブオイルやごま油のカロリーと大差ありません。ギー自体が脂肪を燃焼してくれるわけではなく、過剰摂取は逆に肥満の原因になります。1日30ccを目安にしましょう。

ギーの作り方

こんなにカラダにいいことだらけの最強オイル「ギー」、実は家庭で簡単に作ることができます。
まだスーパーなどで気軽に買えるものではないので、作り方を覚えておくと便利です。

《材料(ギー約270ml分)》
無塩バター300g

《用具》
・鍋(厚手のホーロー鍋など)
・ざる
・ボウル
・油こし紙またはキッチンペーパー
・保存容器


《作り方》
1 無塩バターを鍋に入れ、弱火で溶かします。小さく切っておくと早く溶けます。
2 しゅわしゅわ音を立てて泡が出始めるので、そのまま放置します。
3 泡が大きくなり、パチパチという音になりますが、かき混ぜずにそのまま熱し続けます。
4 泡が細かくなってアクのようなものが浮き始めたら取り除きます。
5 火から遠ざけたりしながら調節し、焦がさないように注意しましょう。
6 音が消え、透明の黄金色になり、鍋の底に茶色い沈殿物が見えてきたら火を止めます。量にもよりますが、ここまで約20〜30分です。
7 ざるに油こし紙かキッチンペーパーを敷き、ボウルに乗せて濾(こ)します。
8 保存容器に移して出来上がり。手作りのギーは高温多湿・直射日光を避け2〜3ヶ月保存可能です。

サラダなどの料理に

バターの香ばしさが、いつもの料理にさらにコクを加え一味違った味わいに。普段の調理油の代わりに炒め物に使ったり、そのままサラダにかけたり、コーヒーに入れたり。トーストに塗ってもぴったりです。オススメレシピは以下にご紹介します。

美容やスキンケアにも

アーユルヴェーダにも利用されるギーは、毒素を取り出してくれる力があるとされており、マッサージに使うのもオススメです。またビタミンEなどのビタミン群が豊富なので、肌の新陳代謝を高めエイジングケアにも効果的。保湿力も高く、肌はもちろん唇や爪に塗るのもいいでしょう。

ギーの人気レシピ

それでは、ギーを使った人気のレシピをご紹介していきます。

チキンカレー

風味豊かな本格派チキンカレー。

《材料》
 ギー 大さじ3
 みじん切り玉ねぎ 2個分
 すりおろしたニンニク 大さじ2
 すりおろした生姜 小さじ1
 ヨーグルト 1カップ
 ホールトマト 1/2缶
 コリアンダーパウダー 小さじ2
 チリパウダー 小さじ1
 クミンパウダー 小さじ1
 ターメリックパウダー 小さじ1/2
 塩 小さじ1
 コショウ 少々
 鶏肉 300g
 湯 1カップ
 カレーパウダー 小さじ1
 生クリーム大さじ2

《作り方》
1 鍋にギーを溶かし、玉ねぎをきつね色になるまで炒める。
2 ニンニクと生姜を加えて2分ほど炒め、ヨーグルトとホールトマトを入れて6〜7分炒める。
4 7〜12の材料と鶏肉を入れ、5分煮込む。
5 湯を加え、蓋をして15分煮込む。
6 カレーパウダーを加えてさらに15分煮込み、最後に生クリームをまぜ入れ出来上がり。

ローラさんおすすめのクッキー

ハーブの香る、甘さ控えめクッキー。ギーを愛用するローラさん紹介のレシピです。

《材料》
 卵 1個
 砂糖 80g
 ギー 100g
 米粉 150g
 アーモンドプードル 10g
 シナモンパウダー 小さじ1/4
 ローズマリー 1g
 タイム 1g


《作り方》
1 ボウルに卵、砂糖、ギーを入れて混ぜ合わせる。
2 米粉とアーモンドプードルを加えてさらに混ぜる。
3 2を3分割して、シナモンパウダー・ローズマリー・タイムをそれぞれに混ぜる。
4 棒状に整え、ラップに包んで冷蔵庫で1時間寝かせる。
5 生地を5mm程度に輪切りにし、クッキングシートを敷いたトレイにならべて、180度のオーブンで10〜15分焼いて完成。

コーヒーに一匙

アメリカの実業家による「完全無欠コーヒー」などのバターコーヒーが話題になりましたが、ギーを入れたギーコーヒーもオススメ。


《材料》
 コーヒー カップ一杯
 ギー ティースプーン1杯

《作り方》
・コーヒーに、ギーを入れてよく混ぜるだけ。
※取りすぎに注意して、1日1杯程度にしましょう。

「ギー」の購入はどこが一番いいの?

「手作りもできるけれど、オーガニックや本場のギーを買ってみたい!」。ではどこで購入するのがベストでしょうか。

便利な通販

ギーは、楽天市場やAmazonなどの通販サイトで購入することができます。豊富な品揃えで、商品にもよりますが価格は500mlで2,000円〜5,000円ほど。500mlで1000円前後のココナッツオイルと比べると、少し高価なオイルと言えるでしょう。

手に入りにくいギーがあったり格安でお得なまとめ買いもできたり、実店舗が近くにない場合などにも便利です。

「やっぱり見てから派」には実店舗

自分の手に取ってみてから買いたい!という人は、成城石井やカルディなどでも購入することができます。近くに店舗のある人は目で見てじっくり選ぶことができますね。250gで2,800円程度のものや100gで1,300円のものなどが販売されています。

ギーを生活に取りいれて美しく健康なカラダに!

古代インドから人々に愛されてきたオイル「ギー」には、カラダが喜ぶ魅力がたくさん詰まっています。美容に健康に、積極的に役立てたいですね。

ただしギーをたくさんとれば美しくなれるわけではありません。摂取量に気をつけなければ、かえって体重増加を招くことになりますし、胸焼けがしてしまったり。野菜中心の栄養バランスのとれた食事と運動を心がけた上で、上手に取りいれていきましょう。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

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