【医師に聞く!】睡眠不足がもたらす心身の不調とは?危険な症状と治療法

【医師に聞く!】睡眠不足がもたらす心身の不調とは?危険な症状と治療法

忙しい現代女性にとって日々の睡眠時間をきちんと確保することって意外と難しいですよね。睡眠不足が続いてしまうと心身に影響があるのでしょうか。どんな症状が出たら危険のサインなのでしょうか。睡眠の専門医である遠藤拓郎先生に教えていただきます!
睡眠不足による影響と上手な対処法 遠藤拓郎先生

睡眠不足は体やメンタルにどんな悪い影響をもたらす?

仕事や家事で忙しい現代女性にとって、毎日しっかりと睡眠時間を確保することは、意外と難しいように思います。睡眠不足が続くと、私たちの体や心にはどのような影響が起こるのでしょうか?

「睡眠不足が続くと、いわゆる『睡眠負債』がたまります。そうすると、病気ではないものの以下のような『心身の不調』というものが現れてきます。

●仕事の質や成績が落ちる
●集中できない
●何となく不快 など

これらの症状が悪化すると、「うつ病」といった深刻な症状に発展することがあるので注意が必要です。

体にとって理想とされる睡眠時間は、6~7時間です。忙しくて睡眠不足が続いてしまったときは、そのような不調が出てくる前に、睡眠時間をしっかりとる日をもうけて、早めに睡眠不足を解消することが大切です」(遠藤先生)

手遅れにならないために!こんな症状が出たらクリニックへ相談しよう

睡眠不足が「うつ病」の引き金になる可能性まであるとは知りませんでした。睡眠不足が続く中で「こんな症状が出たら本当に危険!」という症状を具体的に教えていただけますか。

「『こうなったら危険』という症状ですが、『身体に何らかの症状が出てきたとき』といえます。具体的な例でいうと、以下のような症状が挙げられます。
●痩せてくる
●耳鳴りがする
●めまいがする
●動悸がする
●変な汗をかく など

『睡眠不足が続いている』『日中も眠くて仕方がない』といった睡眠不足に関連する何らかの状況に、先のような身体の症状が重なったときは、早めに医療機関を受診しましょう」(遠藤先生)

睡眠の治療ってどんなことをするの?

先生がセンター長をされている「スリープクリニック」のような睡眠に関する相談や治療してくれるクリニックや病院では一般的に、どのような治療を行うのですか。

「まずは患者さんの話を良く聞いて症状をお伺いします。多くのクリニックでは、『何時ごろ寝て、何時ごろ起きたのか』『夜中に起きてしまった回数』など、睡眠に関する問診が中心となります。

ただ、最近は『睡眠計』という睡眠の状態を客観的に計測できる機械を用いて診断をするクリニックも増えてきています。
自分の寝た瞬間の時間というのは、自分は眠ってしまうのですから正確に測ることは難しいので、このような客観的なデータで自分の睡眠と向き合うことは非常に有効といえます。

そういったさまざまな視点で診断し、その人に合った治療や薬、生活指導などを行います。『日中眠くて仕方がない』といった症状などでも、クリニックに相談して良いのですよ」(遠藤先生)

睡眠不足という状況に陥ることは、日常的に良くあることなので、あまり真剣に考えたことがないという方も多いのではないでしょうか。でもそれが続くと、心身の不調だけでなく、危険な症状まで引き起こすこともあるとは知りませんでした。思い当たることがある方は、クリニックに相談するのが賢明なようです。
■監修
遠藤 拓郎 先生
東京睡眠医学センター スリープクリニック 東京睡眠医学センター長/睡眠医療認定医
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