【正しい髪の乾かし方】”つむじ”を攻略してスタイリング自由自在

【正しい髪の乾かし方】”つむじ”を攻略してスタイリング自由自在

髪の乾かし方で仕上がりが変わるかも?!はねない前髪やボリュームのあるショート、くせ毛を抑えたボブ、サラサラストレートのロングの実現には、つむじを意識した、正しい髪の乾かし方を知ることが重要。くしとタオル、ドライヤーでできます。早い乾かし方もご紹介!

くせ毛に扱いづらい前髪。正しい髪の乾かし方が鍵!

美容室で髪をセットしてもらうと大げさなくらいきれいに整うのに、自宅に帰ってシャンプーリンスした日の翌朝は全然再現できない。こんな経験がある人は多いのではないでしょうか?
特に自分の目から見えやすい位置にある前髪の毛流れや、トップのボリューム、サイドのはねなどは、うまくいかないとどうしても気になってしまいます。
髪の流れやボリュームのコントロールがうまくいかない理由は、髪の乾かし方に問題がある可能性があります。

髪の専門家である美容師さんは、カットやパーマ、カラーリングのスキルだけでなく、ドライヤーを使った乾かし方やクセづけのスキルも卓越しています。
特にブローと呼ばれる髪を乾かす作業には、実はいくつものチェックポイントがあります。髪を傷めないように、理想のヘアスタイルを実現できるような毛流れにするなど気をつけなければいけない点がたくさんあるのです。

美容室での様子を思い出してみると、美容師さんがブローブラシとドライヤーを構えて使う際、自宅で自分で乾かす時と明らかに違う点がありませんでしたか?
もちろん美容師さんは自分自身でない他人の髪を扱っていますし、座って一人でやるのと、立って相手の髪にドライヤーで風を当てるのとはだいぶ勝手が違います。

とはいえ自分一人でやる場合でも、美容師さんと同じとは言わないまでも、工夫次第で仕上がりのクオリティを上げることはできます。ドライヤーの風の当て方やドライヤーを使う前のステップを大切にすることが、そのポイントになります。

まず髪が扱いにくくなってしまう原因を確認し、髪をケアする洗い方やドライヤーの扱い方を見ていきましょう。

タオル・くし?早いと言われる乾かし方が髪の傷みの原因?

シャンプー・コンディショナーの後にタオルドライをし、その後ドライヤーをかけるという流れは、美容室でも自宅でも同じです。
それでも違う仕上がりになってしまうのはなぜなのでしょうか。

考えられる理由のとして、洗髪後に行ってしまいがちな2つのアクションがあります。1つはタオルドライで髪をゴシゴシとこすり合わせてしまうこと、もう1つはくしで丁寧にとかしてからドライヤーを使うことです。

タオルで髪をこするのがよくない理由

髪の構造をご存じでしょうか? 髪は1本の同じ構造でできているように見えますが、実は3つの部分から成っています。

一番内側の中心部にある芯となる部分が「メデュラ」、真ん中に厚みのある「コルテックス」という部分があり、その表面を「キューティクル」という薄い層が覆います。キューティクルというのはヘアケアで馴染みのあるキーワードですよね。

毛小皮・毛表皮とも呼ばれるキューティクルは、まさに毛髪の表面を皮のように覆っています。髪の内部を外の刺激から守るためのパーツです。固く無色透明で、髪のツヤを出す部分といわれています。

髪の内部のコルテックスにはタンパク質と水分が含まれいます。キューティクルはこれらが損なわれないように、根元から毛先に向かって魚のウロコのように重なり付いているのです。

髪の表面にあるキューティクルが傷むと、ウロコが取れて髪の内部への穴が開いてしまいます。髪をタオルで擦り合わせることで、その穴から内部へ刺激が与えられ続けてタンパク質が傷み、水分も抜けやすくなります。
まとまりにくいパサパサした髪になってしまうのは、キューティクルがはがれて、髪がもろくなってしまうからなのです。

くしで丁寧にとかすのがよくない理由

濡れた髪をくしでとかしてからタオルドライすると、髪の水分を早く取れるため、ドライヤーをかける時間を短くできるため髪が傷みにくい」
こんな説もありますが避けるべきです。なぜなら、濡れた状態の髪はとても傷みやすいからです。

濡れると肌もふやけるように、髪の表面のキューティクルも肌と同じケラチンを主成分としてできています。

摩擦に弱くはがれがちなキューティクルを、さらに細かいくしの目で傷めつけてしまっては、逆効果なのです。キューティクルのはがれた髪は、ドライヤーの熱によるダメージをダイレクトに受けてしまいます。

髪のキューティクルを守るためには、髪を擦らずにタオルドライすることが大切です。

ショートもボブもロングも!髪の乾かし方は同じ?

理想的なヘアスタイルを実現するためには、ヘアスタイルごとのボリュームや毛流れの特徴を押さえておくことも欠かせません。

髪型、特に髪の長さを変えた経験のある方の中には、美容室でドライヤーの使い方が少し違うことに気づいた方もいるのではありませんか? その観察眼は正しいです。髪の乾かし方には、それぞれのヘアスタイルに合った正しい髪の乾かし方というものがあるのです。
ベリーショート、ショート、ボブ、ミディアム、セミロング、ロングと、女性のヘアスタイルは長さだけとってもかなりのバリエーションがあります。

もともとのつむじの巻き方や生えている髪のクセの度合いによって、毛流れのしやすさは異なります。長さに合わせた乾かし方だけでも、数えきれないほどのパターンがあり、だれにでも合う黄金パターンはないと言われています。
しかしある程度、それぞれのヘアスタイルで抑えるべきポイントは決まっています。

例えば、ショートならトップにボリューム感があったほうがきれいに見えますよね。毛流れは、むしろ自由にアレンジしやすいほうがセットしやすいのではないでしょうか。
ボブでは、毛先が色々な方向にはねるよりは、内巻・外巻きのいずれかに統一されていることが、形良く仕上げるコツです。
ミディアムでも、毛先の形は印象を左右します。肩に当たる髪の流れ方が左右対称になってほしいですよね。
セミロングやロングも、パーマをかけるのでなければ、トップからサイドまでスーッと縦に流れるラインが出ると、長く輝く髪の美しさが強調できます。

意図しないうねりの出た髪は扱いにくいものです。美容室では、仕上がりのイメージに合わせて、理想のボリュームと毛流れになるように気を遣ってブローしています。
自宅で行う場合にも、髪の長さに合わせたブローのポイントをよく踏まえ、正しい髪の乾かし方で仕上げていきたいものです。

間違った乾かし方では、はねない髪は手に入らない

髪の間違った乾かし方を続けていくと、理想のヘアスタイルを作る上でどのようなデメリットがあり得るのでしょうか。

タオルドライの段階から髪の傷む原因があることは先ほど確認しましたが、特に、髪の表面の防壁であるキューティクルのウロコが傷むと、内側のコルテックスからタンパク質と水分が抜け出てしまいます。
コルテックスは、キューティクルと同じケラチンでできていますが、性質が異なります。特に、弾力があり、髪の構造の中でもしなやかさやコシにかかわるパーツです。

コルテックスから水分が抜けると髪が乾きやすくなり、タンパク質が失われることで、髪のコシや弾力もなくなってしまいます。

髪のボリュームと毛流れのコントロールの大敵である髪のクセは、濡れた髪が乾く過程で生じます。洗髪後のタオルドライを手荒く行い続けると、キューティクルが傷み、内部のコルテックスも傷んで、髪のしなやかさが途中の部分で失われ、クセが出やすくなってしまいます。

また、髪を乾かす順番によっても髪のクセが出やすくなり、はねない髪を手に入れづらくなってしまいます。ヘアスタイルによって気をつけたい場所を乾かす前に、他の部分を乾かしているかもしれません。 順番を工夫して乾かしていくことが大切です。

髪の乾かし方の前段階、髪の洗い方もマスターしよう

髪のクセの原因になるキューティクルの損傷は、洗髪後のタオルドライやくしの使い方だけでなく、洗髪前や洗髪中にも起こります。
理想のヘアスタイルになるためには、正しい髪の乾かし方だけではなく正しい髪の洗い方も知っておく必要があるのです。
セットしやすい髪を維持するための、正しい髪の洗い方とはどのような方法なのでしょうか?

髪を洗う前の準備

正しい洗髪は浴室に入る前から始まっています。

まず乾いた髪のまま、よくブラッシングしましょう。ブラッシングすることで、頭皮や髪の表面についた細かな汚れや抜け落ちた髪の毛を取り去ります。
次に、お湯で髪をよく濡らします。髪を湿らせて髪と髪の間に水をはさむことで、摩擦を小さくできると言われています。

さらに、元から付着していた汚れ・ホコリやブラッシングで出て落としきれなかったフケなどを、お湯でよく流して落とします。

これで下準備は終わりです。

シャンプーのポイント

シャンプーには界面活性剤が含まれています。頭皮の皮脂や油汚れを落とすためのもので、使用しても問題ありません。しかし、長くつけたままにするのは頭皮に刺激を与えるため、手早く洗うようにしましょう。

最初にシャンプーをよく泡立てます。頭皮の中でも皮膚の強いうなじのほうから泡をつけていき、髪全体に広げます。

頭部全体に泡がまわったら、頭皮を洗います。指の腹で頭皮を揉むように洗うと、頭皮の皮脂が落としやすいですよ。髪同士を擦り合わせるようには洗いません。
洗うときも、うなじのほうから洗います。次に側頭部、額のほうの前頭部、最後に頭頂部を洗います。このプロセスを2回または3回繰り返します。

最後は泡がなくなるまでたっぷりのお湯でしっかり洗い流しましょう。

コンディショナーはしっかり流す!

今度はコンディショナーです。コンディショナーでは、毛先を中心に傷みや乾燥の目立つ部分に馴染ませるようにします。
注意したいのは、コンディショナーを地肌につけないということです。コンディショナーの油分が地肌につくと、余分な油分が増えてしまいます。

髪を作り出す頭皮のためにコンディショナーは地肌につかないようにし、髪についたものを洗い流す際も、根元に油分が残らないよう気をつけます。指先にヌルヌル感を感じなくなるまでよく洗い流しましょう。

このように丁寧に髪を洗うことで、髪のキューティクルを傷めずに洗い上げることができます。正しい乾かし方の前段階として、ぜひマスターしたいですね。

つむじから毛先へ。正しい髪の乾かし方でサラサラに?

次は髪の正しい乾かし方です。
まず浴室から出る前に髪を洗い終わったら、髪をこすり合わないように気をつけながら、水気を絞ります。

タオルドライはこすらない!

次はタオルを使います。水分をよく吸収できるよう、大きめのタオルや吸収率の高い素材で作られたタオルを選ぶようにしましょう。

タオルを2つに折り、その間に髪をはさんで軽く叩くようにして水気を切っていきます。頭皮の水分は、頭部をタオルで包み込み、上から揉むようにして取ります。

ドライヤーのコツとは?

表参道や自由が丘で働くトップスタイリストの方々も、最初に頭部全体の根本付近を乾かしてから、各パーツのブローに入っていくことが多いです。生乾きからの雑菌の繁殖を抑えるためにも重要で、自宅でも最初に行いましょう。

次は、おかしなクセがついては困る、理想のヘアスタイルのポイントとなる部分を乾かします。
今回は多くの人に共通する前髪を最重要ポイントとし、前髪を先に乾かします。

前髪を流したい方向が決まったら、手で髪を流しながら根元のほうから毛先へ向かってドライヤーの風を当てます。この点が大切です。

キューティクルのウロコは根元から毛先へ向かう流れになっています。毛先から根元への逆方向からドライヤーの風を当てると、ウロコが立ち上がって、内部のコルテックスを覆わない部分が出てきてしまいます。

キューティクルにきちんと覆われないコルテックスから水分が失われ、場合によってはタンパク質が傷つきます。髪のクセは乾く過程で出ると言われていますが、コルテックスから部分的に水分が失われることで、その部分はすぐ乾き、思わぬ部分でクセが出やすくなります。「ドライヤーは根元から毛先」で風を当てるのを忘れないようにしましょう。サラサラな髪を手に入れるためのポイントです。

根元、前髪の後は、その他のヘアスタイルのポイントに移りましょう。つむじのほうから毛先へと乾かす基本的な手順は同じです。

全体を乾かし終えたら、最後にドライヤーのモードを温風から冷風に切り替えます。

髪が熱くなっていると、内部のコルテックスの水分の蒸発の影響でキューティクルが押し上げられて、キューティクルのウロコが開いた状態になります。冷風を当てて髪の温度を下げることで、キューティクルを閉じ、髪の水分の蒸発を防ぐことができるのです。

以上のような手順で乾かすことで、頭皮を清潔に保って髪の成長を促しながら、健康な髪を維持することができると言われています。

ストレート、くせ毛風…スタイルごとの髪の乾かし方

正しい髪の乾かし方では、毛流れをコントロールするだけでなく、ボリュームのコントロールも大切です。ショートからロングまでのそれぞれの髪の長さにあった毛流れやボリュームの出し方を確認してみましょう。

ショート、またはボリュームの必要なスタイルの場合

ショートヘアの場合、トップにボリュームがあると華やかに見えます。また、丸顔で幼い印象になりがちな人も、トップにボリュームを出すことで面長な大人っぽい印象に。髪がペタッとしやすい人もボリュームには気をつけたいところです。

ボリュームを出す際に重要なポイントは、髪を根元から乾かして、髪を立ち上げることです。根元を乾かす際、完全に乾く直前にトップの髪を持ち上げて根元にドライヤーの風を送り込むとよいでしょう。

また、毛質がストレートでくせ毛風にしたいなら、片手でクシャっと手の中に軽く握ったまま、ドライヤーの熱風を送り込みましょう。

ボブ・ミディアムの場合

ボブやミディアムでは、毛先を内巻にすることが多いですね。

ドライヤーの風を当てる際は、後頭部の上部から風を当てましょう。根元から毛先へ乾かすことで髪が顔のラインに寄り添うようにします。

巻いた感じでクセをつけるためには、まず側頭部の上部から下へと風を当て、毛先が完全に乾く前に毛先に移るようにします。

毛先をブローブラシで巻きながら乾かすようにすると、手だけでやるよりも広範囲を一度に乾かせるためおすすめです。

セミロング・ロングの場合

セミロングやロングでストレートに仕上げたいなら、トップから毛先へのまっすぐな流れを意識しながら、頭頂部からドライヤーの風を当てます。

毛先を巻いたりパーマしたりしているなら、パーマがつぶれないように毛先から軽く手で包んで、縮んだ状態のまま風を当てると、いい感じのウェーブがついたまま乾いてくれます。

なお、くせ毛を直すには、髪に水分量がある程度残った状態が必要です。ヘアスタイルのポイントとなる部分を乾かし終えたら、すぐにくせ毛を直したい部分に移りましょう。指だけでなおらない場合にはブローブラシを使うと楽ですよ。


以上のように、正しい髪の洗い方・正しい髪の乾かし方をマスターすることで、髪の毛流れやボリュームをコントロールして、自宅で素敵なヘアスタイルに仕上げることができます。

ほぼ毎日行うことですから、毎日練習できるとも言えます。ぜひ今回ご紹介したベーシックな手法を思い出しながら、自分に合ったオリジナルの乾かし方を発見していただければ幸いです。

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