「よく噛んで食べなさい」は具体的に何回?咀嚼はダイエットに良い?

「よく噛んで食べなさい」は具体的に何回?咀嚼はダイエットに良い?

子どもの頃に「よく噛んで食べなさい」と親に言われていましたが、大人になって意識してみると全然噛んでないことに気がつきました。噛むこと(咀嚼)はダイエットにも良いと聞きますし、一体どのくらい噛めば良いのかを調べました。

噛むことはダイエットに良いの?

2009、2010年に行なわれた「咀嚼回数に関する疫学調査(※)」では、614名を対象に咀嚼回数を25回以下、25~30回、31回以上の3グループに分け、内臓脂肪の蓄積、肥満そして痩せていることについて研究されました。

結果、男性に関しては咀嚼回数が、24回以下の人の方が蓄積脂肪が多く、31回の人も蓄積脂肪と肥満の人が多かったという研究結果でした。つまり咀嚼回数が25〜30回の人が一番蓄積脂肪も少なく、肥満ではなかったということですね。高齢男性の場合は、31回噛む人の方が痩せているということです。

この研究は女性も行われたのですが、女性は成人、高齢に関わらず、どのグループも咀嚼回数と痩せていることは統計学的に関係性は見られないという結果になりました。つまり噛んでも変化はないということで、痩せるわけではないのですね。

ただ、一般的には噛むことによって満腹中枢が刺激されるため、早食いの人よりも良く噛んで食べる人の方が、カロリーの摂取量が少ないとされています。そして噛むことによって小顔効果を得ることもできるそうなので、少し噛むことに意識しながら食べるだけでも良いのかもしれません。

では一口に何回噛むのが良いの?

研究によって出ている、もっとも良いとされる一口の咀嚼回数は「30回」です。実際に噛んでみると多いと感じると思います。「30回」という数字は、先ほどの研究で成人男性も25〜30回の咀嚼回数グループが一番、蓄積脂肪が少なかったことや昔からの研究により出た数値です。

しかし、あくまでも目安であると日本咀嚼学会は言っています。お寿司や麺類を30回噛んだら美味しくないですものね。

小顔効果を狙うのならやはり30回が良いそう。30回以上は顎が発達するので、あまり神経質にならずに食事をしながら会話を楽しんだり、いつもより多く噛むことを意識するだけで良いのかもしれませんね。

※参考:口腔機能に応じた保健指導と肥満抑制やメタボリックシンドローム改善との関係についての研究(2010年)「咀嚼回数に関する基礎的検討」循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業
https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/kk/sosyaku/report/report2010_6.pdf
関連キーワード

関連記事