低気圧で頭痛はウソか!?6大原因と8つの対処法~予防まで徹底解剖

低気圧で頭痛はウソか!?6大原因と8つの対処法~予防まで徹底解剖

低気圧になると現れる頭痛は、症状の異なる気圧変調性偏頭痛と緊張型頭痛の2種類。気圧による6つの作用が原因ですが、天気以外の要因は?緩和させる対処法と予防法はあるの?病院に行くべき?人気の無料アプリも紹介し、低気圧と頭痛の関係の謎に迫ります!

低気圧で頭痛になるのはホント?

「ああ雨が降りそう…また頭が痛くなる」「台風の時は頭痛がひどくてつらい…」といったことはありませんか?

天気に体調が左右されるという声は多く、中でも低気圧になると頭痛がする症状を「気圧変調性頭痛」や「低気圧頭痛」と言います。この頭痛は「偏頭痛」と「緊張型頭痛」のどちらかと考えられますが、頭痛専門家からは「気圧とは関係なく単なる思い込みだ」という意見も。

あのつらい頭痛は、本当に気圧の数値に関係するものなのでしょうか。それとももしかしたら他に原因が?ここでは「低気圧と頭痛の関係」を徹底解剖していきます!

天気が悪いと頭が痛くなるのはなぜ?

それでは、天気が体に与える影響について詳しく見ていきましょう。

頭痛の原因1、血行不良になる

低気圧になると、血圧が少し低めになります。低血圧の状態は、血を体のすみずみまで行き渡らせるポンプ機能が低下しているということ。すると血行不良になるため肩や首をはじめ全身の筋肉が緊張しこわばってしまうことから、緊張型頭痛が起きやすくなります。

頭痛の原因2、脳血管が膨張する

低気圧の時は、標高の高い山の上にいる時の状態に近づきます。周りの気圧の方が低くなることで全身の血管が緩み頭蓋骨内の血管も膨張し、近くにある三叉神経(さんさしんけい)を刺激してしまうことから偏頭痛を生じることに。血管の脈に合わせてドクンドクンと痛むのはこのためです。

頭痛の原因3、交感神経(自律神経)が乱れる

気圧と自律神経は関わりがあります。自律神経とは興奮と緊張を司っている「交感神経」と、弛緩とリラックスを司っている「副交感神経」からなっており、このバランスが崩れると心身に影響を与えてしまうもの。

血圧循環が悪くなると副交感神経が優位に働き、だるさや頭痛などが現れます。

頭痛の原因4、空気中の酸素濃度が低くなる

高気圧の時は雲が少なく、下降気流なため地表近くの酸素量が増えます。反対に上昇気流の低気圧になると、地表近くでは酸素がやや薄く少なくなっている状態。すると自律神経の乱れにつながり、脳に十分な酸素が取り込めないため頭痛やめまいなどが起こりやすくなります。

頭痛の原因5、急激な温度変化

気圧だけでなく、気温の変化も自律神経に影響を及ぼすことがわかっています。台風や雨などで天気が乱れ気温が急激に上下すると、体がその環境の変化についていけずに不調を表すことがあるのです。

頭痛の原因6、気圧以外の原因も同時に発生している!?

頭痛を引き起こす原因は、気圧だけではありません。特に女性は毎月の生理によるホルモンバランスの変化が、体調や気分に大きく影響します。他にも睡眠不足であったり過労気味、ストレスフルな生活を送っているところに気圧の変動が重なり、頭痛を引き起こしてしまうとも考えられます。

気圧による頭痛の特徴とは

気圧に関係する頭痛にはどんな特徴があるのでしょうか。起こりやすい人とそうで無い人がいるのはなぜでしょう?

■女性に多い

気圧の変化による頭痛を実感している人は男性よりも女性に多く、3人に2人がだるさや頭痛など何らかの不調を訴えています。この理由はまだ解明されていませんが、生理との関わりや、女性の方が感覚が鋭く少しの気圧の変化や酸素濃度などの変化を体が感じやすいことが原因の可能性も。

■偏頭痛や緊張型頭痛の2種類ある

気圧による頭痛は「偏頭痛」と「緊張型頭痛」に分けられ、それぞれ症状が異なります。対策も違ってくるので、自分の頭痛がどちらのタイプなのかを知っておくことが重要。

■低気圧性偏頭痛の特徴

・脈拍に合わせてズキズキした痛み
・吐き気や嘔吐を伴うこともある
・頭の片側、こめかみ周辺が痛む
・両側が痛むこともある
・1回の頭痛が2〜3時間、場合によっては一日中続く
・数日から数週間の間隔で起きる
・頭の位置を変えると痛みが増す
・光や音においなどに敏感になる
・前兆として、肩こりやあくび、目の前にチカチカした光が見えることもある
 
■緊張型頭痛の特徴

・頭が締め付けられるような痛み
・圧迫感や重い感じがある
・首や肩のコリがある
・頭全体、後頭部、首筋などが痛む
・毎日同じように痛みが続く

■市販の頭痛薬がききにくいことも

低気圧性頭痛に限らず、偏頭痛の多くは市販の頭痛薬が効きにくいもの。特に頭が痛くなってから飲んでもあまり効果がないのが特徴です。

緊張型頭痛の場合は、ロキソニンS、バファリンやイブなどの市販鎮痛薬で痛みが和らぐとされています。

■症状やひどさには個人差が大きい

気圧なんて全く気にならないという人もいれば、天気が崩れる前には必ず頭痛があるという人まで、感じ方は様々です。感じる人の中でも、少しだるい程度から、頭痛や吐き気などで日常生活に支障をきたしてしまうほどひどい症状まで、個人差が大きいでしょう。

自分でできる対処法

気象をコントロールすることはできませんが、上手に付き合っていく方法を知ることはできるはず。症状を緩和させるために自分でできる対策には、このようなものがあります。

1、身体は温め、頭は冷やす

偏頭痛が現れている時は、膨張してしまった脳の血管を収縮させるために頭を冷やすと効果的。冷却ジェルや氷をビニール袋に入れたものをタオルに包んで、首筋や脇の下、こめかみ、首と頭の境目などの太い血管が通っている箇所を冷やします。体を温めて血行を良くしてしまうマッサージや入浴は逆効果になるので、避けましょう。

緊張型頭痛の場合、体の血行をよくして温め、こわばった体をほぐすことが大切。蒸しタオルなどで首や肩を温めたり、ゆっくり入浴したり足湯を使うのも効果的です。

2、酔い止めを飲む

乗り物酔い止めの薬に含まれている「抗ヒスタミン剤」が偏頭痛の症状に予防効果があるとも言われています。

3、早めに頭痛薬を飲むと回復しやすい

偏頭痛の場合は特に、頭痛が起きてから薬を飲んでもあまり効果が見られない場合が多いため、症状が起きてすぐ飲むか、予兆があればその段階で飲むのがベスト。なるべく早めに飲むよう心がけましょう。

4、カフェインで交感神経を刺激する

カフェインには血管を収縮させる作用があるため、血管の広がりによる偏頭痛に効果的。コーヒー他、紅茶、日本茶などに含まれています。特に初期に飲むと痛みが軽減されますが、毎日飲みすぎると逆に頭痛を誘発する可能性も。

またカフェインは血行を悪くし冷えを招くこともあるので、緊張型頭痛の人は注意しましょう。

5、外部の刺激をシャットアウト

頭痛があるときは、なるべく静かなところで休むようにしましょう。心身が緊張している状態では緊張型頭痛の症状が出やすいのでリラックスすることが大切。

また偏頭痛の時は音・光・においなどに非常に敏感になっており、これらは頭痛症状を悪化させることになります。暗い場所で音やにおいをシャットアウトし、なるべく動かず安静にするようにしましょう。

6、血管を収縮させるハーブを使う

血管を収縮させるために、ハーブやアロマを取り入れてみては?ミントの香りに含まれるメントールには、血管を収縮させて頭をすっきりさせる効果があります。

ただし偏頭痛の時はにおいに敏感になっているので、香りの強さを工夫する必要がありますし、場合によっては逆に吐き気などをもよおしてしまうことも。

7、頭痛にきくツボを押す

それぞれの頭痛に効くツボがあります。代表的なものを紹介しますので、痛気持ちいいくらいの強さでゆっくり押してみましょう。

■偏頭痛に効くツボ

・手三里(てさんり)…ひじを曲げた時にできるシワから手首の方向に指3本分のところにあるツボ。

・合谷(ごうこく)…人差し指と親指の骨が合わさる部分よりも、少し人差し指側にあるツボ。

・崑崙(こんろん)…くるぶしの外側とアキレス腱の間のくぼみにあるツボ。

・足臨泣(あしりんきゅう)…足の小指と薬指の骨の合わさるあたりにあるツボ。

■緊張型頭痛に効くツボ

・百会(ひゃくえ)…両耳のラインと鼻のラインが頭頂部でぶつかるところにあるツボ。

・風池(ふうち)…耳の後ろの骨と後頭部のくぼみの中間にあるツボ。

・肩井(けんせい)…首と肩先の真ん中、肩の筋肉の中心にあるツボ。

8、ストレッチや軽い運動

緊張型頭痛の場合、体をほぐすストレッチで痛みが緩和されます。体のコリやこわばりが原因なので、こまめに体を動かしたり伸ばしたりすることで症状が改善し予防にも。

両肩をキュッと上げてストンと落とすことを20回程度繰り返したり、首を左右に倒す、前屈などの簡単なものでも効果があります。マラソンやウォーキング、水泳などの軽い有酸素運動を取り入れるのもいいでしょう。

ただし偏頭痛の時に体を無理に動かしたりストレッチを行うと症状が悪化してしまうので要注意です。

気圧による頭痛の予防法

一度起きてしまうと薬が効きにくいことも多い、気圧による頭痛。痛みが出る前に予防法をとって、少しでもつらさを和らげましょう。

予防法1、「予兆」を知って心構え

「あ、もうすぐ頭痛が起きそうだな…」という予兆がわかれば、突然痛みと戦うよりも心の準備ができます。頭痛には精神的なことも影響するので、慌てずに対応するためにも自分の頭痛予兆の症状を知っておきましょう。毎日体調を記録していくとパターンがわかってきますよ。

予兆が現れやすい偏頭痛の代表的な症状としては、

・目の前にチカチカした光が見える
・首筋のハリ
・生あくびが出る
・耳が詰まっているように感じる

などが挙げられます。

予防法2、頭痛が酷くなるまえに薬を準備

先にお話しした通り、低気圧による頭痛が始まってしまうと、鎮痛剤があまり効かないことも。なるべく初期や予兆があった段階で薬を飲んでおくといいでしょう。

予防法3、自律神経を整える

低気圧による頭痛は自律神経と深く関わっています。そのため、日頃から生活習慣を見直して自律神経を整えておくことが予防になります。

・早寝早起き
・生活のリズムを整える
・3回決まった時間に栄養バランスの整った食事をとる
・適度な運動を習慣づける
・アルコール摂取や喫煙を控える
・ストレスを溜めない

こういった日々のことに、できそうなことから気を配ってみましょう。

予防法4、気圧予報アプリを活用「頭痛ーる」

気象予報士が開発した、気圧を知って低気圧性頭痛に備える無料アプリを活用するのもおすすめ。プッシュ機能があり、頭痛が起きそうな時に知らせてくれるものです。

メモもできるので、予兆を感じた時や薬を飲んだ時などにメモを取っておくと、気圧と自分の関係をよりよく知ってうまく付き合えるようになります。

予防法5、マグネシウムやビタミンB2を摂る

偏頭痛持ちの人は、マグネシウム摂取量が不足しているケースが多くみられます。30〜49歳女性の推奨摂取量は1日290mg。ですが偏頭痛予防のためには1日300〜600mgを摂取することが理想と言われています。

また、ビタミンB2も偏頭痛予防に役立つと言われますが、予防のためには成人女性の1日推奨摂取量1.2mgに対して400mg。食事や市販のサプリなどでは到底追いつかない量の開きがありますね。

この量を摂取するためには、病院で専用のビタミンB2剤を処方してもらう必要がありますが、マグネシウムであれば食事の工夫やサプリで十分に補える量です。過剰摂取の場合の副作用も、少しお腹がゆるくなる程度ですから、積極的に摂っていきましょう。

ごま、アーモンドなどのナッツ類、アオサや昆布などの海藻類、大豆食品、スルメや干しえびなどの魚介などに豊富に含まれています。

予防法6、普段から栄養ドリンクや薬を乱用しない

つらい痛みを和らげてくれる鎮痛薬ですが、毎日のように飲んでいては次第に効きにくくなってしまいます。栄養ドリンク剤も同様で、体が慣れてしまうのです。

それどころか、薬の乱用によってさらにひどい頭痛やそのほかの症状が現れることも。薬やドリンク剤に頼りすぎるのは危険です。

予防法7、「天気が悪い=頭痛」と思い込みすぎない

頭痛は、精神的なことやストレスなどでも起きやすいことはご説明した通りです。「ああ曇ってきた、頭痛が起きるぞ」と思い込んで頭痛のことを考えすぎ、そのせいでより強い痛みを感じているとも考えられます。

天気が悪い=頭痛と考えすぎず、雨の日ファッションを楽しむなど曇り空に少しでもいいイメージを持てるように工夫してみると、いつのまにか頭痛も軽くなっているかもしれませんよ。

予防法8、どうしても辛いなら思い切って病院へ

「毎日薬を飲まないと耐えられない…」「薬が効かなくなってきてつらい…」そんな時は病院で相談してみてください。大きな病気が原因で頭痛が起きている場合もありますし、薬などの影響で自分が思っているよりも厄介な状態になっていることも。

自己判断せず、医師の元で必要に応じて適切な治療を受けましょう。

お医者さんでできる治療って?

気圧の影響による頭痛であれば、脳神経外科や神経内科、頭痛外来を受診してみることをおすすめします。頭痛以外にもめまいがひどい場合は内耳に由来しているので、耳鼻咽喉科の受診も。

問診と検査ってどんな内容?

まず、いつどんな時にどれくらいの時間頭痛が現れるのか、頻度、痛みのある場所や種類、頭痛以外の症状などを尋ねられます。正確に伝えられるように日頃からメモを取っておきましょう。

これらの問診を元に、必要に応じで血液検査や尿検査のほかCT検査やMRI検査などで原因を探っていきます。

症状に合せた治療とは?

それぞれの症状や原因に合わせた治療を行います。筋肉の強張りが原因であれば筋弛緩薬や血液循環を改善する薬が処方され、ストレスと関わりがあるようであれば抗不安薬や抗うつ病などを用いる場合も。

実は、それほど気圧と頭痛は関係ないかもしれません・・・

気圧は体に少なからず影響を及ぼします。しかしあなたのその頭痛は本当に気圧によるものでしょうか…?

気圧ではない頭痛の原因として考えられるコト

昔「なんか体がだるいんだよね。頭も痛いし」と言った時に、友達に「気圧のせいだよ」と返されてから、「体調不良は気圧のせいだ」と思っていませんか。

実はそのほかにも月経周期やストレス、睡眠不足などの原因があるにもかかわらず、「低気圧のせい」と思い込んでいるために気がついていないということもあります。よく確認すると頭痛のない低気圧の日もあるのに、頭が痛む日に低気圧だと「やっぱり気圧のせいで頭痛が」と記憶に残ってしまうのです。

そのほか、スマホやPCの画面を見つめすぎたことで頭痛が起きることも。こういった日々当たり前に行っていることが頭痛の主な原因で、低気圧は最後のきっかけや偶然にすぎないのかもしれません。

自分の頭痛をよく知って付き合っていくことが大事

医師の中でも見解の分かれる、気圧と頭痛の関係。雨の日に全ての人が頭痛を訴えるわけではないことからも、気圧以外にも頭痛を引き起こす何らかの原因があるはずです。自律神経の乱れであったりストレスであったり、気圧の変化を敏感に感じ取り不調が現れる原因を突き止めることで、自分の頭痛と上手に付き合っていくことができるはず。

生活を見直したり、アプリを利用して心構えをしたり、身近な対策から始めてみませんか?あなたの頭痛が少しでも楽になりますように。

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