教えてくれるのは…
ヘア&メイクアップアーティスト 長井かおりさん
日常的に即、実践できるメソッドが多くの女性に支持されている、今最も勢いのあるアーティスト。誰もが知りたいビューティ情報を凝縮した最新著書『美しくなる判断がどんな時もできる』(ダイヤモンド社)が好評発売中!
ゴムひとつあればこなれたヘアアレンジを自在につくれます
シンプルな黒ゴム一本でつくるヘアアレンジ、そのメリットは「狙っている感が出ないので、ごくナチュラルな美しさが生まれること」と長井かおりさん。「使うものがゴムひとつとなると、余計なものを使えないので、おのずと髪という自分の素材を最大限に活かすことになります。そうすると、たとえばゴムからこぼれる後れ毛、不規則な毛先のハネなどの計算では出せない髪の動きが生まれ、勝手にニュアンスをつくりだしてくれる。だからナチュラルであり、おしゃれで素敵に見えるんです。大切なのは、髪を整えず“手”でまとめること。ブローする、巻くといったプロセスを踏んだら絶対に出せない自然な毛流れやクセを活かすテクをマスターすると、センスが磨かれますよ!」
◆長井かおり流!ヘアアレンジの極意絶対にコームを使わない!
「可愛さの相当の比重を占める、素髪の毛流れグセを消すのはもったいない! 手グシが◎です」
ピンで何とかしようとしない
「ピンに頼るとつくり込んだ感が出ますし、まとめた髪からピンが見えると素敵じゃありません」
サラサラヘアでアレンジするのはNG
「髪が絡まずまとめづらいうえ、ニュアンスも出にくく。地毛がサラサラならワックスで補助を」
必ず最後に後頭部をチェック!
「鏡で後頭部が膨らんでいるか確認を。ここがふっくらしていればバランスのいいまとめ髪に」
LONGさんなら…幅5㎜!
長さがあるぶん、ボリュームや重さが出やすい髪をしっかりホールドする、太めのゴムが最適。
BOBさんなら…幅3㎜!
短め&伸ばしかけのような長さの不揃いな髪もキャッチしやすくまとめやすい、細めのゴムを。
ホールド力が高いものを愛用。
右:サラッと軽い使用感。ユメドリーミン エピキュリアン ヘアワックス 80g ¥3600/ツイギー
左:髪と肌に優しい成分仕立て。べジガーデンヘアワックス(ホールド) 30g ¥1900/アムリターラ
長井かおり流!アレンジテクニック 基本のき
◆固めのワックスをもみこんで根元からワサワサ
(1)ワックスは指の間までなじませて
手にたっぷりワックスをとって、両手の平によくなじませる。髪に触れる指の間までしっかりと。
(2)頭皮をシャンプーするイメージで♪
髪の内側から開いた指を根元に入れて、ワサワサと揺らす。髪の根元に立ち上がりをつけて空気感をプラスするこのテクは、髪を絡みやすく、まとめやすくする効果も。
引き出す毛量の目安は各15本程度
こなれ感やムードを生み出すこの2ヵ所の後れ毛は必須! パラパラしているとほつれた感じになるので、指にくるくる絡めて束っぽく。
ツメ先なら適量の少量が引き出せる
引き出しすぎは失敗のもと。指の腹だとつまみやすいぶんたっぷり出してしまうので、あえて、ちょっとずつしかつまめないツメ先で。
ヘアメイク/長井かおり 撮影/永谷知也(will creative/人物)、伊藤泰寛(静物) スタイリング/川﨑加織 モデル/野崎智子 取材・文/橋本日登美 構成/河津美咲