「口臭予防」間違ってない?意外と知らない5つの原因と予防・解消法

「口臭予防」間違ってない?意外と知らない5つの原因と予防・解消法

お口のニオイ口臭。あなたは大丈夫?口臭は食べ物・歯周病・唾液不足など5つの発生原因に分けられ、除去対策も様々。舌苔・歯磨きなどデンタルケアが対策になる?オススメ食材や唾液の増やし方予防解消方法とタブレットやサプリ・ガムなどのグッズで健康に!

まずは口臭の「危険度」を調べる

自分では分かりにくいがゆえに悩みがちな口臭。気になり始めると、周囲の人のちょっとした言動で「私の口臭のこと…!?」とナーバスになってしまいますよね。「口が臭いんだ」と思い込んでしまうと、実は口臭がほとんどないにもかかわらずそのストレスから本当に「におい」始めてしまうことも。

まずは本当に口臭があるのか、あるならどの程度なのかを知っておくといいでしょう。

■口臭チェッカーで数値を出す

家庭用の口臭チェッカーを使ってセルフチェックができます。メーカーにもよりますが、においの強さを段階的に教えてくれるもの。ですが起床後や食後など1日の中でもタイミングによって数値に差がありますし、病院の口臭外来のように正確に測れるわけではありません。目安程度に使うといいでしょう。

■親しい友人や家族に嗅いでもらう

においが問題になるのは、その数値が高いからではなく人に「臭い」と思われてしまうから。そのため機械での測定よりも、実際に人に嗅いでもらう方が、恥ずかしいですが意味があります。家族や友人にお願いしてチェックしてもらうのが確実。

そのほか歯ブラシやデンタルフロス・マスクのにおいを嗅いでみる、ビニール袋に息を吐いて嗅いでみる、といった方法もありセルフチェックにも!

あなたの口臭の種類はどれ?原因と対策

ひとくちに「口臭」といっても、原因ごとに種類が。主にこの5つに分けられます。

1、食事後の口臭がひどい(食品由来)

《原因》
食後のニオイが気になる多くの場合は、食事内容が原因。納豆やチーズなどニオイのある食べ物を食べると直後は臭いのですが、「唾液の消臭作用」で数十分で気にならなくなります。

また、におい成分「アリシン」を含むニンニクやニラ、ねぎなどをたくさん食べていると嫌なにおいがしがちです。時間とともにそのにおいは弱まって消えていきますが、食品に含まれる悪臭成分は消化されて全身を巡り、呼気として肺から排出されるため、完全に消えるまでには「16時間」ほどかかると言われています。

特にニンニクなどの食品由来の口臭が出るのは、食事直後とは限らないのです。


《対策》
においの強いもの、悪臭成分の強いものを食べるのをできるだけ控えましょう。そして反対に、においを抑える効果のある食品を積極的に食べるのも効果的。納豆などを食べた後は歯磨きで食べカスをキレイにすれば、においもなくなります。口臭サプリを使うのもオススメです。

2、寝起きの口臭がひどい(生理的)

《原因》
朝起きてすぐの口が臭いと感じる場合、主な原因は「唾液」にあります。普段から私たちは、唾液を出すことで細菌が増えすぎないようにコントロールしています。ですが寝ている間は起きている時の半分程度の分泌量になるので、殺菌消臭効果が薄れ、増えてしまった細菌によってにおいやネバつきが発生します。

また前日にアルコールを飲んでいると、アルコール由来のにおいに加えて体の水分が奪われがちになるため、においが強くなります。口呼吸をしている人は特に口腔内が乾きやすいため、注意が必要。


《対策》
寝る前の丁寧な歯磨きで、細菌をできるだけしっかり減らしておきましょう。コップ一杯の水を飲んでからベッドに入るようにすると体の水分減少を防げるので、唾液が出やすくなります。アルコールの摂取もほどほどに。

3、虫歯・歯槽膿漏になってからの口臭(病的)

《原因》
重度の虫歯や歯周病、歯槽膿漏など口腔内の病気は、強い口臭を生み出すことも。

進行した虫歯は歯にぽっかり穴を開けてしまうので、食べカスが詰まりがちになります。すると細菌が発酵するためにおいが発生。

歯周病・歯槽膿漏の場合は、その原因菌が歯周ポケットに隠れており、食べカスや血液・唾液などのタンパク質を分解するときに口臭を生みます。


《対策》
まずはとにかく歯科でこれらの治療。そして虫歯や歯周病になりやすい自分の習慣や癖などを見直し、セルフケアで口腔内の健康を保つことが必要です。

4、内臓の病気になってからの口臭(病的)

《原因》
胃腸疾患・肝臓疾患・糖尿病などの症状のひとつとして口臭が出ることもあります。

中でも胃腸疾患によるものが多く、「卵の腐った」ようなにおいがするときは要注意。消化が悪いと食べ物が発酵してガスが溜まり、腸粘膜から吸収されて血液とともに肺に運ばれ、呼気として口から出てきます。

また、肝臓にはにおい物質を抑える働きがあるのですが、肝硬変などの肝臓疾患にかかるとこの機能が衰え口臭が生まれます。初期はドブくさいにおいがし、進行すると血中のアンモニアがうまく処理されず、アンモニア臭の口臭が。

そして甘酸っぱいにおいがするようであれば、糖尿病が疑われます。また口の中が乾きやすくなるせいで、口臭がひどくなることも。


《対策》
においのタイプや他の症状など、気になる点があれば、病院を受診し適切な治療を受けましょう。

5、口臭を悪化させるNG習慣(癖)

《原因》
そのほか、普段の生活や何気ない習慣が口臭の原因になることも。

・舌磨きのやりすぎ

舌が白くなっているのは、食べカスなどに繁殖した細菌のかたまり「舌苔(ぜったい)」がついているから。この舌苔がにおいを生むことが知られているため、念入りにゴシゴシ舌磨きをしている人もいるかもしれません。

ですが、デリケートな舌をゴシゴシこすってしまうと舌が傷つき乾燥しがちになり、逆に口臭が強くなる原因に。

・喫煙
タバコの煙に含まれるタールは、独特の匂いが口内に残って口臭の原因に。またとニコチンの作用で血液の循環が悪くなり、唾液の分泌が減るためにおいがします。

・暴飲暴食
一度にドカ食いしたり刺激物や脂っこいものなどを食べたりすると、胃腸の負担になります。すると働きが悪化し、食べたものが発酵、全身を巡って息とともに吐き出されます。

・寝不足
睡眠不足だと自律神経が乱れがちになります。すると唾液の分泌が減ってドライマウスになるほか胃腸の働きも低下するため、口臭がきつくなる原因に。

・コーヒーの飲み過ぎ
コーヒーをよく飲む人は、舌が茶色くなっているのでは?これは舌苔にコーヒーの焙煎成分が付着したもので、独特の匂いがします。また口の中が酸性になるため、バクテリアが繁殖しやすい環境に。


《対策》
NG習慣をやめたり、減らしたりすることが一番。

舌磨きはどんな器具を使っても傷つけるリスクが高いので、舌を上顎にこすり付けるようにして取るなど負担をかけない方法で行いましょう。

タバコやコーヒーも控えめにし、食生活や睡眠にも気を配ることで、口臭対策になりますよ。

そもそも口の「どこ」が臭いの発生源? 

簡単にできる基本の口臭予防の方法を知って、セルフケアを徹底しましょう。

原点は歯磨き!歯と歯茎の健康を守る

口臭予防の原点は歯磨き。毎日の丁寧な歯磨きで口腔内の細菌をできるだけ減らすことは、歯周病や虫歯の予防にもつながるので、即効性があると同時に長い目で見ても最も効果的な対策と言えます。

ササッっと磨いて終わりのおざなりな歯磨きではなく、しっかり歯と歯のすき間までブラシが入るように丁寧に磨いていきます。そして歯ブラシ後にデンタルフロスや歯間ブラシなどを併用して食べカスや細菌をしっかり落としていきましょう。

口臭予防にきく食べ物と飲み物をとる

においの元になる食べ物があれば、口臭予防に役立つ食品もあります。

■野菜
野菜はビタミン・酵素を多く含んでいます。特に酵素は生の食物に多いので、サラダを食べることで腸の動きを活性化。

また、野菜に多く含まれる食物繊維には整腸作用に加えて口の中を掃除する効果があるほか、飲み込むために自然とよく噛むことで唾液が出やすくなりにおいを抑えます。
そのほかに積極的に取りたいのは以下の成分。


・オリゴ糖…ジャガイモ、ごぼう、大豆など。腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える。

・ビタミンE…パセリ、トマト、ホウレンソウなど。口腔内の細菌の繁殖を防ぎ消化を促進する。

・フラボノイド…大豆、ブロッコリーなど。消臭・抗菌効果がある。

・クロロフィル…ピーマン、ホウレンソウなど。消臭・殺菌効果がある。

■フルーツ

柑橘系の果物やりんごには消臭作用があります。

・レモン…殺菌作用のあるクエン酸が豊富。唾液の分泌も促すのでドライマウスの緩和に。

・オレンジやグレープフルーツ…酵素の力で胃腸を整える。

・りんご…りんご酸は消臭効果に優れている。繊維質が多く唾液の分泌も多くなる。

そして、タンパク質を分解できる酵素「ブロメライン」が含まれているパイナップルを食べることで、舌苔を分解してくれにおいも軽減されます。

■ガム
香料の含まれているガムでにおいをごまかすという意味ではありません。ガムを噛むと口を動かすことで唾液の分泌を促すことができます。そして口の中で転がるガムには舌の汚れを取る効果も。

ただし加糖のガムや、口の中で分解されて糖ができるキシリトール配合のガムをかみすぎて虫歯になってしまっては本末転倒。歯科専用のガムを選ぶといいでしょう。


■お茶
お茶には、「カテキン」「ビタミン」「フラボノイド」などの消臭成分や抗菌成分が多く含まれています。特に緑茶に多いのですが、カフェインも含まれているため唾液を減らしてしまわないように注意も必要です。

また、蓄膿症などの膿を排出してくれると言われる「なた豆茶」は、歯槽膿漏などの膿にも効果が期待できるので、口腔内の病気が原因の口臭にオススメです。

唾液を増やすと口臭改善につながる

しっかり唾液を増やすことが大切な口臭予防になります。


■方法① 水分をとる
唾液の材料として欠かせない水。1日1.2Lから1.5Lを目安にこまめに水分補給をしましょう。特に就寝中に唾液の分泌が少ないため、起床直後のお口は乾いています。朝起きてコップ一杯の水を飲むといいですね。


■方法② 口呼吸NG!鼻呼吸へ
鼻ではなく口で呼吸していると、口の中はどうしても乾いてしまいます。日中は鼻呼吸だけど寝ているときは口呼吸という人も案外多いもの。なおすためには、歯科で相談してマウスピースを作るなどの方法や、市販の専用テープを使う方法などがあります。

■方法③ リラックス
実は口臭にストレスは大敵。緊張や疲労が続くと唾液の分泌量が減ってしまいます。特に口臭が気になっているいときは周りの反応にビクビクして気が休まることが少ないかもしれません。

ですがなるべくリラックスして副交感神経を優位にすることで、口臭予防に有効なサラサラの唾液を増やしてやることができます。ゆっくりお風呂に浸かる、アロマをたくなど、自分なりのリラックス方法を探してみましょう。
■方法④ 舌の運動
舌を動かす回数が少なく舌やアゴの筋肉が衰えてしまうと、唾液の分泌量にも影響してしまいます。口の中で舌を歯に沿うように回す、出したり引っ込めたりを繰り返す、など数分でできる舌の運動を是非取り入れてみてください。


■方法⑤唾液腺マッサージ
唾液腺を刺激して唾液の分泌を促しましょう。

・舌下腺(ぜっかせん)
あごの先の内側を握りこぶしか指で押す。

・耳下腺(じかせん)
耳たぶの前奥歯の上あたりをマッサージ。

・顎下腺(がっかせん)
あごの下の柔らかい部分。耳の下から、あご先までを押すようにする。

口臭対策グッズを使う

口臭に悩む多くの人に向けた対策グッズを使うのもひとつ。

■タブレットやサプリでお腹の中からキレイな息に

口の中を爽やかにし、いい香りを漂わせるタブレット。これは口臭を消すわけではありませんが、口に含むことで唾液の分泌が促されます。糖分に気をつければ予防としても役立ちます。

また、口臭にフォーカスしたサプリも多数あります。香り成分を配合したものから腸内環境を整えることで口臭を予防するものまで様々。

・プロバイオティクス
プロバイオティクスとは、人の健康に役立つ機能を持っている生きた微生物、つまり乳酸菌などの善玉菌のこと。身近なヨーグルトに入っていることが多いですね!病的な口臭の原因である悪玉菌を減少させる力を持っています。口の中の細菌バランスを整えることで口臭を抑える効果が期待できる、と注目されています。


■マウスウォッシュ

マウスウォッシュの爽やかな香りは、10分程度しか続きません。ですが細菌が増えるのを抑えることで口臭予防に。

ただし、アルコール配合のマウスウォッシュは口の中を乾燥させてしまいますから、成分に注意して選びましょう。また、マウスウォッシュでは歯垢を落とすことはできません。必ず歯磨きと併用してください。

歯科医院での口臭予防

セルフケアをしてもイマイチ効果が感じられないのであれば、歯科で相談してみましょう。以下のような治療法・予防法があります。

・3DS
デンタル・ドラッグ・デリバリー・システムの略称で、抗菌剤を用いた虫歯予防・歯周病治療法です。「マウスピース」を用いて薬を長く患部に浸透させることができるので、効果的に歯周病を治すことができます。

・次亜塩素酸電解水
新しく開発された次亜塩素酸電解水を使って、毎日「15秒のうがい」で非常に高い殺菌が期待できる方法です。歯周病治療やそれに伴う口臭に効果的。

【実体験】親知らずの抜歯で何年も「口臭」に悩まされた!

歯医者で抜いた「親知らず」が元で、何年も口臭に悩まされてしまった例もあります。
その女性は親知らずが縦向きではなく横向きに生えており、高校生の頃に切開してなんとか抜歯。ですが傷の縫合がうまくいっていなかったようで、食べカスが入り込んでしまい穴ができてしまったのです。詰まった食べカスは悪臭のもと。歯磨きでもうまく綺麗にできないため、長年自然治癒するまで「口臭」と口の中の変な味が気になり続けました。

誰かに指摘されたわけでもなかったので、おそらく本人だけが気になる程度だったのでしょうが、女性なら特に放ってはおけませんよね。

虫歯や親知らずは、それだけでも進行具合や状態によって「口臭の原因」になりやすいのですが、抜歯後にこのような口臭発生のリスクもあったのです。随分前の話ではありますが、セルフケア改善するのは難しいので、抜歯前後も歯科医としっかり相談することが大切ですね。

基本をおさえて、もう口の臭い気にならない!

いかがでしたか?口臭が気になるといってもいろいろな原因がありましたね。あなたはどのタイプでしょうか。そもそも本当に口臭がひどいのでしょうか?

口臭が気になって積極的になれないなんてもったいないこと。気にしすぎるとかそのストレスからかえって口臭がしてしまうこともあります。基本の歯磨きケアや食事の工夫などをしつつ、あまり気にしすぎないことが一番の口臭対策になるかもしれません。全く口臭のない人はいませんからね!

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