「髪を早く伸ばす」11の方法と伸びなくなる6大原因&メカニズム

「髪を早く伸ばす」11の方法と伸びなくなる6大原因&メカニズム

髪の毛の伸びるスピードは決まっていますが、食事やヘアケアなどで頭皮と髪の健康を保って成長を促すことは可能。注意すべき伸びなくなる原因は?効果のある栄養素やシャンプー方法、育毛剤、美容院でのカット、1日で伸ばす方法!?やアノ噂の真相まで紹介。

「髪を早く伸ばす」ってできるの?

「あー…切りすぎちゃた…」
美容院や家でカットして後悔してしまうことありますよね。もう元には戻らない髪だけど、なんとか早く伸ばしたい!でも「早く伸ばす」ことなんて、本当にできるのでしょうか?

「1日で髪を伸ばす方法」はないけど、伸びやすくはできる!

髪が成長する、つまり伸びるスピードは1ヶ月で約1〜1.5㎝。1年でおよそ12〜15㎝伸びる計算になります。

1日約0.3mmずつ伸びると言われる髪は、その健康状態や季節、性別などによっても個人差があります。寒さで血行が悪くなりやすい冬は栄養不足になりがちなので、夏に比べて伸びはゆっくりめ。髪に十分な栄養が行き届いていないと、そのスピードは遅くなっていくというわけです。

急激に髪を伸ばすことは「できません」が、頭皮環境や栄養分・ヘアケアに気を配って伸びるスピードを「遅くしない」ように気をつけることで、髪を伸びやすくすることができます。

髪って毛穴から出てきた瞬間死んでるんです!そのメカニズム

毛根の中にある「毛乳頭」で作られる髪。毛細血管を通って栄養分が運ばれることで毛母細胞が増え、角質化したものが押し出されて髪が伸びていきます。

そして髪は毛穴から出てきてからの成長期間が決まっており、

・成長期(2〜6年)…新しい髪が生え育つ期間

・退行期(約2週間)…髪の成長が衰える期間

・休止期(約3〜4ヶ月)…成長はすでに止まり、抜けるのを待っている期間

という過程を経て、1日100本程度抜け落ちておきます。髪の毛は死んだ細胞なので、肌のように受けたダメージを自分で修復していく力はありませんし、生えてきた髪の毛が永遠にとどまることもありません。

髪の毛を伸ばす11の方法

では具体的に、髪の毛を伸ばすために押さえておきたいポイントをご紹介していきます。


《日常生活編》
「髪を伸ばす=ヘアケア」だけではありません。むしろ重視したいのは食べ物や睡眠、ストレスなど日常のココロとカラダのメンテナンス。

方法1、髪にいい食べ物をとる

髪に良い食べ物、それは「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」の3種類。


■たんぱく質

そもそも髪の毛は80%が「ケラチン」というたんぱく質からできています。ケラチンは18種類のアミノ酸から構成されていて、中でも太く健康な髪を作るためには「メチオニン」が重要ですが、これは体内で生成することはできません。

そのため食事から意識的に魚、肉、大豆製品、卵、乳製品などたんぱく質を十分に摂取し、髪の材料をたっぷり取り込むことが大切。

■ミネラル

亜鉛はケラチンを作る働きがあり、たんぱく質から髪の毛を合成する際には亜鉛・鉄などのミネラルが必須です。ミネラルは体内で合成することができないので、ひじきやナッツ、レバーなどを積極的にとりましょう。

■ビタミン
各種ビタミンは髪の成長を促し、頭皮を修復して保護する役割が。()内はそれらを多く含んでいる食品です。

・ビタミンA…皮膚や粘膜を丈夫にし、新陳代謝を促すことで頭皮の乾燥やかゆみ、フケを防ぐ。(レバー、緑黄色野菜、乳製品など)

・ビタミンB群…皮脂の過剰分泌を抑え、たんぱく質の吸収を促す。(レバー、大豆、赤身の魚、トマト、貝類など)

・ビタミンC…頭皮環境を整え、たんぱく質の構成を促す。(いちご、レモン、キウイ、パセリなど)

・ビタミンE…抗酸化作用で老化を防止し、血流を改善する。(アーモンドなどのナッツ類、うなぎ、アボカドなど)

・ビオチン…アミノ酸代謝を助け、皮膚の健康を維持する。(イワシ、卵黄、牛や豚の肝臓など)

中でもビタミンCは亜鉛の吸収率をアップする働きがあるので、合わせて取るといいでしょう。

方法2、質の高い睡眠

髪を伸ばすためには十分な睡眠をとって、細胞分裂に必要な「成長ホルモン」の分泌を促すことが大切。成長ホルモンは髪だけでなく全身に関わるため、分泌量が少ないと生命活動に影響のない頭皮は後回しにされがちです。

成長ホルモンは入眠後3時間ほどに最も多く分泌されるので、スムーズに眠りにつき質の高い睡眠をとることが大切です。また髪を生み出すための毛母細胞の分裂は22時〜2時がピークと言われているので、なるべくこの時間帯にぐっすり眠れるようにしてみましょう。

方法3、正しいシャンプー方法で頭皮環境をよくする

頭皮環境が乱れると当然ながら髪の健康状態が悪くなり、髪の伸びは遅くなります。そのきっかけになりやすいのが間違ったシャンプー。もう一度自分のシャンプー方法を見直してみましょう。

■正しいシャンプー方法

1.髪のホコリを落として頭皮の汚れを浮かすために丁寧にブラッシングします。

2.お湯でしっかり洗います。指の腹を使って汚れを落としていきましょう。これだけで汚れの8割は洗い流すことができますし、その後の泡立ちも良くなります。

3.シャンプーを手やネットでよく泡立ててから頭皮につけます。シャンプー液の直付けはNG。

4.髪をこするのではなく、頭皮をマッサージするように指の腹で洗います。毛先部分は流れ落ちる泡で十分です。

5.すすぎはしっかり時間をかけて丁寧に。シャンプー成分が頭皮に残っていると毛穴の詰まりやベタつき、カユミなどの原因になります。

6.トリートメントやコンディショナーは、頭皮につかないよう髪の毛にだけオン。

7.5同様にしっかりすすぎます。

8.ドライヤーの前にはポンポンと抑えるようにタオルドライ。シャンプー後の濡れた髪は特に傷みやすいので、ゴシゴシ拭くのはNGです。

方法4、ストレス発散

髪の毛とストレス?と思われるかもしれませんが、ストレスがたまると自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は血管や臓器などのコントロールを司っているため血流が悪くなり、頭皮に十分な栄養が運ばれません。またヘアサイクルの乱れにもつながります。

そしてストレスが溜まっているときは髪の毛に必要な「亜鉛」が大量に消費されてしまい、髪にまで供給されないことで成長の障害に。

私たちは精神的・肉体的に多くのストレスにさらされて生きていますから、スポーツや趣味など自分なりの発散方法を見つけるなどうまく付き合っていくことが不可欠ですね。

方法5、軽い運動

髪に栄養を運ぶのは血液ですから、血行促進は髪を伸ばすために重要。体を温めて代謝をアップすることがカギとなります。特に激しくキツイ「無酸素運動」ではなく、ウォーキングやゆっくりめのジョギング、ヨガやストレッチなどの「有酸素運動」が髪のためにはオススメ。


《スペシャルケア編》

方法6、頭皮マッサージ

凝って固くなった頭皮をマッサージでほぐして、血行を促進しましょう。1箇所に力を入れすぎないように、ゆっくり丁寧に。強すぎると逆に頭皮の負担になってしまいます。

1.自分が気持ちいいと思える強さで、10本の指の腹全体を使います。
2.耳の上をゆっくり押します。
3.耳の後ろをゆっくり押し、押しながら回します。
4.耳の上から押し上げます。
5.横から中心に向かって頭皮を真ん中に寄せるように押します。
6.頭頂部を包み込むように揉みます。

方法7、サプリで栄養素

髪に必要な栄養素は、たんぱく質、ミネラル、ビタミンでしたね。これらが必要なだけ食事から取れればいいのですが、なかなか全ての栄養素をバランスよく毎日摂るというのは難しいもの。特に亜鉛やビタミンは比較的摂りにくいので、サプリメントを使うのもひとつ。

ただしビタミンAの過剰摂取など悪影響与える場合もあるので、用法や用量には十分注意してくださいね。

方法8、薄毛の可能性があれば育毛剤を

平均して髪の毛は1ヶ月に1㎝程度伸びますがあまりにも遅い場合、薄毛の可能性も。色々な症状があるのですが、FAGA(女性男性型脱毛症)やAGA(男性型脱毛症)などが挙げられます。その場合は、髪の毛が健やかに成長する手助けをする育毛剤を使うのがオススメ。

また抜け毛などの症状がない場合でも、血行促進作用や頭皮環境を整えてくれる成分が入っている育毛剤は、美容液として髪を伸ばすための神アイテムです。

方法9、信用のおける美容師さんに相談する

ここまでに挙げた8つの方法は一般的なもので、頭皮や髪の状態によって当てはまるものもあればそうでないものも。体調が悪いとお医者さんに相談するように、髪の健康は髪のプロフェッショナルである美容師さんに相談してみましょう。

伸ばしている時、毛先をカットした方が早く伸びるとも言いますが、カットすれば当然短くなります。カットを勧められるのは、綺麗に伸ばすためには傷んだ部分をカットした方がいい、ということ。カット頻度は髪の状態を見てアドバイスしてくれますよ。

特に長年あなたの髪を扱ってくれている信頼できる美容師さんなら、どんな問題があるのか、どうすればより美しく健康な髪になるのかがが手に取るようにわかるはず。一度相談してみては?


《トリッキー?一時的に伸びたように見せるテク編》
どんなにヘアケアや日々の生活に注意しても、突然髪を伸ばすことはやっぱりできません。でも「どうしてもこの長さがイヤ、早く伸ばしたい!」「今日だけでも長く見せたい!」なら、こんな方法を使ってみるのもいいかも。

方法10、部分ウィッグやかつら

最近のウィッグやかつらはとっても優秀。技術が発達して、普通にはそれとわからないものが多くなっています。切りすぎた前髪など部分的に使うのもいいですし、全体にかぶるフルウィッグも。

安価で気軽に試せる市販品から、自分にぴったりのオーダーメイドまで。試してみる価値アリです。

方法11、ヘアスタイルアレンジ

鏡に映る髪はどうみても短い…。落ち込んでしまうかもしれませんが、ヘアアレンジでごまかすことだってできますし、伸びたように見せることも。

分け目を変えたりコテで巻いたり、外ハネにしたり。ヘアピンアレンジならショートの人でもできますよね。またちょこっとねじるだけで印象が変わりますし、「くるりんぱ」をすると何もしないより髪が長くなったように見えますよ。

髪の毛が伸びない原因になるNG習慣!

髪にいいことを取り入れるのはもちろんですが、髪の毛の伸びを遅くしてしまうNG行動にも気をつけなければなりませんよね。このような習慣に心当たりはありませんか?

① 砂糖と油分に要注意

まずは食事。砂糖をよく摂る食生活は、体の「糖化」を招きます。糖化とは食事で取りすぎた糖質が体内のタンパク質と結びついて細胞を劣化させること。「体のコゲ」のようなもので、肌に対してはしわやくすみの原因になりますが、たんぱく質である髪も悪影響を受けます。

具体的には、ケラチンと結合することで変性して「切れ毛」になったり「ツヤ」がなくなったり。また毛母細胞と毛乳頭の働きを妨げるため髪の成長が遅れてしまいます。


また油分の多い食事は脂質の摂りすぎになり、頭皮の皮脂分泌量が増えてしまいます。すると「毛穴の詰まり」や炎症が起きて頭皮環境が乱れ、髪が健やかに伸びていくことができません。

インスタント食品、ジャンクフード、スナック菓子、お菓子やジュースなどは取りすぎに注意。

②「伸ばしたい!」からと髪をひっぱる

よく耳にする伸ばし方、「引っ張る」「きつく結んでおく」。実際に効果があったと感じている声もありますが、科学的根拠はありません。むしろ引っ張ったり結んだりという刺激が頭皮に負担をかけ、抜け毛や切れ毛を招き髪の成長を遅らせるという可能性の方が高そうです。

長くなったと感じるのは、結ぶ位置によって長くなったように見えるからかも。伸ばしたいなら、髪や頭皮をいじめるような行動は避けましょう。

③ ドライヤーではなく自然乾燥のみ

ドライヤーの熱は確かに髪に負担。ヒートダメージによる乾燥やパサつきなども起きやすいのですが、自然乾燥ではもっと髪が傷んでしまいます。濡れている髪はキューティクルが開いている状態なので、とてもデリケート。乾くまでの間に髪の毛同士が擦れたり衣服や寝具との摩擦などの刺激で、ボロボロになってしまいます。

髪のためには、必ず頭皮を中心に素早くしっかり乾かします。ただし、高温で長時間また至近距離で当てることは避けましょう。

④ 喫煙や受動喫煙にも気を付けて

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があります。血管が狭くなると一酸化炭素の影響もあり血行は悪くなるので、髪の成長が抑制されてしまうことに。またタバコを吸うと男性ホルモンが増加しやすく、髪の成長期が短くなることも研究によりわかっています。

これらは受動喫煙でも同じかそれ以上。タバコを習慣的に吸っている人はもちろん、家族や周囲の喫煙にも気を配る必要があります。

⑤ 睡眠不足など生活の乱れ

髪を伸ばすポイントとして紹介したように、質の良い十分な睡眠は髪の成長に欠かせません。毎日同じ時間に規則正しくベッドに入ることができればベストですが、難しい場合でも極端に睡眠不足にならないよう注意して。そして平日にゆっくり眠れないからと週末に寝溜めするのも、眠りや生活のサイクルが乱れてしまうのでNGです。

⑥ 洗いすぎ・洗わなすぎに注意

髪は毎日洗うのか、洗わないのか。色々な意見がありますが、基本的には「汚れたら洗う」ことが正解。

汚れが大してないのに洗ってしまっては頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまうことにもなりかねませんし、髪の摩擦やドライヤーの熱によるダメージなどを考えても、必要以上にシャンプーすることはマイナスです。

特に洗浄成分の強いシャンプーを使っている場合は、汚れが気にならなければ2日に1回程度にとどめましょう。アミノ酸系シャンプーなど比較的洗浄力も刺激もマイルドなものを使うのであれば、毎日洗ってもさほど心配はいりません。

ただしワックスやムース、ヘアスプレーなどスタイリング剤を使っている人は、その汚れをとどめないために毎日洗う必要があります。洗いすぎも洗わなすぎも髪には良くないのですね。

えっ「わかめ」を食べたら伸びるんじゃないの?!

「髪を伸ばすならわかめ!」とは昔から信じられている説ですが、残念ながら「伸ばす」ことについてはさほど意味がありません。髪を伸ばしたり生やしたりするための成分は含まれていないのです。

もちろんわかめには髪の毛に必要なタンパク質・ミネラル・ビタミンが含まれていますので、他の食べ物同様取るべき食品ではあります。ただ「ワカメを食べていれば髪が伸びる」というのは大げさ。むしろわかめに含まれるヨウ素の持つ「ハリツヤ」効果に、髪の質を良くすることが期待できるでしょう。

髪を伸ばすためには髪の健康を保つことが一番

髪を劇的に伸ばす方法は残念ながらありません。ですが頭皮の健康を保つよう生活やヘアケアを見直すことが、ひいては髪を早く伸ばすことにつながります。抜け毛や切れ毛を防ぎ、健康な髪を育てていきましょう!

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