【医師に聞く!】低体温の原因と改善策!一年中冷える人は栄養失調⁈

【医師に聞く!】低体温の原因と改善策!一年中冷える人は栄養失調⁈

体温がいつも低め(低体温)で一年を通して手足が冷えて辛いという方は、現代の日本人女性に多いとされている予想外の原因が隠れているかもしれません!その原因や改善するための対策について、ララクリニック院長の下平先生に詳しく教えていただきました!
低体温の正しい知識と対策を学ぶ! 下平千夏先生

低体温(体温が低めの人)をもたらす原因とは?

低体温(※)「体温が低めの人」がもたらす原因とは、どういったことか考えられるのでしょうか?

「一般の方がいう低体温、つまり体温が低めの人という意味だと思うのですが、隠れた病が隠れていることもあるので、あくまで大きな病気などない比較的、健康な方の例ということでお話しますね。

女性で『慢性的に寒い・冷える』『手足が冷たい・冷えを感じる』というような方で、『だるい』『むくむ』といった症状を訴える方は『栄養失調』が原因の1つであることが多いです」(下平先生)

現代の飽食日本で栄養失調とは想像もつきませんでした。

「これは、太っている、痩せているといった外見に関係なく、現代の日本人女性の多くが栄養失調の状態にあるといわれています。自分ではきちんとバランスよく食べている、サプリメントで補っているという方でも、これまで診察した中で、理想の栄養基準を満たしていた方は、ほとんどいらっしゃいません」(下平先生)

現代の日本で栄養失調とは驚きです。早速その原因について教えていただきましょう。

※下平先生によると「医学的な低体温(症)とは、病気や大けがなど生命維持にかかわるような低い体温の状態のことを指す」とのことですが、こちらの記事では一般的な認識にあわせて「体温が低めの人」という意味で「低体温」と表記している部分があります。

低体温(体温が低めの人)をもたらす「栄養失調」はどうして起こる?

野菜などもある程度は食べているという女性も多いと思うのですが、現代の日本人女性で栄養失調とは、どういったことなのでしょうか?

「栄養失調に陥ってしまう原因の1つに、今はどんな野菜も季節に関係なく一年中食べることができ、昔に比べ便利になった一方で、野菜が持つ栄養価は昔に比べて何分の1かにまで減少してしまっていることが関係しています。
つまり、野菜をしっかり食べているつもりでも、そこから摂れるビタミンやミネラルといった体に重要な栄養素は思った以上に少ないため、気づかないうちに体内では栄養不足の状態に陥ってしまうということです。

今に比べて食事が粗末であっただろう戦後~高度成長期くらいの日本人の方が、栄養は摂れていたといわれるほどです」(下平先生)

低体温(体温が低めの人)を改善する対策

その時代の方が、栄養が豊かだったとは衝撃なのですが、野菜を一生懸命食べれば良いのでしょうか?

「日本人女性は、タンパク質も不足しているといわれています。
タンパク質は、体を動かすエネルギーになったり、血液や骨などを作る元になります。ですから、このタンパク質など体内の栄養素が不足すると、体は手足の血管をしめて、心臓や内蔵など生命維持に関わるより重要な方へ血液を優先するようになります。この結果、一年中、手足などの末端が冷えるといった症状に陥りやすくなります」(下平先生)

こういった状態を改善するにはどのような対策が有効ですか?

「タンパク質であれば、女性の場合、1日50gが1つの目標値です。50gと聞くと、一瞬、少ないようにも思えるかもしれませんが、実際に、良質のタンパク質を毎日きちんと50g摂れているかというと、意外と難しいと思いますよ。

ですから、意識的に良質のタンパク質を摂取して、血液や骨、体を動かすエネルギー源を増やすことは、とても有効な対策の1つになります。

野菜についてですが、たくさん食べるといっても、限度もありますよね。栄養は、毎日の食事から摂取することがとても大切ですが、現代では良質のサプリメントでフォローするということも、1つの手段になるようにも思います。

また、食事以外の面では、運動や入浴なども有効策の1つとなりますが、普段から常に体を冷やさないようにするという基本的なことがとても大切です。温かい飲み物を選んだりするなどして、体を冷やさないように気をつけましょう」

現代の私たちが栄養失調の可能性があるとは、想像だにしませんでした。どんなに重ね着をしても冷えが改善されないという方は、全面的に、食事を見直してみるという対策が有効なようです!
■監修
下平 千夏 先生
ララクリニック 院長/皮膚科医
  • 【医師に聞く!】低体温を改善したい!最新検査や体温を上げる治療法(1月26日公開予定)

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