【医師に聞く!】低体温を改善したい!最新検査や体温を上げる治療法

【医師に聞く!】低体温を改善したい!最新検査や体温を上げる治療法

体温が低めの人(低体温)にある体の不調は最新の検査法を実施しているクリニックであれば、自分の状態を知り、それに合った治療を受けられる可能性があるとか!そこでララクリニック院長である下平先生に、最新の検査法と治療法について教えていただきます。
低体温の正しい知識と対策を学ぶ! 下平千夏先生

低体温(体温が低めの人)のための検査1. 「貯蓄鉄」の測定

体温が低めの方やいつも冷えを感じる、手足が冷たいというような辛い症状を本気で改善したい場合、どのような検査や治療法があるのでしょうか?

「冷えなど体の不調には、何らかの病気が隠れていることもあるので、きちんと診察をします。その上で『貧血』を疑って、『貯蓄鉄(ちょちくてつ)』の検査を行う場合があります」(下平先生)

貯蓄鉄とは何ですか?

「現代の日本人女性の40歳代では、5人に1人が『貧血』と言われています。これは健康診断などで『貧血』と言われる割合です。ただ、一般的な健康診断などで測れる鉄分は、血液の中を流れているもので、この他に、『貯蔵鉄』という鉄分を蓄えておくタンクのようなところがあります。

健康診断などで『貧血』という診断にまで至らない女性の中には、血中の鉄分量は足りているものの、『貯蔵鉄』の鉄分を使って何とか体内の鉄分を保っているような方がいます。

そういう方の『貯蔵鉄』の状態がどうか調べてみると、『貯蓄鉄』が少ないことが多いです。こういう状態が続けば、疲れやすかったり、だるさを感じたり、生理前後でふらつくといったことも起こりやすいと言えます」(下平先生)

この貯蔵鉄は私たち女性の体の不調には大きなキーポイントになりそうですね?

「カイロなどで温めても、半日もすれば、元の冷えを感じる状態に戻ってしまいますよね。この貯蔵鉄に目を向けていくと、体の血の質が改善されるなど、体の不調の改善に期待できることが多いと思います」(下平先生)

貯蓄鉄の検査とはどのような検査なのですか?

「貯蓄鉄の検査とは、血液検査です。フェリチンというものを測定することで、貯蔵鉄の状態を測ることができますよ」(下平先生)

血液検査で簡単に調べることができるなら、体温が低めで慢性的に冷えを感じるという人などは、一度受けてみる価値が高いようですね!

※下平先生によると「医学的な低体温(症)とは、病気や大けがなど生命維持にかかわるような低い体温の状態のことを指す」とのことですが、こちらの記事では一般的な認識にあわせて「体温が低めの人」という意味で「低体温」と表記している部分があります。

低体温(体温が低めの人)のための検査2. 「体内のビタミン・ミネラル量」の測定

その他にも、必要な検査はありますか?

「現代の日本人女性は、栄養失調の方が少なくないと言われています。
これは野菜を食べていても、野菜自体の栄養価が下がっていることやタンパク質不足などが影響していると考えられているのですが、こういった必要な栄養素が不足していると、体は、心臓や内臓など生命維持に大切な臓器の方に血流を優先するため、手足の末端が冷えたりすることが起こりやすくなります。

こういった栄養失調の状態も、末端の冷えなど体温を低くしてしまう要因の1つと考えることができます」(下平先生)

このような症状には、どのような検査が有効ですか?

「こういった場合、当クリニックであれば、『体内のビタミン量』を測ったり、体内の栄養状態をチェックすることができます」(下平先生)

ビタミン量を測る検査とはどのようなものですか?

「自費診療となりますが、これも採血によってビタミンの量などを測定する検査です。ミネラルの不足やどのような有害な物質が体の中にあるかということも調べられる検査もあります。
ちなみに、このビタミン量などを測る検査で、基準値をすべてクリアーできた患者さんはほとんどいらっしゃいません。それだけ多くの女性の間で、栄養が足りていない方が増えているのだと思います」(下平先生)

低体温(体温が低めの人)のための治療法|メディカルサプリメント・点滴

先ほど教えていただいたような検査で、足りていない鉄分、ビタミン、ミネラルなどが分かった場合、どのような治療をしていただけるのですか?

「足りていない栄養が分かった段階で、その人に必要な栄養素などを総合的に判断して、メディカルサプリメントを処方したり、ビタミン点滴をするといった治療を行います」(下平先生)

どれくらいの期間、通院すれば、効果を実感できる方が多いですか?

「個人差が大きいところですが、体の循環や代謝の仕組みなどからしても、最低でも3ヶ月は続けていていただく必要があります」(下平先生)

何年、十何年にもわたって続いてきた症状が和らぐ可能性があるのなら、3ヶ月はそれほど長くないように思います。先生、こういった検査や治療はどういった病院で受けられるのでしょうか?

「一般的な内科などでは対応していない病院もあるようですが、親身になって寄り添ってくれるようなかかりつけ医を見つけて、相談してみるというのも良いことだと思いますよ」(下平先生)

同じサプリメントでも、お医者様がその人に合うような形で処方してくれるメディカルサプリメントは効果も高いといわれています。長年の不調が改善するかもしれないのであれば、一度、試してみる価値は高そうですね。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
下平 千夏 先生
ララクリニック 院長/皮膚科医

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