歯科検診行ってる?費用と内容、G・COなど用語をわかりやすく解説!

歯科検診行ってる?費用と内容、G・COなど用語をわかりやすく解説!

歯科検診は口の健康のために必須。保険適用や医療費控除の対象になったり、無料〜低料金で実施する機関も。幼児や妊婦は受診すべき?頻度や内容、健診との違い、COなど学校や歯科医院で使う記号&用語などの情報ページ。予約電話の前にまとめてチェック!

歯科検診行ってますか?

子供の頃は必ず学校で実施されていた歯科検診。大人になってから、あなたは行っていますか?

10〜70代の男女を対象にした調査によると、1年以内に歯科検診を受けている人は全体の約半数。中でも、痛みや腫れなどの異常が出たからではなく「定期的にチェック」として受診した人は約3割、と年々増加しています。

ですが、アメリカやスウェーデンなどの欧米諸国に比べると受診率は圧倒的に低く、歯科先進国とは言いがたいのが現状です。さらに口の中に異常を感じているにもかかわらず受診しない人も。

「行ったほうがいいと解ってはいるけど面倒…」「何をして費用はどのくらいかわからないし…」そう思って歯医者さんから足が遠のいている人も多いと思いますが、歯科検診を怠るとかえって費用がかかったり通院回数が増えてしまったり。

歯科検診の疑問をここで解消して、健康な歯をキープしましょう!

検診の内容は何をするの?

気になる検診の内容。基本的な内容はこのようになっています。


■虫歯と歯茎のチェック

まずは虫歯のチェック。痛みがなくても軽度の虫歯になっていることもあります。特に見えにくい場所は歯ブラシが当たりにくいので、虫歯になりやすい上に気付きにくいのです。

また治療済み箇所の近くは新しい虫歯ができやすい所なので、虫歯になっていないか、なりそうな状態になっていないか、専門的にしっかり見てもらいましょう。

そして歯と歯茎の境目の歯周ポケットを確認。4mm以上の深いポケットは、自分では中の細菌を取ることができないため歯周病が進行しやすくなります。レントゲンでは見えない組織の状態を判断していきます。そして出血の有無や歯の揺れの有無なども丁寧にチェック。

■歯磨き(ブラッシング)指導

お口の健康は丁寧な歯磨きが基本。ですが自分ではきちんと磨けているつもりでも、誰しも「磨き癖」があるものです。そして歯並びも一人一人異なるため、自分にあった正しい歯磨きを身につけることが大切。

歯科検診では歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシの正しい使い方までを教わることができますよ。
■歯垢チェック

ものを食べれば「歯垢(プラーク)」は誰でもつきます。歯垢とは数億個いると言われる口内の細菌に食べカスが付着したもので、虫歯や歯茎の炎症、そして歯周病を招くことに。

プラーク染色剤を使って染め出すことで、どこにどのくらい歯垢が付いているのかをチェックすることができます。歯垢の段階であれば、丁寧に正しい歯磨きをすることで除去することが可能です。


■歯石とり

放置されたプラークは唾液中のカルシウムと混ざって「歯石」になります。強固に付着してしまうため歯磨きでは取り除くことができず、さらに歯垢が付着しやすくなることでどんどん症状は悪化していきます。

歯科検診では専用の器具を使って歯石を取ってもらうことができます。
■歯並び・噛み合わせチェック

歯並びや噛み合わせが悪いと歯ブラシが行き届きにくく汚れが溜まりやすくなってしまいます。正常に噛み合わせができない「不正咬合(ふせいこうごう)」にはさまざまな種類があり、必要に応じて解消する方法を提案されることも。

噛み合わせが悪いと虫歯になりやすいだけでなく、歯ぎしりや頭痛、疲労などを引き起こす場合もあります。


■歯科・口腔相談

歯科というと虫歯、歯周病の治療と考えがちですが、顎の痛みや噛むこと・飲み込むことなど口腔内の健康全般を相談することができます。専門家の立場から適切なアドバイスをもらいましょう。

口の中の粘膜の異常などから口腔ガンを早期に発見することも可能です。

■レンドゲンをとる場合も

歯科医師の判断によりますが、口の中を見ただけでは見えない部分や歯の中の状態を知るためにレントゲンを撮ることもあります。痛みが出る前の虫歯を見つけることができて、治療も短くすみます。

頻度は3カ月~半年目安!

「定期的に」と言われますが、どのくらいの頻度でいけばいいのでしょうか。多くの歯医者さんは、3ヶ月から6ヶ月に一度程度の歯科検診を推奨しています。ですがこれははやお口の中の状態にもより、最近虫歯ができた、たくさんの詰め物がある、深い歯周ポケットがある…という場合はより頻繁に受診する必要があります。歯科医に相談してみましょう。

費用や保険適用について

どのくらい費用がかかるのか、事前に知っておくと安心して検診が受けられますね。

予防目的での検診の費用は…保険適用外

まず、予防目的での場合、保険は適用されません。健康保険とは治療のためのものであり、予防のためのものではないからです。

そのため、検診の結果虫歯や歯周病などが見つからなかった場合には自費になり、6000円から1万円程度の費用がかかります。

自覚症状や実際に虫歯など治療が必要な場合の費用・・・保険適用内

とはいえ、多くの場合は歯周病や虫歯などが発見されるため、検査・治療ともに保険が適用されます。そのため、検診と初回の治療合わせて3000円から4000円程度になるでしょう。


保険の適用内外に関わらず、進行した虫歯の治療となった場合の費用が1回数千円から1万円を超えることを考えると、金銭的にも定期検診に通った方が得と言えそうですね。

検診は医療費控除になる?

1年間に、一定額以上の医療費を支払った場合に所得税や住民税の一部が減額されるシステム、医療費控除。さまざまな規定があったり曖昧な部分もあるのですが、一般的に予防目的・健康促進目的・審美目的などは医療費控除に含まれないと考えていいでしょう。

そのため、歯周病予防としての歯石除去や歯科検診は、疾病の治療を行うものではないため対象になりません。しかし検診の結果虫歯や歯周病などが見つかり、その治療を行なった場合には「治療に先立つ診察」と考えられるため、医療費控除の対象となります。

自治体によっては歯科検診が無料のところも

自治体によって対象者や自治体負担額は異なりますが、無料や格安で歯科検診を受けることができる場合もあります。「歯科検診を受ける努力義務」が法律で課せられたことにより、近年全国的に自治体での取り組みが盛んになっています。30歳、40歳など節目の年に対象となることが多いので、お住いの自治体のホームページなどで確認してみるといいでしょう。

東京都江戸川区・渋谷区・目黒区・大阪府東大阪市・吹田市・福岡県筑紫野市などで特定の年齢の人を対象に無料検診が実施されており、有料の世田谷区や板橋区・大阪市・福岡市などでも200円〜700円程度とわずかな個人負担額で受けられます。

歯科検診で選びたい歯科医院は…「予防歯科」に積極的なところ

地方自治体の実施する歯科検診では歯科医院が指定されていることもありますが、個人で受診する場合、もしかかりつけの歯科医があればそちらでOK。普段からあなたの歯の健康を守ってくれる信頼できる先生にお願いしましょう。

かかりつけが特になく新たに歯科を探すのであれば、予防歯科に力を入れている医院がおすすめ。予防歯科とは、虫歯になってから削る・抜くなどの治療をするのではなく、口腔内の健康を保ち虫歯や歯周病などにならないよう予防を大切にすることです。
ホームページなどでお近くの予防歯科を検索してみましょう。

妊婦の場合や子供の歯科検診はどうなってるの?

妊娠中の女性や子供にも歯科検診は不可欠。そのため誰でも受診しやすいよう、さまざまな制度があります。

妊婦は母子手帳に無料券がある

妊婦と歯科検診。一見無関係なように見えますが、妊娠した体はホルモンバランスも変わってカラダに変化が現れます。ホルモンバランスが変動すると唾液が粘つきやすく歯周病になりやすくなったり、つわりで歯磨きが満足にできず虫歯になりやすかったり。妊娠中は歯のトラブルが起こりやすい時なのです。

この時期に歯のトラブルが起きると早産リスクが高まったり、生まれてくる赤ちゃんに虫歯を移してしまったり。さらに出産後は通院する暇もないほどの忙しさになるでしょうから、妊娠中に検診を受け、必要に応じて治療をしておきましょう。

タイミングとしては安定期に入ってから後期になる前に済ませておくのがベスト。つわりも落ち着いており、お腹もそこまで大きくないので治療のポジションでもそこまで負担にはなりません。ですが必ず妊娠していることを歯科医に伝えてください。

自治体によっては、母子手帳に無料券がついていたり、指定の歯科医院で無料検診が受けられる場合があります。実施方法など、市町村のホームページをチェックしておきましょう。

子どもは無料で乳幼児健康診査がある

厚労省では幼児の虫歯予防について「3歳児で虫歯のない者の割合を80%以上にする」という目標を掲げており、1歳6ヶ月児と3歳児を対象に乳幼児歯科健康診査が実施されています。これにより全国の市町村すべての子どもが無料で受診することができます。

1歳6ヶ月児では虫歯になりやすい生えたての歯のケア。乳歯が生え揃った時期の3歳児では、多様化する食事によって虫歯リスクが高まっています。お口の環境チェックや歯磨きの仕方、また指しゃぶりなどによる歯並びの影響などもしっかり指導してもらいましょう。

1歳6ヶ月児ではほとんど虫歯が見つからないのに対して3歳児に増加していることを受け、地域によっては2歳児での健康診査を実施しているところもあります。実施日が近づくとお住いの自治体から通知があるので、見落とさないようにしましょうね。

ここが「わかんない」歯科検診!

歯科検診の重要性がわかってきましたよね。最後に歯科検診に関する言葉を解説しておきます。

歯科健診と歯科検診の違い

歯科検診と歯科健診。どちらも読みは同じですし、意味もほとんど同じに思えますが、厳密に言うとこの二つは異なります。

「健診」とは、健康診断の略であり、健康であることを前提とした全体的なチェック。「検診」は、専門的見地からさらに具体的に特定の病気かどうかを検査・診察していくことを指します。

学校などで集団で行い、明らかな異常がないかをチェックするのが「健診」。そこで異常が認められた場合には改めて歯科「検診」を受け、必要に応じて治療を進めます。検診の前の大まかなふるい分け診査が健診、と考えるとわかりやすいでしょう。

CO、G…用語がわからない!基本用語解説

検診中に歯医者さんが早口で言う謎のコトバ。何を言われているのかわからないと不安ですよね。子供が学校から持って帰った紙を見てもちんぷんかんぷん…

耳にすることの多い基本の用語を押さえておきましょう!

■歯の呼び方

・ABCDE…乳歯

・12345678…永久歯

歯全体を上下左右の4つのブロックに分け、前歯から奥歯に向かって順にこう呼ばれます。

■虫歯を示す用語「C(シー)」

・CO(シーオー)…明らかな虫歯ではないが、歯の表面が白く濁っている虫歯の初期状態が見られ、要観察。「O」はゼロではなく、オー「observation(観察)」の略。

・C1(シーワン、もしくはシーイチ)…歯の表面のエナメル質が脱灰(だっかい)している(溶けている)状態で、穴はまだなく痛みもあまりない。1〜2回の治療で完治。
・C2(シーツー、もしくはシーニ)…象牙質に虫歯が進んでおり、穴が空いた中程度の虫歯。食事の際にしみることも。1〜2回の治療で完治。

・C3(シースリー、もしくはシーサン)…大きな穴が空き、象牙質から歯髄にまで達した虫歯で、激しい痛みを伴う。根管治療が必要なので時間がかかる。

・C4(シーフォー、もしくはシーヨン)…歯が崩れて根だけになった状態で、歯髄は死んでいるので痛みはないが、歯を残すことはまずできない。


■歯茎の状態を示す用語「G(ジー)」

・GO(ジーオー)…歯周疾患要観察歯。磨き残しがあり、歯石の付着はないが歯茎に軽い炎症がある状態で、このままでは歯肉炎になる可能性が。

・G(ジー)…歯肉炎。

定期的に歯科検診を受けてキレイで健康な歯をキープ

日本では「歯医者大好き!」と言う人はあまり多くなく、痛くなってしまうまで後回しにしてしまって、放置された虫歯は進行して治療に時間もお金もかかる…というパターンになりがち。

虫歯や歯肉炎は誰でもなってしまうものですが、マメに歯科に通い初期に発見・治療することで、時間的にも金銭的にも負担は軽めです。検診に費用がかかっても長い目で見ればお得ですし、無料で検診が受けれるのであればぜひその制度を利用したいものです。

定期的にお口のメンテナンスをプロにしてもらって、いつまでも健康な自分の歯を保っていきましょう!

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