カンの良い女、悪い女、二人の運命はこんなに差が出る【齋藤薫】

カンの良い女、悪い女、二人の運命はこんなに差が出る【齋藤薫】

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 今月のテーマは"カンの良い女、悪い女、二人の運命はこんなに差が出る”について。毎月第2水曜日更新。

カンの良さほど、人生において重要なものはない

まずいきなり聞いてしまうけれど、あなたはカンが良いほうだろうか、悪いほうだろうか。そう聞いたのは、人間の運命を見えない力で動かしているのは、まさにこのカンではないかと思うから。カンはカンにすぎないと言うかもしれないけれど、実はこんな重要なものはないくらい。とはいえカンだけにコントロールできない。そこが問題なのだ。何とか操る方法はないものか。 

カンもいろいろで、例えば「あの子はカンがいいね」なんて評価されたりするときのカンはもちろん、勘。実はこれ、人間の能力の中でもとりわけ重要、仕事ができるかできないかって、まさしくこの勘にかかっているからなのだ。よく気がつく、言われなくてもやっている、期待以上に仕上げてくる……これぞ仕事ができると評価される最大のポイント。要は仕事って、相手の期待を上回ってこないと人を感心させることなどできない。もちろん、与えられたことをきちんとこなすのは大前提の大前提。でもそれ以上のことができなければ「可もなく不可もない普通の子」になってしまう。そこで必要なのが、勘の良さなのだ。 

で、勘には、物事を直感的に感じ取る"第六感"という意味もありながら、一方に、"物事をよく調べて考えること"という意味もある。勘もただ、天から降ってくるものではなく、ちゃんと求められているものを考え抜いて、時には調べて、相手に先回りするという努力がなければ成立しないのだ。そこがぼんやり仕事をしている人との違い。与えられた仕事だけひとまずこなして、満足している人との決定的な違い。勘は、自ら働かせてこそ働くものなのである。 

この人は何を求めているのだろう、このクライアントは何を求めているんだろう、それを考えずに動き出すから"普通の子"になってしまう。「彼女できるね」と言われるためには、全てにおいて先回りして考えることなのだ。相手の気持ちを読み、すぐに動き出す、小池さんがよく言うスピード感、これに尽きるのだ。別に成功願望などなくても、仕事で人を感心させることは極めて大切。人生において"仕事ができる人"という評価は、勝手に運命を切り開いていってくれるから。 

さて、運命を決める2つ目のカンは、言うなれば"女の観"とも言うべき直観。これで女の人生は決まると言ってもいいくらい。"直感"が、感覚的に物事を瞬時に感じ取ることなら、"直観"とは、推理を用いず、直接的に対象を捉え、本質をつかむ認識能力……。 

要は、付き合う前に"男を見る目"と、付き合ってから"男の不実を見抜く目"、この2つがないと女はどうしたって不幸になる。とはいえ、同じカンでも、嫉妬や猜疑心が含まれた"女の当てずっぽう"を働かせすぎると、うまくいくものもいかなくなり、それがもとで不幸になることだってあるわけで、ここは変な"直感"はいらない、あくまでも正しい認識が必要なのだが、人生、ここが何より難しい。 

むやみに男の浮気を疑ったり、逆に騙され続けたり。見栄やプライド、自信やコンプレックスが"女の直観"を鈍らせるからこそ、意外にも仕事のできる知的な女ほど、実は失敗しやすいのである。いや、仕事ができる知的な女性ほど、自分のことがわからないのに人のことはよーく見えたりする。だからよけいに哀しいのだ。 

いずれにせよ直観の観、鈍らせずに研ぎすませてほしい。幸せな人生のために。

嫌な予感は良い予感。みんな霊感を持っている。

3つ目のカンは、不幸から逃れるための予感。あなたは"嫌な予感"とか、ぞわぞわとした"胸騒ぎ"とか、そういうものを感じるタイプだろうか。人間、良いことが起きる予感というのはあまりなく、予感の多くはやっぱり悪いことに使われる。もちろんあんまり気持ちの良い感覚ではないけれど、これも人生においては恐ろしく重要だ。 

例えば、嫌な予感だけで病院に検査に行ったら怖い病気が見つかったみたいな、そういうことが実は少なくないからなのだ。逆に、あるプロのドライバーはこんなことを言っていた。運転をするときは、大体いつも"嫌な感じ"というのがあるもので、それがなかった日に"実は事故が起こりやすい"と。私などは最近良い感じ、と思ったとたんに、悪いことが起こるタチ。油断しないために、緊張感を持ち続けるために、"嫌な予感"があると考えると、これはあながち悪いカンではない。言ってみればそれは、"転ばぬ先の杖"的に、自分を救ってくれる誰にでもある霊感なのだと思う。誰にでもあるけれど、それをうまく使えている人と使えていない人がいるだけなのだ。「私、霊感が全くないの」と言っている人にも実はある。目をつぶるといろんな感覚が研ぎすまされるように、人の中には不思議な感覚が眠っているのに、覚醒させていないだけ。だから今すべきは、持って生まれた感覚的能力を、いつも研ぎすませておくという心がけなのだ。 

だから4つ目は、幸せの方向に歩いていく方向感覚的な感性。大きな挫折も苦労もなく、するすると上手に人生を生きている人っているもの。選択がいつも正しくて、いちいちうまくいっちゃう人っているもの。これを単に"運の良い人"と片付けてしまってはいけない。結果的にそういう人はあらゆるカンが良い人。何もかもうまくいかない人は人生迷走、カンの悪い人。これはもう曲げようのない事実なのだ。 

でもこの4つ目のカン、人生の進め方の正誤は、人間的センスが決めるもの。人生の分かれ道で、どちらに行ったら自分がより幸せになれるかを見極める感性、それ自体を生きていく上でのセンスと捉えてみたのだ。そういうセンス、一体どこからくるのかといえば、これはもちろん大きな意味での判断力だが、その内訳は、霊感×知力×生命エネルギー。わかりにくいかもしれないが、例えば逆を言えば、安室奈美恵は生きていくセンスにも優れていたということ。当然のこととして、一流のスペシャリストの多くは、子供の頃にまるで神の啓示のように自分が将来すべきことがはっきり見えたと証言する。あるバイオリニストは6歳位のとき、ラジオでバイオリンの音を聞いて、自分はこれを弾く人になるんだと気づいたと言った。もちろん才能も必要だが、自分の才能を占う知の力と、それを形にするエネルギー、3つが揃ったからその人は成功した。 

ただ人によっては、大人になるにつれ、逆にこのセンスがなくなる。まず、もう年だから、もう手遅れだからという諦めがセンスを奪うのだ。「人より幸せになりたい」というがむしゃらな願望がセンスを鈍らせるのである。ゴテゴテめいっぱい着飾ってしまう女のセンスの悪さみたいに。大人になっても、そういう能力は衰えていない。それどころか霊感も知力もエネルギーも、子供の頃よりはるかに高まっているはず。 

まず、あなたの中にも霊感があることをちゃんと自覚しよう。で、閃きにも似た霊感を分析判断する力、またその判断通りに動き出すエネルギー、その3つをどうか諦めず、 そして欲張らず。そうすると、自然に道が開けてくる。どちらに行っていいかがぼんやりでも見えてくるはずなのだ。 

近頃つくづく思う。きっちりと人生を生きてきた人は霊感が鋭くなっている。皆同じことを言うのだ。何だか私、カンが鋭くなってて見えるのと。いや、みんな見えているのだ。でも意識を集中させてモノを考え、きっちり生きてきた人だけ、自分の未来を見通す潜在能力が改めて覚醒するのだ。間違いなくそう。だからいくつになっても、結局カンが良い人が幸せになる。死ぬまでカンを鈍らせてはいけないのだ。これまで見てきた4つのカン。必ずや研ぎすませてみて。

【斎藤薫の美容自身 STAGE2】まとめ記事はこちら
齋藤薫 美の格言15

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