【医師に聞く】「帯状疱疹」はうつる?代表的な症状と原因・発症場所

【医師に聞く】「帯状疱疹」はうつる?代表的な症状と原因・発症場所

「帯状疱疹」という病名を聞いたことがあっても、その症状や原因、注意点は意外と正しく知らない方が多いのでは?また、帯状疱疹はうつるという話までも存在!そこで千春皮フ科クリニック院長で皮膚科専門医の渡邊千春先生に帯状疱疹の正しい知識を教えていただきます。
身近に潜む帯状疱疹を詳しく解説 渡邊千春先生

帯状疱疹とはどんな病気?|症状・発症しやすい場所・原因

「帯状疱疹」という病名を耳にしたことはありますが、実際どういった病気なのか帯状疱疹の代表的な症状など基本的なことを教えていただけますか。

「ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが現れます。それが数日で増えて、身体の左右どちらか一方の神経に沿って、帯状に広がるという特徴があります」(渡邊先生)

ピリピリと刺すような痛み、赤い斑点や水ぶくれが着物の帯のように広がっていくのが特徴なのですね。このような症状は、体のどういった場所に発症しやすいのですか?

「半数以上が上半身に発症します。顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位です」(渡邊先生)

そのような帯状疱疹を発症してしまう原因について、詳しく教えていただけますか?

「帯状疱疹の原因は、多くの人が子供の頃にかかる『水ぼうそうウイルス』です。『えっ、子供の時にちゃんと治したよ』と思われるかもしれませんが、子供の時に体内に入ったウイルスは実は消滅していません。

体内に居座り、神経節(顔面の三叉神経、脊髄神経、坐骨神経など)に数十年間も潜伏するのです。しかし、健康で免疫力が強い間はウイルスの活動は抑えられています。ところが、加齢やストレス、過労、病気などによって『免疫力が低下』すると再び活動を始め『帯状疱疹』として発症します。

つまり、『水ぼうそう』にかかったことがあれば、誰でも『帯状疱疹』になる可能性があるのです」(渡邊先生)

帯状疱疹はうつる?|帯状疱疹の正しい知識

「帯状疱疹はうつる」という噂を聞いたことがあります。帯状疱疹のこういった面に関して、正しい知識を教えていただけますか。

「では、帯状疱疹がうつるのかといった側面から、正しく解説していきましょう。

■うつらない・ほとんどうつらない
・『水ぼうそう』か『帯状疱疹』にかかったことがある人にはうつらない
・『水ぼうそうの予防接種』を2回打った人にはほとんどうつらない
・『健康な大人』にはほとんどうつらない

■うつる危険性・可能性がある
・まだ『ワクチンを打っていない乳幼児』にはうつる危険性がある
・『HIVに感染している人』や『ステロイド内服薬を長期使用している人』にはうつる確率が高い」(渡邊先生)  

乳幼児を持つご家庭などで、家族が帯状疱疹にかかったときは、特に注意が必要のようですね。

「帯状疱疹の症状が出ているときは、『赤ちゃんにウイルスをうつす可能性があります』。赤ちゃんが『水痘・帯状疱疹ウイルス』に感染すると『水ぼうそう』になってしまいます。
・うつさないように予防策をとること
・1歳になったら『水ぼうそうの予防接種を2回打つ』こと
などが予防には有効です。

特に、まだワクチンを打つことができない0歳の乳児には、帯状疱疹が出た人は『近づかない』ようにしてください。また、授乳中の女性に帯状疱疹が出たら『授乳はストップ』して、早めに医療機関を受診しましょう。その際、授乳しながらだと使えない薬があるので、必ず医師に相談してくださいね」(渡邊先生)

子供の頃の水ぼうそうのウイルスが何十年も生きていて復活するとはとても怖いですよね。渡邊先生によると、帯状疱疹は早期発見することで、重症化を防ぐことができるそう。いつもと違う発疹や水ぶくれに気がついたら、早めに医療機関に相談することが大切なようです。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
渡邊 千春 先生
千春皮フ科クリニック 院長/皮膚科専門医

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