【医師に聞く】帯状疱疹は誰にでも可能性あり?!身近に潜む原因とは

【医師に聞く】帯状疱疹は誰にでも可能性あり?!身近に潜む原因とは

帯状疱疹という病名は知っていても、自分には関係ないと思っていませんか?帯状疱疹は身近なきっかけが原因となって多くの人に発症する危険性があるのだそう!千春皮フ科クリニック院長で皮膚科専門医である渡邊先生に詳しく教えていただきます。
身近に潜む帯状疱疹を詳しく解説 渡邊千春先生

帯状疱疹が発症しやすくなる身近な原因|ストレス・季節や環境の変化

帯状疱疹は多くの人に発症する可能性があると聞いたことがあるのですが、どういったことが帯状疱疹を引き起こす原因となるのですか?

「『帯状疱疹』が発症するのは、『病気』や『ストレス』『加齢』などによって体の抵抗力が落ち込んでしまっているときが多いと言われています。

よって、『帯状疱疹』になりやすいのは、『抵抗力の弱い高齢者の方』『妊娠中の方』が多いです。中でも、高齢者の場合は、『後遺症(帯状疱疹後神経痛)』に悩まされる方も多いため、特に早めの治療が必要になります。

また、『季節や環境の変化』などによっても帯状疱疹には罹りやすくなるため、『風邪をひきやすい時期』や『急に環境が変わり、体が対応しきれないとき』などは特に注意が必要です。

なぜ、このような時期に発症しやすいのかと言うと、帯状疱疹を引き起こす『水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス』は、子供の頃に多くの人がかかる「水ぼうそう」のウイルスのことです。その『水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス』は、水ぼうそうが治った後も、神経節の中に潜んで、免疫力が低下するときを見計らって増殖を始め暴れだす『日和見(ひよりみ)感染症』を引き起こすウイルスだからです。

体の抵抗力が弱まっているときは様々な病気に気を付けなくてはなりませんが、『水痘・帯状疱疹ウイルス』を保持している人は非常に多いため、中でも注意を払い、いつでも適切な治療ができるようにしたい病気です」(渡邊先生)

帯状疱疹が治るまでの期間・合併症や後遺症とは?

帯状疱疹を発症してしまった場合ですが、通常、どれくらいの期間で治りますか?

「発疹は1週間~10日ほどでピークを迎え、2~3週間でかさぶたが取れて治癒します。ですが、2次感染などを起こした場合、『色素沈着』や『瘢痕(はんこん:病気が治った後も、その跡などが皮膚に残ること)』になって残る場合があります。

痛みはさらに長く残る場合もあり、重症の場合、10年以上苦しむこともあります(帯状疱疹後神経痛)」(渡邊先生)

10年以上も痛みに苦しむことがあるとは、知りませんでした。その他にも、注意すべき合併症や後遺症などはありますか?

「一般的な合併症として、『発熱』や『頭痛』がみられることがあります。また、顔面の帯状疱疹では、『角膜炎』や『結膜炎』などを起こすことがあります。その他の合併症として、まれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などが生じることがあります。これを『ラムゼイ・ハント症候群』と呼びます。

通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これを『帯状疱疹後神経痛』といいます。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります」(渡邊先生)

渡邊先生によると、このような合併症や後遺症を防ぐためには、「早めの治療の開始」が鍵となるそうです!水ぼうそうのウイルスが原因とあれば、私たちの多くが帯状疱疹にかかる危険性があると言えます。年始など疲れが出やすい時期は、意識して体を休めるなど、特に注意して過ごしたいですね。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
渡邊 千春 先生
千春皮フ科クリニック 院長/皮膚科専門医

関連記事