婦人科医に教わる!30代を過ぎてからの婦人科検診の大切さ

婦人科医に教わる!30代を過ぎてからの婦人科検診の大切さ

定期的に婦人科検診していますか? 一口に「婦人科検診」と言っても、さまざまな検査があって、一体どれを受ければいいのかわからない……30代になったら定期的に検査したい内容について、アヴェニューウィメンズクリニック院長の福山千代子先生に聞きました!
子宮に起こる、さまざまな病気 福山千代子先生

婦人科検診では、エコー検査と子宮頸がん検査を受けよう

婦人科検診を受けたほうがいいことはわかっていても、基本的な検査のみでいいのか、ほかの検査もセットにしたほうがいいのか……など、迷っているうちに先延ばしになってしまうことも。とくに30代になると、周囲に子宮のトラブルを抱える友人も出てきて、不安になってきます。一体どんな検査をしたらよいのでしょうか?

「近年、エコー(超音波)の解像度が上がり、小さな腫瘍などの問題を見つけやすくなりました。そのため、婦人科検診を受けるときは、エコーでの検査があるものを選びましょう。子宮の病気として一般的な子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどがあれば、見つけることができます。

さらに、性交があるなら合わせて受けたいのが、子宮頸がんの検査です。子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)の感染が持続することによりなるものですが、段階を経てがん化するので、早い段階で見つかれば治療しやすいのが特徴です」(福山先生)

なお、子宮頸がんに関しては、100種類以上あるHPVのうち、とくにリスクの高い16型と18型のウィルスの感染を防ぐワクチンを接種する人もいるそうです。

婦人科検診をおこなう頻度や値段とは?

どのくらいの頻度で検診に行くのがよいですか?

「問題がなければ、年に一回でよいと思います。エコー検査と子宮頸がんの検査あわせて、診察台に上がったら2~3分程度で終わります。ただし、筋腫など、問題が見つかればもう少し時間がかかることもあります。

値段はクリニックによって異なりますが、私のクリニックではエコー検査と子宮頸がんの検査をあわせた『ウーマンズベーシック検診』を、1万800円で(2017年11月現在)おこなっています。かゆみやにおいなどが気になる場合は、おりものや感染症の検査を追加できます。

なお、不正出血などの症状がある場合は、保険で検査を受けられることもあります。その際は3000円くらいですが、クリニックによっては保険診療をおこなっていないので、問い合わせたほうが安心でしょう」(福山先生)

子宮頸がんの検査を「痛い」と聞いたことがある人は多いと思いますが、かなり個人差があるそう。激痛が走るというより、お腹に少し違和感がある程度のことがほとんどらしいので、やみくもに怖がらずに受診したいものです。

婦人科に行くのを我慢してしまう人が多い理由

検査をしたほうがいいとは思いつつ、怖かったり、不安だったり、恥ずかしかったりすると、つい婦人科に行くのを先延ばしにしがち。福山先生は「限界まで我慢してしまう人が多すぎる」と指摘します。

「30歳を過ぎても、ちゃんと婦人科を受診したことのない人はけっこう多いんです。何かおかしいなと思っても、自然に治るのではないかと淡い期待を抱いてしまう。あとはやはり『こんな症状、私だけなのでは』という不安や恥ずかしさによって、足が遠のく人も多いですね。

たとえば、日中なのに、夜用のナプキンを2~3時間置きに変えないといけないほどの経血量だとしたら、やはり医師にかかったほうがいい。でも患者さんたちの話を聞いていると、みなさん、病院に行く前に自分なりに工夫してしまうんです。以前、就寝中も数時間ごとにタイマーセットしてナプキンを変える人や、レジャーシートを敷いて寝ている人もいました。

私たちは毎日、何十人も診察していますし、来院される方の多くは、生理の量や痛み、おりもの、かゆみ、においなどが気になっている方ばかり。『私だけかも』と思わずに、気になったらすぐ受診してほしいと思います」(福山先生)

早めに診察してもらうことで、たとえば子宮筋腫や子宮内膜症のように、生理の経血量が増える病気を早期発見できることもあるそう。婦人科検診はもちろんですが、日ごろから気になったら婦人科を訪れる習慣を身につけましょう!
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
福山 千代子 先生
アヴェニューウィメンズクリニック 院長/産婦人科医

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