コスメの企み第二章【モテ力の超基本はうる肌と艶髪に】

コスメの企み第二章【モテ力の超基本はうる肌と艶髪に】

美容誌『VOCE』創刊時から美容ライターとして携わる“美容界のドン”近藤須雅子がお送りする、新連載「コスメの企み」。恋もキレイも仕事も健康も……私たちはコスメの能力の5%しか使えてない?残り95%を目覚めさせる本気の美容ネタをお届け。

古今東西、男性が見てるのは
肌に髪にボディライン

多くの男性は、女性の“見た目”を最重視する……この事実を受け入れたところで、じゃあ、女性のどこを見ているのか、というのが今回のテーマです。

前回紹介したカバーマークの調査でも、そのへんはしっかり追求していて、「女性の外見の中で、美しくないとマイナスイメージとなる部分はどこですか?」(なんとストレートな質問!)と重ねて訊いています。結果はぶっちぎりで肌、次に髪、ほぼ同数でスタイル(体型)と続きます。さらに「いちばん美しくあってほしい部分はどこですか?」との質問には、1位がスタイル(体型)、2位が肌で、3位が髪。3大要素は不動です。

Q:女性の外見の中で、美しくないとマイナスイメージとなる部分はどこですか?[MA]

Q:女性の外見の中で、一番美しくあって欲しい部分はどこですか?[SA]

出典:カバーマーク株式会社(2012年)『肌に関する意識調査』

この結果は今どき男子に限らず、時代や文化、国境を越えて不変。ピラミッドの壁画やボッティチェリのビーナスから、浮世絵の美人や初音ミクまで、なめらかな肌、長く豊かな髪、くびれたウエストは鉄板です。

今さら?と、うんざりするほどありきたりだから、女子としてはつい軽く流してしまいがちですが、ここが(対男性)美容の最重要ポイント!どんなに変わりばえしなくても、美肌、美髪、ナイスバディが三大女性美。(男性を意識したビューティでは)まつげの長さやシャドウの色やチークの位置やネイルのデザインなんて、まったくの枝葉末節です。

私たちの身体はダイエットに
失敗するようにできている

ここで話題はがらっと変わって、ダイエットの難しさについて、ちょっと考えてみたいと思います。太るのは簡単だけど、痩せるのは大変ですよね。なんとか減量できても、リバウンドせずに成果をキープするのはもっと大変。でも、それも当然なのです。なにしろ 私たちはみんな、DNAレベルで太りやすく痩せにくくできているのですから。

つまり、こういうこと。農業が成立し、なんとか安定して食事を摂れるようになったのは、今から約1万年前。その前の何百万年もの間、私たちの遠い祖先はいつ食料が手に入るかわからない日々をサバイブする必要があったのです。それには、たまに食事が摂れたら栄養分をしっかり(贅肉として!)身体にため込む能力や、摂取したエネルギーを無駄にしない燃費のいい(カロリーをやたらに消費しない)身体が有利だったはず。また、何百万年もの間には、効率よく栄養をとれる糖分や脂肪分を特別においしいと感じる味覚も磨かれていったことでしょう。燃費が悪くて大量のカロリーを消費し、脂肪を蓄えることもできず、甘いものや脂肪分が嫌いで小食だった痩せ体質の人々が、生き残って子孫を残せた可能性は限りなく小さいはずです。

私たちは全員、この過酷な饑餓時代に生き延びたフィジカルエリートたちの子孫です。ただ、この優秀な抗飢餓DNAは、現代の日本では無用の長物。今では運動量も少ないのに燃費がよく、一度に大量のカロリーを摂らなくてもいいのに、脂肪分や糖分がたっぷりのスイーツや上質肉料理が大好物のままです。何百万年もかけて完成したDNAは、たった何千年や何百年では変わらないし、おいしそうな食べ物に囲まれて暮らしながら我慢するなんて、ほとんど本能に逆らうようなもの。これじゃあ減量に失敗し続けても仕方ないでしょう。

健康な若い女性が好きな
浮気スケベ野郎の子孫たち

祖先から受け継いだDNAは、対饑餓能力だけではありません。私たちはまた、寿命が40年にも満たず、赤ちゃんの多くが成人することなく死んでしまった時代に、子孫を残せた男性たちの子孫でもあります。妊娠しにくい年長女性や優しくて賢くても身体の弱い女性と添い遂げた男性たちの血は、多分、ずっと昔に途絶えたはず。私たちの祖先は、手当たり次第に女性を自分のものにして子供を作りまくった男性なのはほぼ確実です。

実際、英国レイセスター大学のマーク・ジョブリング教授らのDNA分析によると、現在のユーラシア大陸(アジア大陸+ヨーロッパ大陸)の人々の先祖をたどると、ほぼ11人の男性に行き着くそう!

この11人でユーラシア大陸の人口のほぼ全体をカバーしてるんだから、どんだけ愛人がいたんだか。そして、その息子も孫息子も、そうだったってこと。かのチンギスハンともなると、直系子孫だけで現在1600万人もいると試算されています(2015年1月25日 オンライン版『Nature』より)。当然、現在の男性はほとんどは、そういうスケベ野郎たちの子孫なのです。

潤い補給と艶感仕上げで
モテ力は確実に急上昇

というわけで、私たちが絶品スイートや本格イタリアンをおいしいと感じるのと同じくらい 、多くの男性が健康な若い女性を魅力的と思うのは自然なこと。彼らのごちそうが、若さや健康をアピールする美肌や美髪、妊娠可能なくびれウエストのナイスバディなのは、当然の帰結です。古今東西人種不問の三大モテ要素なのも、冒頭でご紹介したとおり。

間違えてはいけないのは、“肌”や“髪”が好きなのではなく、美肌や美髪が示している“若さ”や“健康”に惹かれているということ。だから、若さとは無関係の過剰な毛穴レスメイクやトレンドのヘアカラーに凝っても、はっきり言って(対男性ビューティでは)どーでもいいこと。セミマットドール肌か透明艶肌かなんて問題も、まあどっちでも大した違いではないでしょう。

努力するなら若々しい潤いや艶の増強を。それだけでモテ度が急上昇するのは確実です。では、具体的にはどうすべきか?次回は、そのモテ力を高めるスキンケアとベースメイクの研究を!

ちなみに、妊娠可能を示唆するウエストのくびれ(子供もおばあさんも妊婦も寸胴です)も強力な吸引ポイントです。いつの時代もオーバーサイズのデザインやくびれがわかりにくいヒップハングのボトムって、男性人気最低ですしね(オーバーサイズで華奢に見えるのなら好き)。コーディネイトは、ウエストマークが基本です。

関連キーワード

関連記事