【医師に聞く】注目!ほくろは増悪する?! ほくろの原因と種類を解説

【医師に聞く】注目!ほくろは増悪する?! ほくろの原因と種類を解説

ほくろについて意識することは少ないかもしれませんが、実は、ほくろは、ある原因によって増悪することがあるそう!ほくろができる原因や種類について、美容皮膚科医でトキコクリニック京都四条院の院長である本城早紀先生に詳しく教えていただきます。
教えてドクター! イボ・ほくろの正しい知識と対処法 本城早紀先生

そもそも“ほくろ”とは?ほくろができる原因

ほくろは、幼い頃からあり、痛みや痒みもないので、あまり深く意識したことがないのですが、そもそも、ほくろとはどういったもので、どのような原因でできるのですか。

「ほくろとは、身体すべての皮膚にできる黒色~黒褐色(黒っぽい茶色)の色素斑(しきそはん:メラニン色素が増殖して沈着した部分)です。

医学的には、『母斑細胞母斑(ぼはんさいぼう ぼはん)』または『色素性母斑』と呼ばれます。シミやそばかすの元となる『メラニン色素』をもった『母斑細胞』という細胞の集まりです。

その中でも、小さい物が『ほくろ』、大きい物は『黒あざ』と呼ばれます」(本城先生)

ほくろとあざは、仲間だったのですね。

ほくろの種類と特徴|ほくろ・あざ・赤いほくろ

ほくろといっても、大きさや色も違い、赤いほくろやでこぼこしているものなど、種類があるように思います。一般的なほくろの種類や特徴について、教えていただけますか。

「一般的なほくろの色は、色素の多さによって、褐色~黒色になりますが、ときには、正常皮膚色のものもあります。形は、平坦なものから疣(いぼ)状のものまであり、ときに、有毛であることもあります」(本城先生)

ほくろの種類にはどういったものがありますか。

「ほくろの種類ですが、

*直径1.5cmまでのもの
いわゆる『ほくろ(=黒子;こくし)』に分類されます。平坦なものや隆起しているものがあります。

*直径1.5cm~20cmまでのもの
『黒あざ』に分類されます。

*20cm以上のもの
『巨大先天性色素性母斑』といいます。毛が生えている有毛性のものは『獣皮様(じゅうひよう)母斑』と呼びます。

ちなみに、あざは、皮膚表面にあれば『黒あざ』、真皮の深い所にあれば『青あざ』となります」(本城先生)

この他にも、目立つところに「赤いほくろ」があって気にしている知人がいたのですが、これはどういった種類のホクロですか。

「『赤いほくろ』ですが、これは、実は、『赤いほくろに見えるもの』で、『老人性血管腫(ろうじんせい けっかんしゅ)』であることが多いです」(本城先生)

赤いものは、ほくろではないなんて!意外ですね。

「これは、皮膚の中の毛細血管が増殖したこと(反応性の血管増殖)によって起こります。加齢とともに増える傾向がありますが、若い方にも見られます。一度、できると自然に消滅することはありませんが、気になる場合は、『血管レーザー(ダイレーザー)』で取ることもできますよ」(本城先生)

ほくろは増える・大きくなることがある!?

大人になってから、顔などに新しいほくろができたり、以前からあるほくろが大きくなることがあるという噂を耳にするのですが、そういうことは医学的に考えられるのでしょうか。

「先ほど少し触れましたが、『色素細胞(メラノサイト)』がシミの元となるメラニン色素を作るように、ほくろを作っている『母斑細胞』も『メラニン色素』を作ります。ですから、紫外線で、お顔のシミが増えたりするのと同じように、ほくろも紫外線などによる『メラニン色素の増加』によって、増えたり、大きくなることがあります」(本城先生)

シミに関しては気を付けていましたが、ほくろについては注意していませんでした。増えない・大きくならないようにするためのアドバイスをいただけますか。

「色素細胞(メラノサイト)を活性化させないように、日ごろから『紫外線の予防』を行うことがとても大切です」(本城先生)

日焼け止めクリームや日傘など基本的な紫外線対策こそが、ほくろ対策としても有効なのですね。

「また、通常、『メラニン色素』は肌のターンオーバーで排出されていきますが、ターンオーバーが乱れることによって、メラニンは排出されにくくなってしまいます。

ターンオーバーは表皮の新陳代謝で、ほくろはこの表皮の中にあるため、ターンオーバーの乱れが、ほくろにも影響します。ですから、ほくろを増悪させないためには、『肌の代謝を整える』ことも、大変、有効です」(本城先生)

そのためのアドバイスもいただけますか。

「肌の代謝を整えるのにおすすめの対策を挙げてみましょう。
*肌の乾燥を防ぐ
*ストレスを溜めない
*食生活が乱れないように気を付ける
*質の良い睡眠を確保する
*ホルモン(内分泌系)を整える」(本城先生)

忙しいとき、疲れているときには、つい乱れがちな事柄ですが、美肌のためにも良いことばかりなので、気をつけていきたいと思います。

ほくろが増える・大きくなるときの注意点|シミ・イボ・悪性黒色腫

先ほど教えていただいたような対策をとれば、ほくろの悪化を防ぐことができますか。

「先ほどのような対策をしても、ほくろが増える、大きくなるといった変化がある場合は、『ほくろに見える別なもの』である可能性があります」(本城先生)

なるほど。もう少し詳しく教えていただけますか?

「ほくろと間違えやすい代表的な3つの例をお教えしましょう。

*老人性色素斑
いわゆる、お顔などにできる代表的な『シミ』のこと。褐色~黒色で平坦。

*老人性角化症
一般には老人性『イボ』などという。老人性というが、30代くらいから発症することもある。濃い褐色~薄い茶色で、小さな隆起がある。

*悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)
皮膚がんの1つ。初期の段階は、普通のほくろと区別が難しいことが多いが、不規則な形で大きくなる、色に濃淡が出てくるといった通常とは違う悪い変化が出てきたら、早めに皮膚科に相談すること。

これらの区別は、一般に難しいことも多いので、気になる症状がある場合は、すみやかにクリニックに相談すると良いですね」(本城先生)

ほくろもシミと同じようにメラニン色素を作り、紫外線で増悪するとは意外でした。美肌を目指す女子としては、ほくろのケアについても、忘れずに行っていきたいですね。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
本城 早紀 先生
トキコクリニック 京都四条院 院長/美容皮膚科医

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