【医師に聞く】イボのウイルスに女性は注意?!イボの原因と種類

【医師に聞く】イボのウイルスに女性は注意?!イボの原因と種類

イボは多くの方が経験する身近な症状ですが、イボができる原因や正しい対処法などはあまり知られていないようです。またイボのウイルスと女性との関係とは?トキコクリニック京都四条院の院長の本城早紀先生にイボに関する正しい知識を教えていただきます。
教えてドクター! イボ・ほくろの正しい知識と対処法 本城早紀先生

イボはうつる?!イボができる主な原因と種類

親指の先などにイボができた経験があるのですが、何が原因でできたかについては、ほとんど考えたことがありませんでした。イボができる原因には、どういったことがあるのでしょうか。

「イボは、一般的に小さく皮膚が盛り上がっている状態を指しますが、『ウイルス性のもの』と『そうでないもの』とがあります。
ウイルス感染によってできるものには、『尋常性疣贅(じんじょうせい ゆうぜい)』というものがあります」(本城先生)

ウイルス感染によってできるイボがあるのですか!

「『ヒトパピローマウイルス(HPV)』というウイルス感染により発症します。その『ヒトパピローマウイルス(HPV)』には多くの型があるのですが、イボに関係しているのは、『ヒトパピローマウイルス(HPV)2・4・7型など』です」(本城先生)

私たちの皮膚に、どのように感染するのですか。

「イボの感染経路ですが、『皮膚や粘膜の微小な外傷(=小さな傷など)』から侵入します。そこから侵入したウイルスが、『角化細胞』に感染し、増殖することで発症します。

子どもの手・足・背中、大人だと手・足の指に好発します。大きさは、数mm~数cmまで至り、疣状(いぼじょう)に隆起します」(本城先生)

ウイルス感染ということであれば、やはり、イボは他の人にもうつるのですか。

「自分や他人の体に傷などあれば、その部位から感染することがあります。ただし、傷などない正常な皮膚には感染しにくいとされています。また、ウイルス性でないイボであれば、うつりません」(本城先生)

ウイルス性でない「うつらないイボ」とはどういったものですか。

「いろいろな種類があるのですが、代表的なものでいうと、老人に多くシミに見える盛り上がったイボ『脂漏性(しろうせい)角化症』や首などに多い飛び出たイボ『スキンタッグ』などはうつりません」(本城先生)

同じイボであっても、種類も多く、特徴や注意点などが異なるのですね。

女性に怖いイボのウイルス(HPV)?!子宮頸がん・皮膚がんとの関係

イボの主な原因となる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」は、子宮頸がんの原因になりうるウイルスと同じ名前だと思います。女性としてはとても心配な部分なので、イボと子宮頸がんの関連性について教えてください!

「先ほど、『ヒトパピローマウイルス(HPV)』には、多くの型があるとお伝えしましたが、『子宮頸がん』を引き起こすのは、同じ『ヒトパピローマウイルス(HPV)』であっても、イボを引き起こす型とは違う『ヒトパピローマウイルス(HPV)16・18・31型など』とされています」(本城先生)

イボの「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が子宮頸がんを引き起こす可能性はないのですね。

「普通のイボが癌になる可能性は低く、癌を引き起こしやすい型というのは決まっています」(本城先生)

それを聞いて、少し安心しました。

「ただ、この『ヒトパピローマウイルス(HPV)』の中には、『皮膚がん』との関係が指摘されているものもあるので、いずれの『ヒトパピローマウイルス(HPV)』であっても、感染しないためには、『正常な皮膚を保つこと』がとても大事です。『傷』だけでなく、『乾燥』による角質層の乱れなどにも注意が必要です」(本城先生)

「ヒトパピローマウイルス(HPV)」には、やはり、注意が必要なようですね。

イボの正しい対処法

イボなんていずれ治るなどと、少し軽く考えていたようで反省しています。イボに対する正しい対処法について、アドバイスをお願いします。

「イボは、増えてきたり大きくなったりすることも多いので、美容皮膚科的には『小さいうちに対応』してあげることをおすすめします。それは、早めに対応することで、処置後の『色素沈着(=シミ)などが軽度で済む』からです」(本城先生)

特に、目立つ顔や首元などにできたときは、早めにクリニックに相談するのが賢明なのですね。

「また、イボの増大でも、『急速に増大する』『色素濃淡が出てきた』といった別の変化がみられたときは、イボではなく、『悪性(=癌)』の可能性についても検討しなくてはならないので、早めの受診が大切です」(本城先生)

悪性の可能性もあるとは、イボの増大には、注意が必要ですね。

「普通のイボ、なおかつ、外観的な問題が気にならなければ早急に除去する必要はありませんが、気になる場合は、お医者さんに相談すると良いでしょう」(本城先生)

わかりました。先生、あくまで普通のイボの場合ですが、一般的には、どういった治療法があるのですか。

「皮膚科に相談すれば、保険適応の『液体窒素凍結治療』によって除去することが可能です。また、自費診療となりますが、イボを蒸散(じょうさん)することができる『炭酸ガスレーザー』(※)で、イボを除去することができます。処置自体は数分程度です」(本城先生)

今どきの治療は、進化しているのですね。

「大きいイボやイボの場所によっては、『切除』が必要なこともあります。また、イボは、再発することも多く繰り返し施術になることもあるので、お医者さんと、事前に良く相談しておくと安心ですね」(本城先生)

イボの主な原因がウイルスによるものだったとは驚きましたが、本城先生に教えていただいた正しい知識と正しい対処法で、これからは上手に対応していきましょう。

※イボに照射された炭酸ガスレーザーが、イボの中にある水分に反応して熱エネルギーに変わるときに、イボの部分が削られていく仕組み
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
本城 早紀 先生
トキコクリニック 京都四条院 院長/美容皮膚科医

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