【医師に聞く】そのイボ・ほくろは病気かも?!要注意な種類と見分け方

【医師に聞く】そのイボ・ほくろは病気かも?!要注意な種類と見分け方

イボやほくろは意識することが少ない存在かもしれませんが、中には、病気が隠れている危険なケースがあるそうです!そこでトキコクリニック京都四条院の院長である本城早紀先生に、特に注意が必要なイボやほくろの特徴・原因について教えていただきます。
教えてドクター! イボ・ほくろの正しい知識と対処法 本城早紀先生

イボが悪化する・増えている!その原因とは?

イボは誰もが経験するような身近なもので、普段はあまり心配したことがないのですが、中には、増える、大きくなるなど、イボが悪化するケースがあると聞きました。これはどういった原因が考えられるのですか。

「一般的なイボが発症する原因となっているのは、『ウイルス』です」(本城先生)

ウイルスがイボの原因なのですか。

「『ヒトパピローマウイルス(HPV)』というウイルス感染が原因です。

イボのウイルス感染は、『皮膚の微小な傷』から侵入することで起こります。ですから、『アトピー性皮膚炎の悪化』、『乾燥による角質層の乱れ』、『膝や肘をつく』『傷を放っておく』といったことで、イボ感染のリスクやイボが増悪する可能性が高まります」(本城先生)

日常の何気ない傷や肌荒れ部分には、注意が必要なのですね。

「また、毎日の『紫外線』なども皮膚への刺激となって、イボを悪化させる原因となるので、注意しましょう」(本城先生)

悪性のイボがある?!病気の危険性があるイボの特徴と見分け方

本城先生に教えていただいたポイントは、すぐに取り組めることばかりなので、これからは、イボの悪化を防ぐことができそうです!

「そうですね。ただ、イボの中には注意が必要なものがあります。一般に老人性イボなどと呼ばれる『脂漏性(しろうせい)角化症』は、加齢によって増えるものですが、『多発』してきて『痒み』を伴うときは『内臓腫瘍(=癌)』を伴うことがあるので、注意が必要です」(本城先生)

脂漏性角化症とはどういったイボなのでしょうか?

「一般には40代以降に発症するイボで、色は薄い茶色~黒色が一般的です。大きさは数mm~3cmくらいで、少し隆起があります。早い方では30代から発症することもあります」(本城先生)

イボが急に増えたり、痒みを伴ったら要注意ですね。

「また、イボは、通常、『肌色の無色』であることが多いのですが、『色素を伴うようになる』、『イボの色に濃淡が出てくる』、『急な増大』などは悪性(=癌)の可能性もあるので、早期の受診が必要です」(本城先生)

まだ若いからと油断しないで、イボの変化には注意をしていきたいと思います。

そのほくろは病気かも!?危険なほくろの種類と見分け方

以前、ほくろにも病気の可能性が高い危険なものがあると聞いたことがあるのですが、詳しく教えていただけますか。

「『皮膚がん』の1つで、『悪性黒色腫(あくせい こくしょくしゅ)=メラノーマ』のことですね。

初期の頃は、普通のほくろと見分けることが難しいので、少しでも気になる場合は、早めの受診が基本となりますが、『ABCDE rule』と呼ばれる特徴があるので、1つの目安としてお教えしましょう。

■悪性黒色腫のABCDE rule
A. 非対称…形が左右で非対称
B. 辺縁不整…ほくろと皮膚の境目があいまい、ほくろの輪郭がギザギザしている
C. 色素濃淡…ほくろの色にむらがある
D. 直径6mm以上
E. 大きさや形が進行性に変化していく…半年~1年くらいの短い期間で変化している」(本城先生)

イボ同様、ほくろの変化にも気をつけたいと思います。

「また、この他にも、『足底』『指』『爪部』『口腔粘膜』など、通常、ほくろができにくい場所にできたときは、同じように癌である可能性があるので、注意が必要です。

いずれの場合も、自分のイボやほくろが悪いものであるか否かの判断はとても難しいので、決して自己判断せずに、少しでも気になるときは、早めにクリニックを受診しましょう」(本城先生)

ちょっと気になるイボやほくろがあっても、忙しいと、その対応は、つい、後回しになりがちですよね。でも、皮膚がんの可能性もあるとなれば、自分はもちろんのこと、身近な人のイボやほくろにも注意してあげて、もしものときは、早めの受診を心がけましょう。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
本城 早紀 先生
トキコクリニック 京都四条院 院長/美容皮膚科医

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