矢沢心さんが語る不妊治療。妊活前にできることとは?

矢沢心さんが語る不妊治療。妊活前にできることとは?

元格闘家の魔裟斗さんとともに4年に及ぶ不妊治療の末、今では姉妹の母として子育てに奮闘しているタレントの矢沢心さん。先日発売したふたりの著書『夫婦...

元格闘家の魔裟斗さんとともに4年に及ぶ不妊治療の末、今では姉妹の母として子育てに奮闘しているタレントの矢沢心さん。先日発売したふたりの著書『夫婦で歩んだ不妊治療 あきらめなかった4年間』(日経BP社)では、治療中の経験談を赤裸々に綴っています。今回は、そんな矢沢さんをゲストに開催された「手おくれにならないための!妊活セミナー」から、妊活や不妊治療の実態、治療にかかる費用など、手おくれになる前に身につけておくべきことをお伝えします。

手おくれになる原因とは?

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不妊治療専門クリニック「六本木レディースクリニック」の院長、小山寿美江さんによると、20代女性が避妊をせずに1回の性交渉で妊娠する確率は20〜25%、35歳前後では10%前後、そして40代になると5%ほどにまで減ってしまうそう。これは加齢とともに卵巣内にある卵胞の数が減少することに関係し、自然妊娠には限界があることが明らかになっています。

「(妊娠を意識してから)1年以上妊娠をしない場合は不妊症である可能性が高いので、病院での受診を。40歳以上の流産率は40〜50%といわれています。35歳以上の場合は妊活をはじめて半年ほど妊娠しないようならば、一度診断を受けることをおすすめします (小山さん)」

不妊の可能性を感じてから受診するまで時間がかかることで、想定外の費用が発生したり、体への負担も大きくなってしまいます。早期診断を心がけましょう。

生理不順も放っておけない

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矢沢さんは、10代の頃に生理不順がきっかけで病院で検査を受けたところ、生理不順や無月経の原因となる多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群の持病があり、妊娠しづらい体であると診断されたそう。まずは妊活のためだけでなく、自分の体を知るための病院選びが重要。また、自分の体の状態を把握してくれる主治医を見つけることも最初の一歩です。

生理不順は排卵しにくく、排卵日を特定しにくいことから、不妊治療の第一段階であるタイミング法(排卵日に合わせて性交渉をして妊娠する方法)で結果が出にくいことも。生理不順がきっかけで病気が見つかることもあるようです。妊娠を望まない場合でも卵巣や子宮のケアは将来の健康には欠かせません。

妊娠しやすい体づくりのために

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食事や運動は、やはり妊活においても軽視できない要素。「良質な炭水化物・たんぱく質・脂質は積極的に摂取してください。野菜や果物、そして血糖値を上げにくい無精製の炭水化物がおすすめです (小山さん)」

妊娠には基礎代謝力を高めることがポイント。妊娠前も妊娠中も適度な運動は不可欠です。アメリカの調査結果によると、サイクリングやジョギング、エアロビクスを1回90分、週3回行うと妊娠率が高くなったという結果も出ているのだとか。1回90分を週3回って結構な運動量と感じる人も少なくないのでは? まずは日頃の運動不足解消から、少しずつ体を動かす習慣を身につけましょう。

不妊治療に伴うさまざまな負担

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不妊治療は決して楽なものではありません。費用に関しても治療を始める前から考えておく必要があります。保険適用範囲であれば、1回数千円〜治療を受けられますが、保険適用外となる人工授精は1回1〜3万円、体外受精には1回30〜50万円と高額。医療費控除や助成金、不妊治療専門の保険をうまく活用しながら取り組みましょう。
スルガ銀行で不妊治療サポートローンを担当する臼井麻都加さんは「先が見えないものなので、いくらまでなら費用をかけられるのかを考えて計画的なプランを立てるべき」だといいます。「自分の年収では自治体の助成金が受けられないと思っていても、正しい計算をすれば受けられるケースも多いです (臼井さん)」

仕事との両立もなかなか難しいのが現状。治療のために週に数回病院に通う必要があるので、長期休暇を取ったり、働き方を変える方も少なくありません。女優業をこなしながら妊活をしていた矢沢さんもかなりの苦労があったそう。

そして精神的負担も計り知れません。「治療の終わりが見えないことが一番辛かったですね。肉体的にはまだ見ぬ赤ちゃんのためと考えると耐えられましたが、精神的苦痛は大きかったです」と矢沢さんも振り返ります。周囲からの悪気ないひと言に傷つき、涙することもあったそうです。泣く時は泣く、楽しいことを探す、そして無になる時間を作って自分の気持ちを整理していました。

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彼女が治療期間中に嬉しかったのは、夫・魔裟斗さんが一緒に病院に行ってくれたこと。ひとりじゃないんだ、と何よりも安心したそう。妊活は女性だけの問題ではありません。女性側、男性側、どちらが原因であっても、夫婦で向き合う時間を作ることが前向きな姿勢で取り組める秘訣かもしれません。時には“妊活”という言葉から離れることも、気持ちにゆとりを生み出します。
「子供がいない生活も夫婦のあり方。パートナーと一緒に楽しい時間を過ごして欲しい」と参加者に語りかけた矢沢さん。子供が欲しいと思った時に、すぐに妊娠できるものではありません。事前に治療法やサービスなど、その実態を正しく知っておくことも必要なのですね。

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