頭皮マッサージで、頭痛&肩こりをラクにする方法

頭皮マッサージで、頭痛&肩こりをラクにする方法

デスクワークやパソコンでの作業が多い人にとって、頭痛や肩こりは悩みの種。実は、頭皮ケアは顔全体のリフトアップのみならず、頭痛や肩こりにも有効なのです。毛髪診断士としても活躍する余慶尚美さんに、頭皮と頭痛&肩こりの関係、そして自分でできる頭皮ほぐしのハウツーをお聞きしました。

肩こり&頭痛のときは、頭皮もカチコチ

眼精疲労からくる肩こりや頭痛に悩まされる人が増えています。仕事でもオフでもパソコンやスマホをたくさん使うため、手のコリに始まって腕の筋や僧帽筋が固まり、肩と首が張る、作業し続けて猫背の姿勢が続き、肩が前に入ってしまって肩甲骨まわりが固まるなどいろいろなパターンがありますが、こういった肩こりから発生する頭痛は「緊張型頭痛」と言われるもの。緊張型頭痛の場合、たいてい頭皮もカチコチに固まっています。
頭皮を触る習慣がない方が多いと思いますが、毎日触り続けていると、顔がむくんでいるときは頭皮がブヨブヨしている、まぶたが重く感じたり、目が小さくなったりしているときは頭皮がキツく張っているなどの変化がわかるようになってきて、顔と頭皮は繋がっていることを実感するはずです。また頭皮は顔だけでなく、首や僧帽筋、肩甲骨まわりにも繫がっているので、頭皮をほぐすことは、頭痛や肩こりの改善に大きく関係するのです。目の疲れは側頭部から後頭部にかけてのハリを招くので、後頭部を柔らかくすれば、眼精疲労を和らげることができます。

頭には、たくさんのツボが集中している

東洋医学には、「ツボ」という概念があります。人間は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えますが、その「気」と「血」の通り道は「経絡」と呼ばれ、人間の体には経絡が張り巡らされています。主な経絡は12本あり、胃や大腸など五臓六腑の何かに繋がっています。一本の経絡とは、身体の奥深い部分を走っていたり、身体の表面部分を走っていたりもして、ある特定の内臓に繋がります。その身体の表面の浅い部分を走っているところの反応点が「ツボ」なのです。21世紀に入り、WHO(世界保健機関)でも「ツボというものが存在し、そこを刺激すると身体がよくなる」というのが認められました。そこで認められたツボというのが360個前後あるのですが、そのうちの多くが首から上に集中しているのです。頭を刺激すれば、何かに繋がるツボに当たるといっても過言ではありません。ツボには内臓の不調や不具合を整えてくれるので、頭のツボを刺激することになる頭皮マッサージは、非常に効果的なのです。

頭皮マッサージで押さえたい2つのツボ

固くなった頭皮をほぐして血流を促すには、マッサージしかありません。マッサージの際、とくに押さえたいツボが二つあります。ひとつめは「百会(ひゃくえ)」と言って、たくさんの経絡が通っているツボ。耳を頭頂部で繋げたところと、顔の中心部を走る正中線が交差する点です。漢方では、万物は「陰陽」に分かれ、陰陽で一対を成すという考え方「陰陽説」があります。人間の身体の前側は陰、背中側は陽とされていて、この陰と陽が交わるところが「百会」。陰陽のバランスが整っているのが体にとってベストの状態なので、ココをほぐして巡りをよくしてあげましょう。

もうひとつは「風池(ふうち)」というツボです。漢方の世界では、「風」は上に行きたがる性質があるとされています。忙しくなると頭がポーッとしたり、目が充血したりといった症状がでてくるのですが、これは身体の上部(首や頭)に風が溜まっている状態。風池を刺激してあげると、そういった症状がラクになるほか、イライラや情緒不安定な状態も改善してくれます。

効果的な頭皮のほぐし方とは?

頭皮の揉みほぐしにおすすめのアイテムと言えば、れんげです。100円ショップなどでも販売されていて、カンタンに手に入ります。以下に、れんげを使ったマッサージをご紹介しますので、ぜひトライしてみてください。そのほか各メーカーから出ているマッサージ用のヘアブラシはもちろん頭皮の刺激に有効ですし、「かっさ」という道具もあります。かっさとは中国の民間療法で、血の毒素を削るというものなのですが、そういったツールを使えば、非常にほぐしやすいです。手を使う場合は、指の力では弱いので、げんこつでもみほぐすのが良いでしょう。ゴリゴリとした感触があって押すとかなり痛いのですが、そのゴリゴリこそ、毒素の塊。揉みほぐせば、頭がグッと軽くなるはずです。ほぐす際は、痛気持ちいいくらいの強さが〇。ただし、やりすぎると揉み返しが来る場合があるので、気を付けてください。

髪の毛を洗う際には、頭皮を動かすように洗うことを意識してみて。ただシャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品は、あくまでも「髪の毛」のケアを目的にしたものであって頭皮用ではないので、頭皮にいいというわけではありません。頭皮用のケア製品は血行促進などに特化しているので、ヘアケア用と頭皮用ケア製品と、使い分けるのが理想的です。アウトバスでマッサージオイルなど頭皮ケアを行い、血流をよくしてあげるというアウトバスの習慣をつければ、柔らかい状態の頭皮をキープできます。

【眼精疲労を解消マッサージ①】

耳の後ろから後頭部にかけて、れんげの柄の部分を当ててゴリゴリとほぐし、毒素を浮かせる。浮かした毒素を、れんげの柄の部分で首筋に沿って下へと流していく。

【眼精疲労を解消マッサージ②】

首と頭の境にあるくぼみ「風池」のツボを、れんげの柄の部分でゆっくりと圧をかけて押してほぐし、首筋に沿って流す。

【眼精疲労を解消マッサージ③】

「風池」のツボにれんげの柄の先を当てて、痛気持ちいいぐらいの圧をかけて押し、流す。

頭皮以外のマッサージ法も!
【腕の疲れを取って肩こり解消マッサージ】

指の水かき部分、指の側面、手のひら、腕の先をれんげの柄の部分を当ててこすり、コリをはがすように流していく。

【肩周りを動かして肩こり解消エクササイズ】

腕を前に出して肩の高さと同じ位置にする。肩の付け根から動かして、腕を内側と外側、交互に計10回まわす。

教えてくれたのは……
余慶尚美さん

鹿児島県出身。広告代理店、外資系企業にて勤務時に自身が重い体調不調に悩んだことから、ココロとカラダの両面をケアする「巡り」に着目。2007年よりリンパドレナージュサロン「Flow」を経て、漢方美容&薬膳サロンを白金高輪にて主宰。講演セミナーや執筆活動、美容や健康に関わる製品サービスなどの企画監修、プロデュースを手掛けるなど美容コンサルタントとして幅広く活動する。韓国の料理研究家の第一人者、ヤン・ヒャンジャ氏に師事、薬膳が根付く韓国の薬膳料理界において日本人初の「大韓民国薬膳料理専門家」として、またキムチソムリエとしても活躍中。余慶尚美ブログ(https://ameblo.jp/yokeinaoko/)

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