髪のプロが明かす真実!「アラサーの美しさは〇〇に表れる」

髪のプロが明かす真実!「アラサーの美しさは〇〇に表れる」

VOGUEなど数多くの雑誌や広告、ファッションショーを手掛け、現在もロンドンをベースにワールドワイドに活躍するヘアスタイリスト 平野啓一郎さんに...

VOGUEなど数多くの雑誌や広告、ファッションショーを手掛け、現在もロンドンをベースにワールドワイドに活躍するヘアスタイリスト 平野啓一郎さんにGINGERweb取材班がインタビュー。
日本と世界、どちらも見てきた平野さんだからこそ感じる自分らしさを見つけるポイントや、クリエイティブをする上で大切にしていることなど、まだまだ“自分のスタイル”を模索中のアラサー世代が取り入れるべきアイデアを学んでいきましょう。

撮影/植一浩

どの作品にも共通している“自分のカラー”

―平野さんは現在まで数多くの雑誌や広告などを手掛けられていますが、2001年に渡英されたときは不安を感じることはなかったのでしょうか?

「ロンドンに渡って初めの5年間は、貧乏で仕事もなくて本当にどん底でした。日本である程度の実績があったから、オファーが来ないのが余計に辛くて。
でも、そのときにプライドをズタズタにされて(笑)、変な固定概念がなくなったのが逆によかったと思います。徐々にスタイリストやカメラマンなどクリエイターの仲間ができて、彼らからたくさん刺激をもらったのも大きかったですね」

-言葉も通じないなかで、あきらめずチャレンジし続けたからこそ今があるのですね! ご自身でターニングポイントだと思うのはいつ頃の作品ですか?

「作品に“自分のカラー”を出せるようになったのは7~8年目くらいだと思います。海外で暮らすことも含め、すべてゼロから何かを作り上げるために、とにかく工夫が必要だったので、一番感性が研ぎ澄まされていて、貪欲になっていた時期だったように感じます」

平野さんが手掛けた作品の一部。

-作品を制作するうえで、大切にしていることは何でしょうか?

「髪の毛1本1本、数ミリの動きまでこだわるのはずっと変わらないですね。ナチュラルでも奇抜なスタイルでも、すべての作品の根底にあるのは『エレガントであること』。それをベースに足し算・引き算をして、ファッションやメイクとのバランスを考えたトータルビューティを表現するよう心掛けています」

私たちも馴染み深いブランドの広告も手掛けられています。

大事なのは自分をよく知ること

-ロンドンの女性たちの“美”に対する考え方などについてもお聞きしたいのですが、平野さんはロンドンの女性たちと接していて、どのような印象を持っていますか?

「ロンドンの女性たちは、目利きがあるというか自分のスタイルを持っている人が多いと思います。リーズナブルな服でも見せ方が上手だったり、工夫しておしゃれを楽しんでいるイメージですね。

今回帰国して感じたのは、日本はヘアスタイルもファッションも、みんなと同じで個性がない人が多いなと感じました」

-そのご指摘にギクッとした人、多いと思います。自分に似合うスタイルがわからないから、無難にまとめようとして“量産型”になってしまうんですよね・・・。

「トレンドを追いかけるのもいいと思いますが、何よりも大事なのは『似合っているか』だと思うんです。自分に似合うスタイルを見つけることが、個性や自分らしさを表現することにつながっていくと思いますよ!」

-GINGERの読者層でもあるアラサー世代は、まだまだ「自分らしいスタイル」を模索している人が多いと思います。似合うヘアスタイルを見つけるコツはありますか?

「自分が信用している美容師さんに、どんどんアドバイスをもらうのが近道だと思います。雑誌やネットの口コミだけで判断せず、いい美容師さんを見つけることも大切ですね。

ロンドンにある僕のサロンでは、元々の髪色を生かしつつローライトを入れて立体感を出すなど、その人のなりたい理想像をベースに僕らしいエッセンスをプラスした提案をしています」

-第三者からのアドバイスがやはり大事なんですね!

「カットやカラーリングをしなくても、スタイリングやアレンジといった“見せ方”しだいで簡単に印象を変えられるし、『変わりたい!』という気持ちと少しの勇気を大切に、さまざまなヘアスタイルにトライしてほしいですね」

-ロンドンの女性たちは、普段からヘアアレンジを楽しんでいる方が多いのでしょうか?

「僕も『それ、どうやるの?』と聞いてしまうくらい(笑)ロンドンの女性はヘアアレンジが上手な人が多いですね。デイリーなカジュアルとドレスアップ、それぞれ自分らしく楽しむのが得意なんだと思います。
男性としても、サロンにおしゃれをして来てくれるのはうれしいし、いつもと違った一面が見られると、また新しい提案をしたくなりますね」

-シーンに応じたおしゃれができる女性はやはり魅力的ですよね!  仕事帰りに予定がある日など、簡単にできるアレンジがあれば教えていただきたいです。

「質感が変わるスタイリング剤を使ったり、サイドを耳にかける、分け目を変えるといった簡単なことでも品がよくなっていいと思います。気分の切り替えにもなるし、もっと気軽にヘアアレンジを楽しんでほしいです」

年齢を重ねても美しい女性とは?

-平野さんが考える“魅力的な女性”とはどのような人ですか?

「自分をよくわかっていて、トゥーマッチにならないバランスのとれた美しさを表現できている人は魅力的だと感じます。
美は内側からともいわれますし、年齢を重ねるほど感性や知性、心の健康といった内面を磨くことも重要になってきますよね。アラサー世代の皆さんも、外に出て、人と会って、いい恋愛をすれば、“自分らしい”魅力がアップしていくと思いますよ!」

-最後に、平野さんの今後の抱負についても聞かせてください。

「ロンドンのクリエイターは本当にすごくて、名だたる巨匠たちが今も現役で活躍しているから、僕もまだまだ頑張らないと(笑)。
この業界は常に課題があって、それを乗り越えて、ということの繰り返しだと思っています。僕自身、本当はなるべくイージーに生きたい人間なのですが(笑)課題にぶつかったり、自分が知らなかった世界に飛び込むことも感性を磨く要素になっていると感じています。

インド版VOGUE

最近は、インド版VOGUEからのオファーが縁で、今では年に2~3ヶ月は現地で向こうのクリエイターたちと仕事をするのが楽しくて、インドを第3の故郷だと思うようになったり・・・。新たな出会いや発見によって、いくつになっても自分を成長させることができると思うので、GINGER世代の皆さんも、素敵な女性を目指してさらに自分らしさを磨いていってください!」

グローバルに活躍されている現在も、常に課題を見つけて仕事に真摯に向き合っている平野さん。
クリエイティブをするうえでの情熱や、真のエレガンスを探究する姿勢から、自分らしいスタイルを見つけるためのヒントをたくさん教えていただくことができました。
ヘアスタイルひとつにも、その人らしさが表れる――。私たちもしっかりと
美しさのバランス感覚を磨き、素敵な年齢の重ね方をしていきたいですね。

Keiichiro Hirano / 平野 啓一郎
Juice&juicy 所属。
2001年に渡英。2012年ヘアサロン「K hair studio London」を設立。
現在もロンドンをベースに、雑誌や広告、ファッションショーなど幅広く活躍中。
https://www.juiceandjuicy.com/artist/keiichiro-hirano/woeks/

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