にきびの場所には意味がある? 場所別の原因と対策を知って健康美肌に

にきびの場所には意味がある? 場所別の原因と対策を知って健康美肌に

眉間・鼻・頬・鼻の下・あご、T/Uゾーン、さらに下半身など様々な場所にできるニキビ。実はにきびの場所には意味があるのです。ジンクス占いも気になりますが、にきびは栄養摂取や健康の状態の悪化のサインであることも!原因を知って漢方などで対策をしてみませんか?

にきびの場所に意味がある?「ニキビジンクス占い」も

急にできてしまってどうしても気になってしまうにきび、困りますよね。
いろいろ対策をしてみてもその時々で全く関係のなさそうな場所に出てくる場合もあります。

にきびの出る場所のパターンのとらえにくさや、人によってその出方が千差万別であることから、ニキビジンクス占いまであります。
これは、にきびの場所をその人にだけ意味のある「しるし」と考えるということです。つまり、にきびは、占いのネタにできるくらい「だれにでもある」もので、しかしできる場所にはその人なりの「個性」があると一般的に考えられているわけです。

占いの内容や当たる率については今回は置くとして、にきびの場所のパターンについてもう少し踏み込んでみましょう。
にきびの頻出の場所といえば、大まかにいって最も多いと感じるのは顔ですよね。
眉間・鼻・頬・鼻の下・あごなどの各パーツ、またTゾーンやUゾーンなどの広範囲などは、メイクの邪魔になるからとコンシーラーで隠すことの多い場所でもあります。
また、これら以外にも、こめかみや頭皮、背中などの上半身や太もも・ふくらはぎといった下半身などにもできることがありますね。

これらのにきびには共通点やパターンはあるのでしょうか? また、対策はあるのでしょうか?
パーツごとに確認していきましょう。

にきびの場所と原因【Tゾーン(おでこ・眉間・鼻)】

おでこ・眉間・鼻の辺りの皮脂の多く分泌される場所は、他と区別するために「Tゾーン」と呼ばれています。女性誌や美容記事でおなじみですよね。
Tゾーンのにきびはホルモンバランスに変化の出始める思春期に出やすくなります。しかし、大人でもにきびができてしまうことは少なくありません。

その原因は、皮脂が詰まることによる炎症・化膿であると考えられます。特に、女性の場合はメイク汚れによる詰まりが影響している場合が多いです。

毛穴の詰まりは、皮脂と汚れが混ざり合って酸化したまま肌に残ってしまうことから始まります。本来、メイクの前に汗や古い角質などを水性の汚れを落とす洗顔料で洗い流し、メイクしたら油性の洗顔料でメイク汚れを落とす必要があります。汚れと洗顔料の組み合わせが誤っていたり、どちらかの手順で汚れを落とし切れていなかったりする場合、汚れがたまります。すると、にきびの原因菌であるアクネ菌が繁殖してしまい、肌の炎症、つまりにきびにつながるのです。

さらに、にきびを悪化させてしまうケースがあります。にきびができると、つい「痛いかな?」「化膿はひどいかな?」「中を出したほうが早く治るんじゃないか?」と思って触ってしまうことはありませんか? 汚れた爪や指でにきびに触れることで、さらに炎症がひどくなってしまう場合があるのです。

にきびの場所と原因【Uゾーン(あご~こめかみ)】

あごから顔のサイド、さらに上に上ってこめかみまでは「Uゾーン」と呼びます。この部分は皮脂の分泌が少なめで、乾燥しやすい部分です。

毛穴の詰まりの原因として、皮脂や皮脂と混ざり合った古い角質が乾燥によって固くなって角栓を形成してしまうことがあります。角栓は毛穴にピッタリとはまり込んでしまい、洗顔料で落とそうとしても取り去るのが難しいものです。この角栓がアクネ菌の温床となってしまい、にきびができるのです。

また、こめかみやフェイスライン部分は鏡で見たときに見えづらい部分であることも関係しています。洗顔でついた洗顔料や、洗髪でついたシャンプーがすすぎきれずに残ってしまうと、汚れが残ってしまったり肌への刺激となってしまったりして、にきびを生じさせます。

Uゾーンのにきびは別の原因によって生じるケースも多いです。その筆頭がターンオーバーの乱れです。特に髪の毛の生えているこめかみには注意しなければなりません。

頭皮のターンオーバーが遅いと、取れなければならない古い角質が残ってしまい、頭皮の毛穴が詰まります。また、逆にホルモンバランスの乱れや自律神経の失調などによってターンオーバーが早くなると、フケが多くなります。フケが増えるとかゆみが出て、無意識にかいてしまうことはよくあります。このとき、爪などでついた小さい傷から雑菌が入り、炎症がおこってにきびができてしまうのです。

にきびの場所と原因【鼻の下・頬】

さて、鼻の下や頬のにきびはどのようにしてできるのでしょうか?

鼻の下のにきびは、ホルモンバランスの乱れが原因として考えられます。分泌される量に違いはあるものの、男性も女性も、テストステロンに似た作用をするDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)というホルモンが副腎から分泌されています。DHEAは男性ホルモンの一種です。何らかの原因によって女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減ってしまうと、このDHEAの男性ホルモンの作用が相対的に強くなります。

男性ホルモンは皮脂の50%程度を占めると言われるトリグリセリドの分泌を促進するほか、肌の角質を増やすケラチノサイトの増殖を促進することでも知られています。つまり、女性ホルモンの分泌の停滞によって、毛穴が詰まりやすい条件がそろってしまうのです。

頬のにきびも鼻の下のにきびと同様の仕組みが考えられます。何らかの原因で女性ホルモンが正常に分泌されていない可能性が背景にあると疑うことから始めてみましょう。

しかし、頬のにきびの別の原因も考えられます。特に見逃しがちなのは、枕カバーやシーツ、抱き枕カバーの雑菌による影響です。仕事が忙しかったり休日の天候が優れなかったりすると、日々の服の洗濯に追われて大物にまで手が伸びないことはよくあります。このようにして洗い損ねたシーツやカバーに、寝汗などによる汚れが蓄積し雑菌が繁殖して、接している頬ににきびが出ることがあるのです。

にきびの場所と原因【下半身】

下半身のにきびの場所としてよくある例は、脚です。女性の場合はスネなどにできやすい人もいるのではないでしょうか? というのも、脱毛に関連するトラブルは多くの人に起こりやすいからです。

実は、脱毛によって起こる「にきび」は厳密にはにきびではない場合があります。脱毛や除毛をすると、毛のあった場所の奥にある毛包(もうほう)という部分に雑菌がとりついてしまうことがあるのです。これによって生じた炎症を「毛包炎(もうほうえん)」または「毛嚢炎(もうのうえん)」と呼びます。

毛包炎は炎症が顕著でない場合、赤味が目立たずかゆみや痛みを伴わないため、気づきにくいです。また、脚のほかにもV・I・Oゾーンなどの体毛が濃く、皮脂が多めという雑菌の繁殖しやすい多い場所で起こりやすいです。しかし、違和感を覚えにくいため、そのままになっている場合も少なくありません。目の届きにくい部分、例えば太ももやふくらはぎの裏側などには思いがけずたくさんの毛包炎ができていることがあります。気になる方は一度、鏡などを使って確認するよいでしょう。

にきびの場所と原因【二の腕・背中】

にきびの場所として多くの女性が気にするのが、二の腕と背中ですよね。これらの場所にはなぜにきびができるのでしょうか?

まず、二の腕のにきびですが、特に二の腕の背中側の部分ににきびが出やすい人は多いでしょう。半袖やノースリーブの女性でも、この部分にプツプツとにきびができている人がいて、「自分もこうなっているかも?」と気になってしまうときもありますよね。

また、同じようなにきびが背中にもできている場合がありますね。これらは、実のところ、にきびとは別のもので、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」や「毛孔角化症(もうこうかくかしょう)」と呼ばれます。ターンオーバーすべき角質がきちんと代謝せず毛穴に詰まり、さらに皮膚が厚みを増して盛り上がってしまっている状態です。思春期から10代の間に多く、それ以降は減少して30代にはなくなるといわれています。

見た目はあまり良くないものの、自覚症状はほとんどないため、自分に毛孔性苔癬があることに気づかない場合もあります。自分にあるかどうかは確認しづらいため、もし気になるようなら親しい人に確認してもらうか、洗面所の鏡とスマートフォンなどを使って確認してみるといいでしょう。

にきびの場所と対策【顔】栄養・漢方に注目

さて、これまでにきびの場所と原因について確認してきました。様々な場所にできるにきびは、その原因も色々でしたね。ここからは、さらに進んでにきびの対策も考えていきます。

まず、顔のにきびです。顔のにきびの場所としてご紹介したのはTゾーンとUゾーン、そして鼻の下・頬でした。短時間でできる対策は清潔にすることと、余分な皮脂をそのままにしないこと、保湿して乾燥を防ぐことです。

肌を清潔にし、保湿する

例えば枕カバーやシーツの類いは在庫を多めに確保しておき、できるだけ早めに交換するようにしましょう。毎日変えるのが難しいようであれば、例えばカバーの上にカバーをつけるのもいいですね。枕の上にフェイスタオルを置き毎日交換するようにしたり、毛布などの首元の部分だけにかぶせるような部分的なシーツを購入するか自作したりすると便利です。

さらに、洗顔・洗髪も欠かさないようにします。疲れて帰ってくるとメイク落としが面倒で適当になりやすいですよね。また、翌日の洗顔も簡単なものになりがちです。しかし、せめて一時的にでも正常な状態に戻せるように、集中して洗顔をやりきりましょう。数週間続けると行動が習慣化しやすいといいます。続けやすいよう道具の配置を見直して気分を一新してみるのもいいかもしれません。

洗顔後は肌が乾燥しないように保湿をすることも大切です。保水力の高いセラミドなどを含む美容液などがおすすめです。

栄養をとる

また、長期的には、栄養面にも気を配りましょう。現代人の多くは野菜不足の生活を送っています。忙しさのせいで野菜以外の栄養素も十分に取れないことが多いです。肌の正常な新陳代謝にはタンパク質やビタミン、ミネラルが必要なのに、原料となる栄養素を摂取しないでいてはいけません。さらに見逃しがちなのが水分です。十分な水分補給をしなければ栄養素を必要な場所に運ぶことも、不要物を排出することも難しくなってしまいます。食事の習慣とバランスをなるべく保てるように、工夫していきましょう。

漢方薬を処方してもらう

もし、健康診断では医学的な問題を指摘されてはいないのに新陳代謝が上手くいっていないなら、体質改善もにきび対策のヒントになるでしょう。例えば、漢方で代謝をアップすることができます。漢方薬による治療には、現在の症状を抑える「標治療」と病気になりにくい体質にする「本治療」とがあります。このうち本治療では、にきび対策として冷えや血行不良を改善したり、免疫力を高めたりできるような漢方薬を処方してもらいます。医療機関でも漢方薬を処方してもらえる場合がありますので、利用してみたい方はかかりつけ医や近隣の皮膚科などに問い合わせてみるとよいでしょう。

にきびの場所と対策【頭部・ボディ】健康を保つ

次は、頭部とボディのにきびです。

頭部の対策

頭部、特にこめかみの辺りは乾燥しやすい場所であるとともに、清潔が保たれにくい場所でもあります。疲れが溜まっているからと先延ばしにしたくなりますが、できるだけ早めに入浴するようにしましょう。

ボディの対策

ボディのにきびでは、脚などの脱毛後の毛包炎や、二の腕・背中の毛孔性苔癬などが代表的ですね。これらを含め、見えない部分のにきびはまず気づくことが大切です。さらにあるとわかった場合、埋もれた毛を自分で取ったり、角質を削ったりすることは控えましょう。なぜなら、自分で肌を触ることで細菌に感染するリスクを高めてしまいますし、脱毛する度に何でも肌をこすることで摩擦による色素沈着などの肌トラブルを起こしやすくなってしまうからです。

まず、短期的には顔と同様に清潔を保つことが大切です。特に洗髪後はシャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが背中のほか、こめかみや生え際などに残りやすいもの。十分にお湯を使って流しきるようにしましょう。

次に、長期的な対策ですが、毛孔性苔癬や毛包炎については皮膚科や美容皮膚科での治療を、また、脚の脱毛などについては肌への度重なる負担を避けるためにエステサロンや医療機関での脱毛を検討するとよいでしょう。
にきびの場所と原因、および対策をまとめてきました。自分のにきびに当てはまるものは見つかりましたか? どのにきびにも共通することですが、自律神経が失調するとホルモンバランスの乱れなどが起こり、にきびも出やすくなります。自律神経失調症の大きな要因はストレスです。人間関係で気疲れしやすい方ほど、ぜひマインドフルネスなどリラックスして気持ちを整える時間を持つようにしましょう。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

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