梅雨時のモヤモヤ解消に!手軽にできる「プチ瞑想」のすすめ

梅雨時のモヤモヤ解消に!手軽にできる「プチ瞑想」のすすめ

瞑想とは、自分の心のなかで何が起きているかに気付いていくこと。坐禅のような難しいことをしなくても、歌やダンス、芸術など趣味のレベルでの「プチ瞑想...

瞑想とは、自分の心のなかで何が起きているかに気付いていくこと。坐禅のような難しいことをしなくても、歌やダンス、芸術など趣味のレベルでの「プチ瞑想」でも同じような気付きや心が落ち着いた感覚を得られ、幸福感度を高めることができます。

自然と心が落ち着く「ぬり絵」の癒やし効果

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最近、「大人のぬり絵」にハマっています。絵を描くことが得意でもなければ好きでもない私が塗り絵をすることになるなんて、自分としてはとても意外なのですが、数日前にふと「ぬり絵したいな」という心の声が湧いてきて、自分でも驚きながらその直感に従ってすぐにLOFTに行って、ぬり絵本や水彩色鉛筆などを買い、そのまま近くのカフェでぬり絵に没頭!

絵本をパラパラめくりながら、どの絵を塗りたいかを直感で決める。絵を見て、塗りたいと思った箇所を、好きな色で塗りつぶしていく。彩色テクニックなんてないし、色の組み合わせの知識なんかもないから、全体の仕上がりがどうなるかなんてわからない。わからないからこそ余計なことを考えずに、ただただ今この瞬間、自分の中に湧き上がってくる感覚だけに従って、目の前の塗り絵に全力投球。コーヒーが冷めているのにも気付かず、何かに取り憑かれたように机にかぶりついて、夢中で黙々とぬり絵をするアラサー女子なんて、側から見たら相当怪しい奴でしょう(笑)。

でも不思議なことに、自分が好きなこと、やりたいことに夢中になっているときって周りの目なんて全然気にならないんですよね。そして時間の感覚も無くなっている。体感としては数十分くらいだったのに、ようやく1枚の絵をぬり終わって時計を見たら、気付けば2時間も経っていてビックリしました。

あっという間の2時間。仕上がった絵を見てみたら、適当に塗ったわりに意外と全体がうまくまとまっていて、私って天才だわと自画自賛。そして意外なことに、疲労感ゼロで、ただただ楽しかった気持ちの余韻に浸りながら、なんだか気持ちがスッキリしている自分がいて、何も考えずに始めたぬり絵が、実は瞑想と同じ効果を持っていることに気が付きました。

不要なデータを手放し、脳内メモリを最適化

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前回の記事でも書いたように、瞑想の目的は“自分の心の中で、何が起きているのかをよく観察し、そのひとつひとつに気付いていくこと”です。

これだけ言われてもなんのこっちゃという感じだと思うので、スマホの携帯電話をイメージしてみてください。あなたのスマホにはたくさんのアプリ、写真、音楽などが詰め込まれています。あれもこれもとたくさん詰め込んだので、気付けばスマホの容量が限界に達してしまい、スマホの動きが遅くなったり、アラートが頻繁に出たりするようになってしまいました。これじゃ使いにくい。では何をするかというと、これまで溜め込んだアプリや保存したデータの中から、どれを残したいのか、どれは必要ないのかを取捨選択して、スマホの容量に空きスペースを作っていきます。

いつか使うかもと思ってダウンロードしたのに1回も開いていないアプリ。もう使うこともない昔のスクリーンショット。消したくても消せなかった元彼との写真・・・。冷静に見返してみると、スマホの中には ”今の自分” にはもう必要のないものがいっぱい残ってしまっていたことに気付きます。削除したり手放したりすることに抵抗を覚えるものもあるでしょう。でもそれらを消せば、あなたのスマホは最適化され、またサクサク快適に使えるようになるのです。

瞑想はこれと一緒で、自分の脳の中に溜まった古いデータ(思考や感情)のなかから、好きなもの・必要なものだけを意識的に選択し、それ以外のものを手放していく作業です。パソコンのキャッシュを定期的に消していくのと同じように、脳内のデータも自分の望むように取捨選択していかないと、脳内メモリが満杯になってしまい、動きが鈍くなってしまうばかりか、新しいデータ(今この瞬間、自分の内側に湧き出る「思考」や「感情」など)を取り込めなくなってしまいます。

ぬり絵をしていると、毎回使いたい色やタッチ、色の組み合わせ、全体の印象が変わってきます。まるで、その時々その瞬間の、私の“感情の揺れ動き”や“心のあり方”を表しているようです。色を塗るという行為によって、自分の内面を外側に出し(アウトプット)、いらない情報を手放せたことで、気持ちがスッキリした感覚を得られたんだと思います。

自分なりの「プチ瞑想」を探してみよう

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私の場合はたまたまぬり絵でしたが、自分の内側をアウトプットできるのであればなんでもいいです。カラオケで歌を歌う、好きな音楽に合わせてダンスを踊る、絵を描く、刺繍する、模型を作る、洋服をデザインする、書を書く、花を活ける、ネイルアートをする、自分のために料理やお菓子を作る、楽器を演奏する、作曲する、文章を書く、動画を作る、香りを調合する、家庭菜園を作る、やりたいヘア&メイクを徹底的に追求する・・・・・・。

ポイントは、やっていて心から楽しめて時間を忘れて没頭できることと、ひとりで自己完結できること!  他人が関わってくると、結果を比較したり、人からの評価を気にしたり、余計な情報やジャッジが入ってしまうのでNG。アウトプットした結果(作品)は、自分のためだけのもの。他人の目を気にせずに、いかに自分のやりたいようにできるか、自分の内側から湧き出てくるものを許容し外に出すか、というのがこの「プチ瞑想」の最大の目的です。いい結果を出すためではなく、自分の内側をいかに抵抗せずに表現できるか。やり終えた時に、いかに気分がスッキリして気持ちいいか。これに尽きます。これによって、自分の脳や心に溜まったいらない感情や思考を手放すことができるだけでなく、時には今この瞬間の自分を感じ切ることもできるので、心理学でいうところの「自己受容」にもつながります。

そして、それをやる目的とか、やる意味とかがないものを敢えて選んでやってみる。私がぬり絵するのは、展覧会に出すためでも、SNSにアップするためでも、ぬり絵マスターとして名を馳せたい訳でもなんでもなくて、ただ色を塗りたいから。ただそれだけ。やりたいから、やる。それで十分です。

プチ瞑想は、自分と向き合うためだけの時間なので、できれば積極的に引きこもってほしい。雨が多くてお家を出たくない日は、積極的に引きこもるチャンス!携帯の電源も切って、ワクワクしながら自分がその瞬間にやりたいことを探して、遠慮なくどんどんアウトプットしてみてください。飽きたら一回手を止めて。やりたくなければ無理をせずに。自分のペースでプチ瞑想をやっていると、梅雨明けの太陽の日差しと同じくらい、眩しい自分に出会えるかもしれません。

文/中川瑞穂

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