【ニキビケアの基本】にきびの種類で処置方法が違う?つぶしてもいいの?つぶし方は?

【ニキビケアの基本】にきびの種類で処置方法が違う?つぶしてもいいの?つぶし方は?

美容皮膚科医による本格ビューティコラム。タカミクリニック院長 高見先生が、最先端の美容医療の見地から、ビューティの「?」にお答え! 聞き手は、ビューティエディター 安倍佐和子さん。

お肌の悩みでは常に上位にランクイン! にっくきニキビ、どうすりゃいいの!? 悩んでいる人ほど、あれこれ調べて試して、結局効果ナシ、なんてことも……。実は答えは意外とシンプルだった?

教えてくれたのは

美容皮膚科医。タカミクリニック院長。ニキビ、毛穴治療、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療の第一人者。高い技術力から、女優やモデル、美容関係者から高い信頼を得ている。

質問したのは

化粧品会社勤務を経て、女性誌編集者に。現在はフリーランスとして、多くの女性誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなどの分野で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。ホリスティックからサイエンス、モード系メイクアップまで、得意な分野は幅広い。

Q.ポツっとできちゃったニキビ、その色で運命が変わるってほんと?

安倍佐和子さん:ニキビって赤くなるから目立つし、憂鬱。でも、白いニキビのときは意外と気にならないことも……。色によってニキビの状態って違うんですか?

A.そうですね。ニキビは色によって、どんな状態にあるのかが異なり、処置方法も変わってきます。

高見先生:みなさん、つい触ってしまったり、つぶしたりする方が多いのですが、ひとつ間違えると一生跡が消えない、なんてこともあるので、ニキビの色によって、どんな状態にあるのか、どんなケアをすればいいのかお勉強をしておきましょう。

安倍佐和子さん:うわっ、ニキビの色でケア法って違うんですね。

高見先生:ニキビは大きく分けると赤・白・黒の3色があります。まず、赤ニキビ。これは見ての通り毛穴内部が赤く炎症を起こしている状態のニキビです。患部を刺激すると炎症が悪化するのでなるべく触らないようにすることが得策です。そして白ニキビ。これは炎症が起こっていない単なる皮脂溜まり。毛穴が閉じたままで皮膚が盛り上がっている状態のニキビです。最後に黒ニキビ。白ニキビ同様、炎症がなく皮脂が溜まっている状態。毛穴が開いてしまっているため詰まった皮脂が空気にさらされて酸化し黒く見えるニキビです。

安倍佐和子さん:白とか黒のニキビは、炎症が起きていない分、跡になりにくそうなイメージ。やはり、大敵は赤ニキビなんでしょうか。

高見先生:そうですね。赤ニキビができてしまったら、きちんと対処しなくてはいけません。赤ニキビこそがニキビ跡になる大敵なんです。

keyword ニキビの種類
炎症が起こり赤くなった状態の「赤ニキビ」。白い皮脂が盛り上がっているが炎症は起こしておらず、毛穴も閉じた状態の「白ニキビ」。毛穴が開いて皮脂が酸化した「黒ニキビ」と症状別に大きく三種類に分かれ、対処法も異なる。

Q.ニキビってつぶしていいの?

安倍佐和子さん:ポツっときたら、炎症を起こす前に皮脂の塊を出しちゃったほうがいい、と思っている人、多いんです。

A.ニキビができたら、できるだけ患部に触れてはダメです。

高見先生:クレンジング時も過度にこすらないよう“いたわり洗顔”を。でも、つぶしてもいいケースもあるんですよ。特に赤ニキビに対しては、つぶすタイミングとつぶし方が大事。みなさん、むやみやたらにつぶそうとしますが、かえって悪化させてニキビ跡をつくってしまう人が多いんです。

安倍佐和子さん:えっ、ニキビをつぶすタイミングってあるんですか? どんな状態のときならいいんでしょうか?

高見先生:たとえば、ポツっとできたニキビ、周りを軽く押してみると痛くて赤みもある。これが赤ニキビの初期状態です。この状態でつぶそうとする人がいますが、このタイミングでは絶対ダメです。ニキビができて3日目か4日目くらいまで我慢してください。そうすると、表面の出口に白いものが透けて見えてきます。これが膿です。この膿は白血球が細菌と戦い終わった残骸。膿がたまってきたということは、ピークを過ぎたということなんです。つまりは、炎症が治まりはじめたこのときこそがニキビをつぶすタイミング、ということです。

keyword ニキビをつぶすタイミング
ニキビは、適切なタイミングと方法であれば、つぶして対処してよい。赤く炎症した赤ニキビに白いもの(膿)が透けて見えてきたらつぶしてよいタイミングとなる。

Q.ニキビ、どうやってつぶすの?

安倍佐和子さん:できてしまったニキビ、つぶしてもいいケースもあるんですね。特に赤ニキビに対しては、つぶすタイミングとつぶし方が大事ということだけれど、では、ニキビのつぶし方を教えてください!

A.まずは膿の出口を作ってあげることが大切です。

高見先生:美容皮膚科や皮膚科でニキビの圧出を行うことが一番いいのですが、もし、ご自身でおこなう場合には、清潔な針、薬局で販売している消毒用エタノール、滅菌ガーゼ、抗生剤入りの軟膏を用意してください。

安倍佐和子さん:針って、消毒したほうがいいですよね? 火にあぶるのはいいんですか?

高見先生:あぶった後には黒いススがついてしまう場合もあるので、滅菌ガーゼに消毒用エタノールを含ませて必ずふきとってくださいね。そして、ニキビの白いところを狙って針先を1mmくらい刺します。絶対に奥まで刺してはいけません。あくまでも皮膚表面に穴を開けて膿の出口をつくる程度で。そして指の腹で優しく押して、中の膿を出してあげるんですが、このとき、全部しぼり出してはダメです。ニキビ内部にはニキビ菌や白血球の残骸など、細菌がいっぱい入った袋状の膜があります。この膜が破れると、かえって悪化してしまうことも。

安倍佐和子さん:どのくらいの刺激を与えると、その膜は破れてしまうんですか?

高見先生:ふくらんだニキビを平らにまでしようとすると間違いなく破れてしまいますね。炎症が拡大して基底層や真皮層にまで広がると、ニキビ跡の原因の1つとなります。また、つぶすときに爪をたてるのもダメ。爪で押すと、色素沈着することもありますから、ていねいに指の腹を使って優しく押して、盛り上がったニキビの半分くらいの高さまでつぶすのが理想です。あとは滅菌ガーゼに消毒用エタノールを含ませて、患部を消毒してから抗生剤入りの軟膏を塗って、その後は自分の力で治癒させます。物足りなく思うかもしれませんが、この方法がニキビ跡を最小限に抑える1番の方法です。

keyword ニキビのつぶし方
消毒した針で出口を確保した上で、ニキビの周囲を指の腹でゆるく押す。半分くらいの高さまで押し出したら、消毒して抗生剤入りの軟膏を塗り、あとは自然治癒力に任せること。

Q.ニキビ跡を作らないケア法って?

安倍佐和子さん:ニキビをうまくつぶせても、しばらくは赤みが残りますよね。そんなとき、ターンオーバーを促進させれば早く治るのかな、とスクラブケアする人も……。刺激を与えると跡になっちゃうのに。

A.ニキビをつぶした後の赤みは治癒の過程ですから、3ヵ月もすれば大抵消えます。

高見先生:ほんとうの意味でのニキビ跡とは、茶色っぽい色素沈着や皮膚の凹凸のこと。例えば、虫刺されの跡が残りやすい人や日焼けしやすい人は、色素沈着しやすいので特に気をつけてください。また、ニキビのケア法を間違えて、基底層まで傷つけてしまうと、皮膚が陥没してしまうこともあります。ニキビは小さな傷と一緒なんです。

安倍佐和子さん:ニキビ跡ができてしまった場合の対処方法ってあるんですか?

高見先生:もともと色素沈着しやすい人は、ビタミンCの摂取量を増やしたり、イオン導入、ビタミンC入りのローションや美白ラインの化粧品を使うというのも手です。凹凸のニキビ跡になってしまったときは、ご自身での対処は難しいので美容皮膚科に。レーザー治療やヒアルロン酸注入、ケミカルピーリングなどの本格的なケアをすることをおすすめします。
また、治癒の過程でかさぶたができたときは、かさぶたを無理に剥がしとってしまわないことが大切です。かさぶたの下に形成されている幼弱な皮膚まで一緒に剥がれてしまい、色素沈着や凹凸などの原因になることもあるのです。
ニキビ跡を治すことはとても難しいことです。ニキビができてしまったら、ニキビ跡を意識したケアをしてください。

keyword 基底層
皮膚の最も外側にある「表皮」(厚さ0.2mm~0.07mm)の最下層。皮膚細胞を生み出し、肌のターンオーバーを司る。傷つけると皮膚細胞を生み出せなくなる可能性があるので要注意。

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