シャネルのフレグランス「チャンス」に秘められたエピソードとは

シャネルのフレグランス「チャンス」に秘められたエピソードとは

現代女性のためのスタイルを提案し、常に世界中の女性の憧れの存在である 「シャネル」。 このブランドにまつわる“5つのコード”を毎月一回、GING...

現代女性のためのスタイルを提案し、常に世界中の女性の憧れの存在である 「シャネル」。 このブランドにまつわる“5つのコード”を毎月一回、GINGERが紐解いていきます。今回はフレグランスの名前にもなっている、”チャンス”に秘められたさまざまなエピソードを紹介します。

自分さえ知らない新しい表情が、チャンスを誘い込み、つかみ取る

すでに、「ひとときも離れられない香り」として「自分自身の一部」「肌の一部」になっている人も多いのじゃないか。シャネル チャンス。2003年の誕生に始まり、チャンス オー フレッシュ、チャンス オー タンドゥル、チャンス オー ヴィーヴと、次々と「顔」が加わって、今では4つの「女性像」が揃う。シャネ ルに新しい息吹を吹き込み、「ラッキーチャーム」としても世界中の女性たちに愛されているフレグランスだ。

シャネルのフレグランスでは初めての、丸い形のボトルも、ゴールドとシルバーがあしらわれたボトルのカラーも、CHANELとひと文字違いのCHANCEというネーミングもと、何もかもがサプライズに満ちている。でも、何よりのサプライズは、その「香りの星座」と呼ばれる構成の新しさといえる。トップノート、ミドルノート、ラストノートとしだいに移り変わるという、香りの「当たり前」を軽やかに覆したことなのだろう。フローラル やヴァニラをはじめとする数々のエッセンスが煌めく星座の球体のように構成され、まるで無限にくるくると回転を続けるかのごとく、刻一刻と変化しながらまったく新しい表情を見せる。この予期できないアコードこそがまさに、人生のなかで訪れる無限のチャンスの暗喩。チ ャンスがほかのどのフレグランスとも異なるユニークネスといわれるゆえんはここにあるのだ。

「チャンスとは、ひとつの生き方。チャンス、それは私の魂」。この言葉が語り 出すように、マドモアゼル シャネルは運命や幸運の星といったチャンスを深く信じていたという。 かけがえのない友情やドラマティックなロマンス、その多彩な出会いから「情熱」でチャンスを誘い込み、「直感」でチャンスをつかみ取った人。そうして、モードやフレグランスに、誰もなしえなかった革新をもたらし続けた人・・・・・・。

チャンスという香りが描く女性像は、まさに、マドモアゼルそのものだ。情熱でひたむき。無邪気で気まぐれ。ロマンティックでミステリアス。常に自分自身の感覚や感情に敏感かつ正直で、仕事も恋愛も、人生そのものを喜んで受け入れる。だからこそ、カレイドスコープのようにさまざまな出来事が目まぐるしく回るなか、チャンスに気付き、一瞬で見極め、幸運をキャッチできる・・・・・・。その躍動感に満ちたみずみずしい「生き方」がきらきらと光を放ち、さらなるチャン スを引き寄せるのである。

私はこれと、ひとつのチャンスに自身の女性像を重ねるもいい。今日はこれと、 4つのチャンスのなかから気分の赴くままに手に取るのもいいだろう。チャンスの香りに誘われるように、瞬間瞬間に、魅惑的な表情を見せる、そんな女性に、周りはきっと離れられなくなるはずだから。

〈上から〉フローラルにセンシュアル、 スパイシー、グルマンの要素が添えられた、生き生きとした香り。チャンス オードゥ トワレット、煌めくフロー ラルにシトラスの爽やかさとウッディの力強さを加えた、弾ける香り。同 オー フレッシュ オードゥ トワレット、 フルーティフローラルにホワイトムスクが添えられ、フェミニンな温かみに満ちた穏やかさが魅力。同 オー タンドゥル オードゥ トワレット、4代目専属調香師オリヴィエ ポルジュが手がけたチャンス。フレッシュなエネ ルギーに満ちたブラッドオレンジが、 フローラルとウッディに寄り添う。同 オー ヴィーヴ オードゥ トワレット 各 50ml 各¥9,000/すべてシャネル

撮影/国府泰(スタジオカレント)
取材・文/松本千登世

※プライスはすべて税抜です。


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