【ニキビ治療の基本】美容皮膚科のにきび治療、定番から裏メニューまで!【ピーリング・注射・イオン導入】

【ニキビ治療の基本】美容皮膚科のにきび治療、定番から裏メニューまで!【ピーリング・注射・イオン導入】

美容皮膚科医による本格ビューティコラム。タカミクリニック院長 高見先生が、最先端の美容医療の見地から、ビューティの「?」にお答え! 聞き手は、ビューティエディター 安倍佐和子さん。

ニキビのケア、自分なりにあれこれ試してきたけれど、結局きれいに治らない……。そんなとき、頼りになるのが美容皮膚科のニキビ治療。美肌のことまで考えたケアが受けられるというけれど、どんな治療があるのかな?

教えてくれたのは

美容皮膚科医。タカミクリニック院長。ニキビ、毛穴治療、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療の第一人者。高い技術力から、女優やモデル、美容関係者から高い信頼を得ている。

質問したのは

化粧品会社勤務を経て、女性誌編集者に。現在はフリーランスとして、多くの女性誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなどの分野で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。ホリスティックからサイエンス、モード系メイクアップまで、得意な分野は幅広い。

Q.美容皮膚科では、どんなニキビ治療が受けられるの?

安倍佐和子さん:一般的に美容皮膚科では、どんなニキビ治療が受けられるのですか? 気になる費用も教えてください。

A.症状やニーズにあわせてメニューを組み合わせていくのが一般的

高見先生:前回ご紹介した「ニキビ圧出」をはじめ、多くのメニューがありますが、それぞれの医師の診察のもとに、症状やニーズにあわせてメニューを組み合わせていくのが一般的です。いくつか例を挙げますがいずれも自費診療ですので、メニューや費用は参考程度にしてください。美容皮膚科ならどこでも同じ内容で受けられるとはかぎりませんので、受診される前に確認しておくとよいと思います。

■ニキビ圧出
白ニキビや黒ニキビの場合に、毛穴に詰まった皮脂を、専用器具(面ぽう圧子)を使って外に出す方法。<¥3000~>
■医療用LEDダイオード
ニキビ菌やポルフェリン等を抑える光治療。<¥5000~>
■ケミカルピーリング
ニキビにもニキビ跡にも効果的な角質ケア<ソフトピーリング+イオン導入 顔全体+首¥6472>
■イオン導入
ビタミンC誘導体などの抗酸化成分や美肌成分、薬剤を皮膚の奥まで浸透させるケア。ニキビ、ニキビ跡に効果的。<顔全体+首¥5000>
■外用薬
自宅ケア用ピーリング剤やレチノイン酸ゲル、皮膚再生軟膏や男性ホルモン抑制剤入りローションなどの処方薬<¥2000~>
■内服薬
ビタミンCやビタミンA、抗生剤、ホルモン剤などの処方薬
■ニキビ注射
ニキビの炎症をおさえるための注射。即効性が高い。<¥6000~>

Q.「ケミカルピーリング」と「イオン導入」って?

安倍佐和子さん:ニキビ治療として、また美肌ケアとしてもポピュラーなケミカルピーリングと薬剤が配合された導入液を使用するイオン導入は、美容皮膚科などの医療施設でないと受けられないメニュー。ただピーリングに対して、刺激が強い、ぴりぴりするなどのマイナスイメージを持っている人もまだまだいるのですが……。

A.ケミカルピーリングというのは、ピーリング剤を使って角質を整えてターンオーバーを正常にし、肌の再生を促すこと

高見先生:ピーリング剤としては、グリコール酸やレチノイン酸、サルチル酸などが一般的です。ケミカルピーリングは古い角質を除去することによって、ターンオーバーが促進し、皮膚が活性化します。ニキビの治療だけでなく、ニキビ跡を目立たなくさせたり、ニキビができにくい状態にする予防効果もあります。刺激が強い、ぴりぴりするなどの印象をもたれている人も多いと思いますが、ピーリング剤の濃度は医師の手によってコントロールすることができます。最近では強いピーリングよりもマイルドなピーリングが主流で、イオン導入前の角質ケアとしても行われます。角質を整えた状態に、ビタミンC誘導体などを導入することによって、ニキビケアだけでなく、肌質そのものが美しく生まれ変わることが実証されています。
このケミカルピーリングとイオン導入の組み合わせたメニューは、多くの美容皮膚科で行われています。

安倍佐和子さん:確かにケミカルピーリング+イオン導入のあとの肌は見事につるつる、ぴかぴかになりますね。個人的には好きなメニューなのですが、実際はどのような手順で行うのですか? 不安な人も多いと思いますので、詳細をもう一度聞かせてください。

高見先生:美容皮膚科では、クレンジングした状態の肌にピーリング剤を塗って数分間おいた後、中和させてピーリングが終了です。その後にイオン導入を行います。導入剤として人気なのは、「ビタミンCE誘導体」です。通常ビタミンEは油溶性なので、導入することは無理なのですが、ビタミンCE誘導体は導入することが可能です。とても高い抗酸化作用が認められているので、ビタミンC単体の導入より満足度の高い結果も出ています。実際にニキビ治療としてはじめた方で、2〜3週に1回のケミカルピーリング+ビタミンCE誘導体のイオン導入を続けることによって、見違えるように肌質が変わった方もいらっしゃいます。

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ビタミンC
ニキビにビタミンCはもはや定番。もともと美白剤としの有効性が認められていたのと、副作用もなく、キメが整う、皮膚再生力、抗酸化力など、多くの美肌効果が実証済み。ここ20年で水溶性ビタミンCはニキビケアの万能薬としてポピュラーに。
ビタミンCE誘導体
ビタミンCとビタミンEをリン酸で結合したビタミン誘導体。ビタミンCとビタミンEが同時に作用し多様な機能性を有します。
非常に高い抗酸化作用があるため、臓器移植輸送の際の保存液としても使われます。また、ビタミンCE誘導体はニキビの原因となるニキビ菌の増殖を抑制し、ニキビの抗炎症作用、皮脂線分泌の抑制、ターンオーバーの正常化などの効果が高く、ニキビ治療に効果があると同時に、ニキビのできにくいお肌に整えます。
さらに、活性酸素除去(美白効果)、保湿効果もあることから、美肌やアンチエイジング効果もある人気の成分です。

Q.すごく気になるのですが、「ニキビ注射」って何ですか?

安倍佐和子さん:モデルや女優たちが、ニキビ注射をこっそり受けているって聞きましたが、具体的にはどんなものなのでしょうか?

A.ニキビの炎症をおさえるための注射です。

高見先生:抗炎症作用の強い薬を患部に直接注射し、炎症をおさえるのがニキビ注射です。ニキビの炎症部分に直接注射薬を使うので効果がもっとも早く、ニキビ跡にもなりにくいため、撮影前のモデルさんや女優さんといった方々が好んで受けられているのは事実です。一般の方は顔に直接注射をすることに抵抗を感じる人も多く、まだまだポピュラーとは言えません。

Q.ニキビ治療の行きどきは?

安倍佐和子さん:前回はニキビの種類や、ポツンとできたときの対処法を、今回は美容皮膚科での治療法など教えていただきましたが、ニキビの悩みで皮膚科や美容皮膚科に行く場合は、どのタイミングで行ったらよいのでしょうか?

A.悪化してからでは、治療に時間がかかってしまいます。

高見先生:自分なりにニキビケアをしていても炎症が治まらない、逆にニキビが増えていく傾向にあるなど、“手に負えないな”と感じてクリニックに駆け込んでくるケースが多いのですが、早ければ早いほどよく、とくに炎症系の赤ニキビは治療に時間のかかるニキビ跡の原因にもなるので、早期の治療が運命を分けます。小さなニキビひとつでも躊躇せず医師に診てもらうことをオススメします。

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