寝付けない夜には原因があった!眠れる寝具の選び方

寝付けない夜には原因があった!眠れる寝具の選び方

商品やサービスを通じてSpark(ときめき&ひらめき)を発信している、働く女性をクローズアップする連載『プロジェクトS 』。“S”はもち...

商品やサービスを通じてSpark(ときめき&ひらめき)を発信している、働く女性をクローズアップする連載『プロジェクトS 』。“S”はもちろん“ Spark yourself!”の頭文字です。商品制作の舞台裏や仕事に対する想いなどをインタビューしていきます。企画や研究開発に携わる同世代の彼女たちから、仕事を楽しむヒントやコツが得られるはず! 

今回は老舗寝具メーカー、東京西川に勤める青木真理さん(左)と杉原桃菜さん(右)にインタビュー。名だたるアスリートたちも愛用する[エアー]シリーズ、眠りの疑問や悩みにプロが答える「ねむりの相談所」についてお話を伺いました。 

撮影/蓮見徹
取材・文/GINGERweb編集部

アスリートが認める、ハイレベルな寝具

野球の田中将大選手、大谷翔平選手、サッカーの三浦知良選手やネイマール選手。先日開催されたFIFAワールドカップの日本代表選手の体を支えたのも[エアー]シリーズのマットレスなのだそう。愛用するトップアスリートたちの名前を見るだけでも、その質の高さが伺えます。

<青木>コンセプトは「次の日のコンディショニングを整える、コンディショニングギア」。一番の特徴は点で支える凹凸構造による優れた体圧分散と寝姿勢保持です。体圧が分散性されることによって、睡眠中に血行を妨げにくくする効果が期待できるので身体への負担を軽減することができます。そしてベース部分で身体をしっかり受け止めて、自然な寝姿勢をキープします。
よく「これって低反発なの?高反発なの?」と聞かれますが、どちらでもありません。柔らかすぎるマットレスは身体が沈み込むので、体圧の分散性は良いけれど寝姿勢は崩れやすい、一方硬すぎるマットレスは寝姿勢は保持はされるけれど体圧の分散性は悪い。エアーは体圧分散と寝姿勢保持、この相反するふたつの要素を取り入れることによって快適な眠りをサポートします。

ベストなものを超える難しさ

現在展開しているエアーのマットレスは全4種。エアー01、エアー03、エアーSI、そして最新モデルとなるのがエアーSXです。このエアーSXの開発にはこれまで以上の苦労があったそう。

<青木>これまでエアーSIが最上位モデルだったのですが、さらにその上位モデルとして開発されたのが“エアーSX”。それまでベストとしていたものを超えるのは、難しかったですね。意識したのは、SIとの寝心地の違いです。そのためにたくさん寝比べました。今までは2種類の素材を使い、構造で寝心地を変えていたのですが、今回は4層すべての素材を変えることで素材の面でも寝心地の良さをアップしました。

大きく分類すると、上2層が体圧の分散、下2層が寝姿勢保持の機能を果たします。1層めは[エアー]シリーズで初めて採用したフレスフォームという素材を使用しており、表面の1680個の点が身体を受け止めて体圧を分散します。3層めにより寝返りしやすいように、高弾性のウレタンフォームのソムニフォームという素材を入れました。4層めは硬めの素材と独自構造で沈み込みを調整し、上の層のクッション性が高い分、しっかり身体を支えてくれる構造です。エアーSIに比べて価格も上がったのですが、比べていただくと寝心地の違いから、エアーSXを選ばれる方も増えています。

睡眠時の身体、環境を可視化する

その機能的なデザインからもアスリート向けイメージが強い[エアー]シリーズ。店頭ではスタッフからの提案を受けて試す人がいれば、「あのアスリートが使っているから試してみたい」という人も多いのだとか。[エアー]シリーズを含め、マットレスだけでもさまざまな種類があるなかで、自分に合った寝具をどのように選んでいけばいいのだろうか。

<杉原>昨年から「ねむりの相談所®」というサービスを始めました。簡単にいうとお客様の睡眠を可視化して、アドバイスをするサービスです。睡眠の深さ、寝返りの回数、自分がどうやって寝ているか。
コイン型の活動量計を1〜2週間ほど身につけてもらい、お店に持ってきてもらいます。そこから睡眠中の姿勢や寝返りの回数、就寝前の状況や睡眠時間などをグラフ化して評価します。データに加え、日中の過ごし方などをヒヤリングしながら、眠りが浅い原因などを探り、改善方法をアドバイスしたりお客様に合う寝具をご紹介します。

また、今年の春から寝室環境を測定、解析する「寝室チェックシステム」も一部店舗に導入をはじめました。これは店舗でレンタルしているセンサを3〜5日間、枕元に置くことで温度や湿度、照度、音圧を測るシステムです。センサの導入により、睡眠時の身体の状況だけでなく、それぞれの環境に合った睡眠のアドバイスが行えるようになりました。

睡眠の観点から健康を考える

<杉原>睡眠について悩んでいても病院に行くまでもないし、薬に頼るのも怖い。そんな方のお悩みを受けられる場所にしたいと思って立ち上げました。ゆくゆくは睡眠環境の改善を通して病気になる前の段階で防ぎ、健康になっていくことを見据えて展開をはじめました。

その悩みに答えてくれるスタッフは、スリープマスターという社内資格をもつ“眠りのプロ”でもあるのです。

<杉原>スリープマスターの資格は3日間の研修を経て、試験に合格すると取得できます。研修では大学教授の方などにお越しいただき、講義を通して寝室環境や睡眠時無呼吸症候群などの幅広い知識を身につけます。約20年前から取り組んでいるのですが、取得者は1,000名に達しました。

東京西川の研究機関「日本睡眠科学研究所」では、企業や大学、各研究機関とともに共同研究を行なっています。ここで約30年前から睡眠や寝具についての研究を重ねているのです。

<杉原>研究所のなかには温度や湿度を調整できる部屋があり、例えば「夏のこの環境でどれくらい汗をかくか」などの実験も行えます。商品開発にも活かせるデータを収集することができるのです。睡眠はまだ多くのことが解明されておらず、これまでさまざまな研究を重ねてきました。多くの時間と労力をかけてきて、「この寝具を使って寝ることで、睡眠の質の向上につながる」と今ようやく言えるようになってきました。当時こういった研究所の存在は、先端だったのではないかなと思います。

今、日本人の約3人に2人が睡眠に不満を持っているといわれているそう。住宅環境や働き方の変化により、私たちのライフスタイルは多様化しています。それは「睡眠環境」においてもいえること。健康意識が高まっている近年でも、食べ物や運動には気をつかうけれど、睡眠環境の改善を後回しにする人がまだまだ多いそう。現状を見つめ直し、身体のコンディションや環境に合った寝具との出合いが睡眠の質を高め、快適な生活を実現するのです。

東京西川
https://www.nishikawasangyo.co.jp/

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