【医師に聞く】私の血液・血流の状態は?美容との深い関係

【医師に聞く】私の血液・血流の状態は?美容との深い関係

血液がサラサラ・ドロドロ…、よく聞く言葉ですが、実際のところ血液や血流は美容や健康にどう影響しているのでしょうか?また、自分の血液はどんな状態?銀座よしえクリニック理事長である廣瀬嘉恵先生に、セルフチェックリストとともに血液について詳しく教えていただきます!
血液・血行改善して健康美人になる 廣瀬嘉恵先生

「血液・血流」と「体調」との関係|サラサラ血液・ドロドロ血液

健康な血液はサラサラで、ドロドロの血液はNG…というような漠然としたイメージをお持ちの方は多いと思いますが、血液や血流の状態が体にどのような影響をもたらすのか、正しく知っている方は少ないはず。

そこで銀座よしえクリニック理事長で医学博士である廣瀬嘉恵先生にお話を伺いたいと思います!

メディアで「サラサラな血液」と「ドロドロの血液」という言葉をよく耳にしますが、そもそも「血液・血流の状態」は体にどのように影響するのでしょうか?

「血液・血流の状態が悪いということは、軽い状態はいわゆる『血行不良』です。冷え性の原因になり、肩こり・腰痛などにつながる可能性もあります」(廣瀬先生)

冷え性や肩こりに悩む女性は多いですね。

「ただし、注意があります。いわゆる血液サラサラ、ドロドロ、といった言葉はメディア主導のものであり、まだ医学的にははっきりとしたエビデンス(証拠・根拠)が確立したとは言えないのです」(廣瀬先生)

そうなんですか!

「特に、街頭などで見られる簡単なチェックや、『滝のように流れる血液が障害物をスムーズにクリアしてゆくかどうか』といった検査キットの中には、根拠がないとして行政による指導が入ったケースも。十分、注意して適切な医療機関で説明を受けましょう」(廣瀬先生)

「血液・血流」と「病気」との関係

「先ほど指摘した『血行不良』に比べてもっと重篤なものは『血液中に含まれる脂質が過剰、もしくは不足している状態』を指します。血液中の総コレステロール値が高い、または、ある特定のコレステロール値が低いなど、あるべきバランスを欠いた場合にさまざまな疾患の原因になります。これを『高脂血症』と呼びます(最近では『脂質異常症』という用語も使わるようになりました)。

これが悪化すると、血管壁に徐々にコレステロールが蓄積され『動脈硬化症』が進行する可能性があります。また、脳の一部が死滅する『脳梗塞』や心臓の冠動脈の血管が詰まる『心筋梗塞』になりやすく、『糖尿病』リスクも高まるとされています。

こうしたこともあって、近年では食生活や運動習慣を見直して体脂肪率を下げるような取り組みが行われてきました」(廣瀬先生)

また、もうひとつの代表的な疾患が『膵炎』だそう。

「膵炎とは、膵臓が炎症を起こした状態を指しており、過剰なアルコール摂取によっても起こる可能性があります」(廣瀬先生)

血液の状態は本当にさまざまな病気に関係しているのですね。

「血液・血流」と「キレイ・美容」との関係

女性が特に気になる美容との関係はどうでしょうか。

「血液・血流は、美容とはっきりとした因果関係があるというよりは、体のさまざまな不調に連動して表面化している、と考えると良いでしょう。

『血流が悪い・血行が悪い』ことで、まず肌のターンオーバーが乱されて不要なものが適切に排出されなくなります。それは『肌のくすみ』『シミ』に直結します。代謝が落ちることで『老化』が加速し、顔の見た目には『しわ』や『たるみ』となって現れます。

また、内臓の血流が悪いとさまざまな機能が落ちてきます。『便秘がち』になったり、ホルモンバランスが崩れることでニキビが増えて『トラブル肌』につながることもあります」(廣瀬先生)

血液や血流が肌のくすみやシミとも関連して、老化の加速にまで影響を及ぼしているとは…。血液・血流の大切さを改めて実感しました。

【チェックリスト】私の血液・血流の状態は?

一般に、血液・血流の状態が悪い人にみられる傾向のようなものがあれば、ぜひ教えてください!

「別の病気が隠れていることもあるので、これだけで自己判断することは禁物ですが、一般的な例としていくつか挙げてみましょう」(廣瀬先生)

□ 冷え性である
□ 肩こり、腰痛がひどい
□ 同年代に比べて運動不足、息切れがする
□ 肌がくすみがち、吹き出物などがなかなか消えない など。

冷え性や肩こり、肌のくすみなどはアラサー以降の女性であれば、多かれ少なかれもっている症状だと思いますが、その中に血液や血流の状態が関与していることもあるのですね。

「手や足の末端が冬になると急にシビレを感じるほど冷たくなったり、歩くとふくらはぎが痛かったりする場合は、念のため一度、医療機関にかかりましょう。『末梢血行障害』といって、放置して悪化すると日常生活に支障をきたす可能性もあり、注意が必要です」(廣瀬先生)

普段の生活の中では意識することが少ない血液や血流ですが、女性に多い冷え性や肌トラブルだけでなく、健康にも大きな影響を与えていると知りました。まだ若いからと油断せずに、症状に心当たりがある方は病院に相談しておくと安心かもしれませんね。
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
廣瀬 嘉恵 先生
銀座よしえクリニック理事長 医学博士

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