意外に多い「かくれ冷え」!内臓温度が低い「冷え」のデメリット

意外に多い「かくれ冷え」!内臓温度が低い「冷え」のデメリット

体が冷えていたら、いいことはひとつもない。そう思うからこそ、体を温める工夫をしているはずなのに、いつもお腹やお尻、太もも、二の腕などが冷えていて、体の内側も冷たいような……慢性的な「冷え」に悩む人のために、原因や対処法を専門家に聞きました!
「冷え」による悪影響と改善の極意 山口勝利さん

内臓が冷えている「かくれ冷え」の人が多数!

体が冷えていると、美容にも健康にもよくない。だから頑張って腹巻をしたり、厚手の靴下を履いたり、温かい飲み物を飲んだりと工夫していても、冷えは治まらない……一体なぜ「冷え」に悩まされる人が、こんなに多いのでしょうか? 「全国冷え症研究所」の所長であり、理学博士で鍼灸師の資格も持つ山口勝利先生に、冷えについて聞きました!

「実は『手足は温かいから、自分は冷えていない』と思い込んでいる『かくれ冷え』の方が非常に多いです。体温を計ったときに、36℃台でさほど低くないと『私はそんなに冷えていない』と思いがちですが、実は私たちの体には、脇の下などで体温計を使って計る『体表面温度』と、体の中にある『深部体温』、すなわち『内臓温度』の2種類があります。『冷え』とは、この内臓温度が低い状態を指します。

体表面温度は、一日のうちでいつ計るかによってかなり変動が生じるので、実は体表面温度では冷えているかどうかはわからない。一方で、内臓温度はそれほど変化がありません。そこで『冷え』を判断するときに使うのが、深部体温の数値なのです」(山口先生)

内臓が冷えていると、必要な摂取カロリーが変わってくる!

普段知ることのない、自分の内臓温度。これが低いと、一体どんなデメリットがあるのでしょうか?

「まず、内臓温度が下がると、基礎代謝の低下が起こります。基礎代謝とは、寝ているだけでも自然とおこなわれるエネルギーのこと。心臓や脳の動き、血液の循環など、意識しなくても使っているエネルギーを指します。ダイエットの際は、この基礎代謝のよい体であることが有利に働きます。

しかし、内臓温度が1℃低下するだけで、基礎代謝は12~15%も下がってしまうのです。たとえば、あなたの基礎代謝が1200kcalだった場合、たった1℃下がるだけで、144~180kcalのエネルギーが代謝されず、体に溜まってしまいます」(山口先生)

ウェブサイトなどで、身長や体重、年齢、活動レベルなどを入力して、自分に必要な摂取カロリーの目安を調べたことがある人は多いはず。その数値は基礎代謝に加えて、仕事や家事などで必要となる「生活代謝」を足して計算されます。でも、内臓温度が低いと、調べたカロリー数値ほど必要ではないそう!

「成人女性の基礎代謝と生活代謝を合わせた平均は1920kcalです。でもこれは、内臓温度が標準値の場合。人の内臓温度の平均値は37.2~38℃が理想的と言われていますが、多くの女性が35℃台と非常に低い数値です。先ほどお話した通り、内臓温度が下がるにつれて、基礎代謝も大幅に下がりますので、必要な摂取カロリーは1920kcalよりもずっと低い場合が多い。『必要なカロリーを超えないように気をつけているのに太る』という人は、冷えによる基礎代謝低下の可能性があります」(山口先生)

内臓温度が下がって冷えると、ダイエットに悪影響が!

ほかにも、内臓温度が低いことによるデメリットは?

「内臓温度が下がると、体は生命の危機を感知し、自律神経の乱れが生じます。その結果、血管が収縮しにくくなって血液循環が悪くなったり、熱を逃がさないように汗をかきにくくなったりします。その状態が続くと、むくみやくすみ、めまいなどの症状が起こることも。また、痛みやコリも感じやすくなります。

また、内臓温度が1℃下がることで、免疫力が約30%低下すると言われています。体内に入ってきた有害な物質を退治するのに必要な免疫細胞は、温度が低いと活性化されにくくなります。すると免疫力が下がり、健康体を維持することが難しくなる場合もあります」(山口先生)

さらに、内臓温度が低いと、胃や腸や肝臓や腎臓など、内臓の働きが低下してしまい、老廃物が排泄されにくくなって、肌荒れや顔のくすみにもつながるそうです。

自分の内臓が冷えているかがわかる、簡単なチェック方法

ダイエットのみならず、体の健康や美肌にも影響を与える「冷え」。自分の内臓温度はぜひ知っておきたいところですが、どうすれば計れるのでしょうか?

「深部体温計は医療機関などに行かないと、正確には計れないことが多いです。ただ、自分の内臓が冷えているかどうかがわかる、簡単な方法があります。片方の手のひらをおへその上、もう片方の手のひらをおへその下に当てます。そのとき、上腹部のほうが、下腹部よりも冷たければ、内臓が冷えている証拠です。食後2時間以上経ってから、試してみてください」(山口先生)

なお、山口先生が所長を務める「全国冷え症研究所」や、代表を務める「Shape Lock銀座本店」では、深部体温計があるので調べることも可能。一度調べてみたら、驚きの内臓温度かも……?
■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
■監修
山口 勝利さん
Shape Lock代表 柔道整復師 鍼灸師 全国冷え症研究所所長
  • ライターが挑戦!内臓を温めて痩せやすい体を作るボディメイク体験記(10月26日公開予定)

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