髪の毛が傷むのは静電気のせい?静電気防止でヘアケアをレベルアップ

髪の毛が傷むのは静電気のせい?静電気防止でヘアケアをレベルアップ

髪をとかしたら静電気で広がる…この現象には、体質的に静電気のたまりやすい人がいて、血液やストレスがその原因という説があります。ヘアケアのために静電気のメカニズムをチェックしませんか?夏が終わって衣替えの季節。秋冬の服でも静電気対策を考えてみましょう。

髪が傷むのは静電気が原因?

「髪が広がりがちで出て欲しくないボリュームが出る」「髪がパサパサする」「髪がからまりやすい」といった悩みはありませんか? 実はこのような特徴の原因は、静電気かもしれません。髪の傷みやすさと静電気にはつながりがあるのです。心当たりの原因を探る前に、髪と静電気の関係について考えていきましょう。

●健康な髪の構造とは

髪の毛の中央部分の毛幹部は、中心部のメデュラを厚く覆うコルテックスと、さらにその周囲を薄く魚のうろこのように覆うキューティクルで構成されています。コルテックスはコシのある繊維状で、高い吸湿性があります。健康な髪の場合、キューティクルはコルテックスを隙間なく覆っているため、しっとりとした髪が滑らかに流れます。

●静電気で髪はどう傷む?

髪の水分を内側に留める役割をしているキューティクルですが、強い力でのブラッシングやタオルドライ時の髪とタオルの摩擦によって、ところどころはがれ落ちてしまうことがあります。すると、髪の内部から水分が失われやすくなります。また、さらに内部のコルテックスが傷むまでになると、髪の乾燥が強まり、静電気の生じやすい状態になってしまうのです。

静電気が生じると、その影響でキューティクルが傷んだり、静電気によって集まった空気中の細かい塵などが髪や頭皮にまとわりついたりしやすくなります。すると、頭皮の新陳代謝が滞る恐れが出てしまうのです。もちろん、塵などと髪が摩擦することでも静電気が起こりやすく、悪循環の原因になることが考えられます。

●髪の健康のためには静電気対策が不可欠

静電気は髪の健康には好ましくありません。このため、髪を美しく保つために、静電気対策をする必要があります。

静電気が起こる原因は?まずはメカニズムを確認

髪に対して良くない影響を及ぼす静電気。静電気対策をするには、静電気がなぜ起きるのかを知るのが先決です。まずは静電気の発生するメカニズムと条件を確認していきましょう。

●物質の仕組み

物質はすべて、原子でできています。静電気に関係するのはこの原子を構成する要素です。原子の中心には原子核があり、原子核の中にはプラスの電気を帯びた「陽子」が入っています。また、原子核の周りをマイナスの電気を帯びた「電子」がぐるぐると回っています。電子と陽子は同数で、原子は電気的に中性です。

●摩擦で電子が飛び出す

ところが、物と物がこすれ合うと、ある物体から原子の外側にあった電子が飛び出してしまうことがあります。また、逆にもう一方の物体がその飛び出た電子を受け取ってしまうこともあります。前者ではマイナスが減ってプラスの状態に、後者は電子が増えてマイナスに帯電します。これが、静電気の発生している状態です。

●アースしない限り帯電する

ところが、物と物がこすれ合うと、ある物体から原子の外側にあった電子が飛び出してしまうことがあります。
実は物質はどのようなものでも静電気が発生すると考えられています。液体・気体・固体といった状態にかかわらず、静電気は発生するのです。

水蒸気が上空の雲の中で冷えて固体になってこすれ合うと、雷が起こります。車から出入りして、ガソリンを給付する前に放電させるための器具に触れるのは、車体と服や、服同士がこすれ合って発生した静電気を逃がすためですね。

このように、地面に触れるなどして静電気を逃がさなければ、こすれ合う物体に囲まれている私たちは常に静電気によって悩まされる恐れがあるのです。

静電気が体質的にたまりやすい人がいる?その原因とは

静電気は物体がこすれ合うことにより発生し、接地しないと帯電した電気が放電され、バチッと衝撃が走るような経験をすることになります。できれば静電気を滞留させず、どこかに逃がしたいものですよね。しかしそんな気持ちとは裏腹に、体質的に静電気が身体にたまりやすい人がいると言われています。そのようにいわれる理由について見ていきましょう。

●静電気のたまりやすい人がいる?

人は活動している時、摩擦により静電気が発生しやすいですが、同時に、自然と電気が漏れ出てもいます。静電気などの電気エネルギーをためられるキャパシティを表す指標に、「静電容量」というものがあります。実はこの静電容量には男女差があります。

男性の靴はそのほとんどがヒールなしのフラットシューズで、しはしば静電容量の高い、つまりたくさん電気をためられる本革の靴底です。これに対し、女性の靴はヒール靴である場合が多いもの。そのため、ヒールの接地面積も小さく、たまった電気が自然と地面に流れ出ていくことは、期待しにくくなります。このため、女性のほうがより静電容量が小さいと言われています。

●静電気の感じやすさにも違いがある

また、静電気に気づきやすいのも女性です。電撃に気づく値(閾値)についての調査では、男性の最小電撃閾値が1.5~3.0kVであるのに対し、女性が1.3~2.5kVで、女性のほうが電撃に気づきやすい傾向があることがわかっています。また、恐怖を感じる電撃閾値も、男性が2.5~6.0kVで女性が1.5~4.0kVというように女性のほうが小さい値です。

静電気も電撃の一種。女性はその装いから静電気がたまりやすいと言われるにもかかわらず、静電気に気づきやすく、より静電気に悩まされやすい傾向にあるのですね。

静電気は夏と冬のどちらで多い?原因から探ろう

静電気には、個人の体質以外にも、個人を取り巻く環境も関係しています。なかでも私たちが変化に気づきやすい環境要因として、季節・天候があります。どのような季節・天気のときに静電気は起こりやすいのでしょうか? 静電気を意識すべき時期を見極める手がかりを探っていきましょう。

●静電気の発生しやすい気温・湿度

みなさんも実感されているでしょうけれども、夏よりも寒さの強くなってきた秋や冬場のほうが、静電気を感じやすいですよね。この違いの原因となっているのが湿度です。学校の理科の時間などに習ったように、気温しだいで空気中に含まれる水分量は変化します。気温が下がると湿度も下がっていくため、寒い冬場のほうが乾燥するのです。

●空気が乾燥すると静電気が出やすい理由

しかし、冒頭にご紹介したように、物体の摩擦によって静電気は発生します。常にバチバチと電撃が走ってもおかしくないはずなのに、なぜ冬場だけ特別に静電気に苦しむことになるのでしょうか?

夏場、空気に水分が多く含まれている時期には、発生した静電気は間をおかずに、空気中の水分に対して電気を放ちます。このため、人体を通して金属に放電するというあのイヤな感じを、経験せずにすんでいるのですね。

もちろん、夏場でも例外はあり得ます。例えばエアコンの除湿機能の効きすぎたオフィスでは、空気中の水分が少なめになります。ストッキングがパチパチとなる場合などがまさにその状態。静電気が空気中の水分に、逃げにくくなってしまっているのです。

静電気の原因にはストレスも関係している?

静電気の原因にストレスが関係しているという説もあります。なかなか証明の難しい問題ではありますが、そのように解釈したくなるとしたら、どのような事柄が背景にあるのかを考えてみましょう。

●ストレスが静電気につながる理由

ストレスが全く関係ないともいいきれません。なぜならストレスに悩まされている時の行動が、静電気を起こしやすい状態を招いている可能性があるからです。

例えば、勤め先などでストレスにさらされながら仕事をしていて、つい休憩を先延ばしにしてしまったことはありませんか?また、トイレや飲食も後回しにしてしまっていませんか?
髪と人体や、人体と服の間でも摩擦は起こります。静電気を避けるという観点からは、肌はしっとりと潤って乾燥していないことが望ましいですよね。しかし、飲食が滞り手洗いの回数も減ると、新陳代謝に悪影響が及ぶ可能性があります。肌が乾いて、静電気を十分に逃がせなくなってしまうからです。

また、ストレス状況下でなければ取り入れるようなスキンケアや、ゆったりとした入浴も、忙しく憂鬱な気分の時はつい面倒で避けてしまうこともあるかもしれません。衣服などの細かい毛クズや砂埃など、余分な物体が付着すると静電気が発生しやすくなってしまいます。

●静電気の多い時期特有の問題

また、冬期などの二次的な問題ですが、静電気による痛みをガマンしたり「もしかしたら静電気でまた痛い思いをするのでは?」と予期不安に悩まされることもあるかもしれません。何となくドアノブを触りたくないという気持ちから立ち歩く機会が減り、そのためにかえって電気が身体にたまって、静電容量をオーバーしてしまう可能性があります。

静電気の原因になりそうな服をチェック

静電気は物体同士がこすれておきます。この物体の組み合わせによって、静電気の起こりやすさに違いがあることをご存じでしょうか?

●帯電量を抑えて静電気を軽減する

物質は、原子核の周りの電子が飛び出してしまうとプラスに帯電し、飛び出した電子を受け取るとマイナスに帯電します。衣服を着る以上、摩擦を避けることは難しいですが、帯電量をコントロールすることで静電気の影響を小さくおさえることはできます。ポイントは「帯電列」です。
帯電列は、2種類の物質をこすり合わせてプラスとマイナスどちらになるかをまとめた表です。よりプラスに帯電しやすい物質から、よりマイナスに帯電しやすい物質が順に並びます。身の回りの品や衣類の素材で、代表的なものをプラスからマイナスの順に挙げてみましょう。
●プラスに帯電:(+) 空気 > 人間 > ナイロン > ウール > レーヨン (-)
●帯電しにくい:(+) 絹 > 綿 < 麻 (-)
●マイナスに帯電:(+) アセテート < ポリエステル < アクリル (-)
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■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。

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