10年使えるクリームも!? 化粧品開発者が教えるリアルな【コスメ消費期限】

10年使えるクリームも!? 化粧品開発者が教えるリアルな【コスメ消費期限】

「未開封3年、開封後半年~1年」という【コスメの消費期限】の常識を覆す新事実が! ビューティサイエンティスト 岡部美代治さんの長い経験から分析された【コスメの消費期限】を知れば、まだ使えるもの、もう捨てるべきものの概念が変わる!

教えてくれたのは……
ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん

“スキコン”をはじめ、数々の名品を世に送り出したカリスマ化粧品開発者。VOCE本誌では多くのスキンケア企画に指南役として登場。専門家ならではの鋭い視線で分析するコスメ評が読者から人気を集めている。


「この化粧品、いつまで使えるの?」……そんな疑問を持つ人も多いはず。よくわからないからと泣く泣く捨てようとしているならちょっと待って! もしかしたら、そのコスメは、まだ現役続行できるかも知れません。

「コスメの消費期限、未開封3年、開封後半年~1年」とデットラインは別物

「化粧品メーカーが定める未開封3年、開封後半年~1年という消費期限は、あくまでも安全性を保証する期間です。開けた時につくった当時のフレッシュな状態を保てている期間が未開封で3年ということであり、開封後でも通常の使い方や保存状態であれば長くても1年くらいは使えるということです。現実はそれを過ぎたからといって、絶対に使ってはいけない、必ず腐ってしまうというようなことはありません。その証拠に、僕の手元には10年以上前に開封したけれど、まだ問題なく使えるクリームがあります。メイク用品も同じこと。とくに粉ものなら、使い方によっては20年以上使えることもあります。しかし、基本は早めに使い切ることです」(岡部さん)

化粧品を長持ちさせる保存方法や使い方は?

「化粧品メーカーが行う安全性や安定性の試験は、基本的に常温(15~25℃、高くても30℃程度の環境)に置くと想定されています。そのため、化粧品を保管する場所は、温度変化があまりない場所がベスト。化粧品の劣化につながる直射日光を避け、ドレッサーの引き出しなどに入れておくといいでしょう。また、蓋が緩んでいると水などの成分が蒸発したり、雑菌が入りやすくなるのでしっかり閉めること、そして、容器についた液やクリームをまめに拭き取り、密閉状態を保つことも大切です。夏など暑い時期には、冷蔵庫に基礎化粧品を保存する人がいますが、毎日何度も冷蔵環境と常温を繰り返すのは中身の状態が変化する場合もあるので気をつけて」

化粧品はそんなにヤワじゃない! スパチュラ不使用も許容範囲

「化粧品は、あらゆる使い方を想定された上で安全性が確保されているもの。たとえば、クリームについているスパチュラは使ったほうがモアベターではあるけれど、指で使うということもしっかり考えられてつくられています。そのため、指で直に触れても基本的には、半年~1年は安全に使えるということです。ほかにもコンシーラーやマスカラ、リップなど、肌や毛にふれるものは雑菌が繁殖するからダメになりやすいのでは? と心配する声をよく耳にしますが、あまりナーバスになる必要はありません。肌や空気に触れれば、雑菌が入るのは確かですがきちんと防腐処理が施してあるため、化粧品が使えなくなるほど雑菌が大量に繁殖するようなことは基本的にはありません」

コスメの終わりを見極める一番の方法は、「ニオイ」

「化粧品の寿命を見極めるなら、頼りにするべきは、鼻! デットラインの判断基準になるのがニオイです。化粧品は変質するとわかりやすくニオイが変わるので、今までとニオイが変わったなど、変なニオイがするなど違和感があれば、使用を中止してください。先程、化粧品メーカーが設けている消費期限を過ぎても使えるものがあるという話をしましたが、保存状態や使い方などが悪ければ、その期間よりも早くダメになる可能性もゼロではありません。保存しておいたコスメを久しぶりに使う場合には、ニオイをチェックする習慣をつけることをおすすめします。その他、著しい変色や中身の状態が分離やザラザラするような変性もコスメの寿命です」

寿命を過ぎた化粧品を使うと、どうなるの?

「その化粧品が本来持つ効果というのが十分に発揮されにくくなるでしょう。もし、その化粧品の魅力を存分に感じたいと思うならば、できるだけ早くに使い切ることが一番! けっして毒になるわけではないので、肌に塗ったところですぐにあれるとは限りません。もし、塗ってしまった後にニオイが気になるなど“寿命”を感じた場合は、すぐに洗い流すこと。ただ、劣化した化粧品を使い続けると、チリチリとした痒みやブツブツの吹き出物など肌トラブルにつながるので、注意してください。メーカーの保証を超えた使用は自己責任になりますが、品質に対して正しい見方をすれば使える場合も多いということです」


ニオイを判断基準にすれば、捨てずにすむコスメも多く出てくるはず。そして、もうサヨナラしなくてはいけないものも明確に。これはコスメの断捨離に役立つはず!

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