「子どもが怖がる」と販売を断られたことも!? マイキーが人気者になるまでのお話
ヨハンナから送られた、ページデザインを見たときの第一印象は「大丈夫かな?」という心配でした。日本ではあまりなじみのない、北欧デザインの配色だったので、初めは少し不安だったそうです。表紙を数パターン作って見比べると、シマシマ柄のマイキーのインパクトは、やはり抜群。あまりにインパクトが強すぎて、営業先の書店からは「猫がちょっと怖すぎて、子どもが…」と言われたこともあったのだとか。
しかし、発売されると予想を超えての大人気。「一度見たら、忘れられないあの猫」が話題を呼び、『BABY NUMBER BOOK』を置いてくれる書店も続々と増え、本の売れ行きは順調に伸びて行きました。今では、リサ・ラーソンの代表作の一つと言えるほどの人気を博し、マイキーはさまざまなアイテムとして、あの、飄々とした表情はそのままに、多くのファンの身近に暮らしています。
マイキーといっしょにリサ・ラーソン展へ!「マイキー・トレイン」が運行中
3月7日(土)から6月7日(日)まで、滋賀県陶芸の森・陶芸館で開催されてている「北欧スウェーデンの動物のやきもの リサ・ラーソン展」。この会場へのアクセスとなる信楽高原鐵道のラッピングトレインにも、マイキーは採用され、Lisa Larson(リサ・ラーソン)の作品世界へとファンを誘う案内役としても大活躍中。「マイキー・トレイン」は車体一面にマイキーが描かれているだけではなく、車両の中もマイキー一色!
※車両点検のため、運行しない日があります。詳しくは、信楽高原鐵道(電話:0748-82-3391)までお問い合わせください。
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- 親子?のマイキーオブジェ
- マイキー柄の生地で作られた、座席カバーも
- 吊り手のカバーも、もちろんマイキー
車両端に置かれたマイキーオブジェや、座席のカバーにはマイキー柄の生地。吊り手のカバーにもマイキーが。「マイキー・トレイン」のデザインや、車内写真を見たリサさんも、この「マイキーづくし」には大喜びで笑ってくれたのだとか。
「昨年9月に、松屋銀座での展覧会へ来場してくれた子どもさんが『マイキーだ!』と声をあげてくれたのを、目の当たりにしたんです。それまでは、『何だか見たことある、この猫』と言われることが多く、マイキーという名を知っている人も、それがLisa Larson(リサ・ラーソン)の作品だと知っている人も少なかったのに、『子どもまで知ってくれているんだ!』という驚きとともに『ここまで広がったんだ』と実感した瞬間でした」
マイキーが人気者になる過程を見続けてきた勝木さんは、そのように語ってくれました。佐々木さんと勝木さんがリサさんと一緒に『BABY NUMBER BOOK』を生み出したときには想像もつかなかった、この人気の原点は、一通の手紙でした。次回はそのエピソードに迫ります。